「頂き女子りりちゃん」(“坐收女子莉莉酱”), 「頂き女子の参考書」, 渡辺真衣被告(25), 歌舞伎町, 悪質ホスト問題, 恋愛詐欺, 1億5500万円詐取, 22日の判決, 名古屋地裁 2024.5.1, 4.22 ✓Press ✓Japan,にほん,日本
失业被告渡边麻衣(渡辺真衣,25岁)因利用浪漫感情骗取金钱并以「頂き女子」“莉莉酱”名义(被告渡边真衣在社交媒体上自称“坐收女子莉莉酱”)出售手册,被判诈骗罪和协助诈骗罪,该案22日在名古屋地方法院审理。审判长大村洋一判处其有期徒刑9年、罚金800万日元(检方要求判处有期徒刑13年、罚金1200万日元)。
判决下达后,渡边开始感到站不稳、呼吸粗重,导致审判中断了约三分钟。
对于被告渡边今天的行为,她在走向证人席时曾一度对观众微笑,当审判长开始陈述量刑理由时,渡边呼吸急促,站立时踉踉跄跄,被审判长让她坐下。
随后,一名律师找到渡边并向她喊话,审判暂停了约三分钟,直到渡边平静下来。
之后,她不断颤抖,似乎精神状态不稳定。
名古屋地方法院在今天的裁决中表示,“被告使用匹配应用程序和其他工具来操纵男人产生浪漫感情,花言巧语假装对对方产生好感,有时扮演两个角色,并暗示经济贫困以博得受害者的青睐,被告将男性心理玩弄于掌心,利用对方的善意作案,犯罪手段十分狡猾”。“其动机是为了获取资金,为销售做出贡献”,被告还通过贩卖秘笈,在笼络男性方面为他人出谋划策,主动地助长了同样的犯罪,性质十分恶劣。其罪行没有任何应该从轻处罚的余地,刑事责任相当重大。另一方面,考虑到已表示悔罪,并表示愿意道歉和赔偿,并向受害人返还1800万日元等情节,我们判处她9年有期徒刑并处罚金800万日元。
检方指出, “她的诈骗行为的动机是短视且极其自私的,”这是“利用受害者想要伴侣的感觉而实施的卑鄙犯罪”。他还强调,“由于(欺诈性)手册的散发,「頂き女子」的称号在社会上广泛传播,社会影响不容忽视。”
辩方要求从轻处罚,称“她只是被主人利用了,有受害者的一面。”
22日下午1点多,名古屋地方法院周围一片忙碌的气氛。庭审共有81个座位,包括媒体在内的313人排队旁听,引发广泛关注。
一位参加过之前和当前审判的爱知县女性表示:“我对在互联网上看到的她的角色印象深刻,当我在审判中看到她时,我感到了一种差距。当我听说她的背景的时候,我意识到发生了很多事情。我觉得她身上有一些东西让我无法置之不理。即使从女性的角度来看,她身上也有一些东西引起了我的注意,并且这就是我来看她的原因。”
她随后表示:“不过,她所犯下的罪行是很严重的,所以我希望她能够反省,过上正常的生活。”
一名来自名古屋的40多岁男子参加了庭审,他说:“我在前排看着被告,她一直在移动她的腿和手,她看起来很不安。我认为她也有随着年龄的增长,她渴望结婚。虽然九年监禁的刑罚有点重,但考虑到受害者,我觉得这是合适的。”
受害人在回应判决时表示,“这是一个绝对不可原谅的判决,根本没有考虑到受害人的感受。”
男性受害人(50多岁):我感觉有人利用了我情感上的弱点,或者更确切地说,我的弱点被巧妙的言语利用了。毕竟,那时候,当你坠入爱河时,那就是你所看到的都是一条直线,在这种状态下,可以说“爱情是盲目的”。
2024.4.25, “頂き女子”りりちゃんを援護する声。なぜ被害に遭った“おぢ”が非難されるのか
2024.4.25, 「頂き女子りりちゃん」に懲役9年の実刑判決 なぜか詐欺と性犯罪比べて「重すぎる」、こんな声に弁護士の見解は
2024.4.27, 詐欺容疑で懲役9年・頂き女子りりちゃん、本音綴った獄中日記公開「歌舞伎町で、鈍感になる能力を身につけていたはずだった」
2024.4.27, 「頂き女子りりちゃん」、被害男性とのやりとりを支援者が公開し波紋「ド直球のセカンドレイプ」と批判や中傷も
2024.4.28, 今田耕司 「頂き女子りりちゃん」を厳しく非難 量刑を「重くしてもらいたい」
2024.5.1, “頂き女子りりちゃん”が控訴 1審は懲役9年 罰金800万円の判決 (“莉莉酱”上诉,渡边的律师1日向名古屋高等法院提起上诉。)

「頂き女子」に懲役9年 男性から1.5億円詐取―名古屋地裁

「頂き女子」と称し、恋愛感情を利用して男性から現金をだまし取り、そのマニュアルを販売したなどとして、詐欺や詐欺ほう助などの罪に問われた無職渡辺真衣被告(25)の判決が22日、名古屋地裁であった。大村陽一裁判長は懲役9年、罰金800万円(求刑懲役13年、罰金1200万円)を言い渡した。

詐取した金の大半は東京・歌舞伎町のホストクラブへの支払いになどに充てたとされ、被告人質問では「ホストのために詐欺をするのが正義だと思っていた」と話していた。

起訴状によると、同被告は2021~23年、マッチングアプリなどで知り合った50代男性3人から現金計約1億5580万円を詐取。22年には名古屋市の女(21)=詐欺罪で有罪確定=に「頂き女子の参考書」と題したマニュアルを販売し、計約1000万円をだまし取る手助けをしたほか、詐欺による収入を申告せず、22年までの2年間で所得税計約4000万円を脱税したとされる。

「頂き女子」に懲役9年判決 1億5500万円詐取

「頂き女子りりちゃん」を名乗って恋愛詐欺のマニュアルを販売し、自身も男性の好意につけ込み計約1億5500万円をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われた渡辺真衣被告(25)に名古屋地裁は22日、懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡した。求刑は懲役13年、罰金1200万円だった。

大村陽一裁判長は判決理由で「マッチングアプリで知り合った被害者に、言葉巧みに恋愛感情を抱かせ、誠に狡猾な犯行」と非難。マニュアルを販売し助言したことについて「主体的に同種犯罪を助長した」と指摘した。

判決によると、2021年3月〜23年8月、50代の男性に借金返済の金が必要といったうそを言い約1億1700万円を、23年4〜8月には別の男性に同様のうそをつくなどして約3800万円を詐取するなどした。

被告は他に、別の女=詐欺罪で有罪確定=に対し、金をだまし取るためのマニュアル「頂き女子の参考書」などを販売して手助けした詐欺ほう助罪、男性からだまし取った金を隠して所得税約4千万円を脱税した所得税法違反の罪にも問われた。

「頂き女子りりちゃん」に懲役9年、罰金800万円の有罪判決 “過呼吸”で中断も 名古屋地裁

頂き女子りりちゃんと名乗り、複数の男性から合わせて1億5000万円以上をだまし取った罪などに問われた女の裁判で、名古屋地裁は有罪判決を言い渡しました。裁判所前から中継です。

頂き女子りりちゃんを名乗った渡辺真衣被告(25)への判決は、名古屋地裁で言い渡されました。判決は懲役9年、罰金800万円でした。

判決を言い渡されたあとは渡辺被告の体がふらふらしはじめ、過呼吸を起こし、裁判が途中3分ほど中断する場面もありました。

そして、表情に覇気はなく、去年12月に接見したときより、やつれているように見えました。

起訴状などによりますと、住居不定、無職の渡辺被告は、恋愛感情を利用して、男性3人から現金あわせて、およそ1億5600万円をだまし取った詐欺などの罪に問われています。

これまでの裁判で、検察側は懲役13年と罰金1200万円を求刑していました。

22日、名古屋地裁は「被害者らに言葉巧みに好意があるように装って、自身への恋愛感情を抱かせつつ、その好意につけこむこうかつな犯行」などとして、渡辺被告に懲役9年、罰金800万円の有罪判決を言い渡しました。

渡辺被告の今日の様子は、証言台の前に移動する際には傍聴席に笑顔を見せた瞬間もあったのですが、判決が言い渡されたあと体がふらふらしはじめ、過呼吸を起こし、裁判が途中3分ほど中断する場面もありました。

その後も小刻みに震えたりしていて終始、精神的に不安定な状態にみえました。

控訴については弁護士が本人と話し合って決めるということです。

「頂き女子りりちゃん」に懲役9年の実刑判決 「身勝手で刑事責任は相当重い」

「頂き女子りりちゃん」を名乗り、男性3人から現金合わせて1億5000万円以上をだまし取った詐欺の罪などに問われていた女に対し、名古屋地裁は懲役9年の実刑判決を言い渡しました。

起訴状によりますと、「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告(25)はマッチングアプリなどで知り合った男性3人から、現金合わせて1億5000万円以上をだまし取ったうえ、その所得を申告せず、およそ4000万円を脱税したなどの罪に問われていました。

22日の判決で名古屋地裁は「身勝手で刑事責任は相当重い」などとして、渡辺被告に懲役9年・罰金800万円の判決を言い渡しました。

判決を聞いた渡辺被告は、裁判長に「分かりましたね」と聞かれるとうなずいていました。

“頂き女子りりちゃん”午後判決へ 好意寄せる男性らから計1億5000万円だまし取ったなどの罪問われる

男性3人から現金計1億5000万円以上をだまし取ったなどの罪に問われている「頂き女子りりちゃん」。22日午後、判決が言い渡されます。

詐欺などの罪に問われているのは、住居不定で無職の「頂き女子りりちゃん」こと、渡辺真衣被告(25)です。

起訴状などによりますと、渡辺被告は自分に好意を寄せる男性3人から、現金計1億5000万円以上をだまし取ったうえ、その所得を申告せず、約4000万円を脱税したなどの罪に問われています。

渡辺被告は、いずれの起訴内容も認めています。

検察側は懲役13年、罰金1200万円を求刑し、弁護側は「ネットニュースに取り上げられるなど社会的制裁を十分受けた」などとして寛大な処分を求めています。

判決は、22日午後に名古屋地裁で言い渡されます。

「被害者の好意につけこみ誠に狡猾」頂き女子りりちゃんに懲役9年の判決 マニュアル販売「悪質で看過できない」

“頂き女子”を名乗り、3人の男性から多額の金をだまし取った罪などに問われている渡辺真衣被告(25)に対し、名古屋地裁は「被害者の好意につけこみ誠に狡猾」などと強く批判し、懲役9年罰金800万円を言い渡した。

“頂き女子りりちゃん”こと渡辺真衣被告は、「借金を返済しなければいけない」などとウソを言って、男性3人から計1億5500万円余りをだまし取ったほか、その所得を申告せずに4000万円を脱税した罪などに問われている。

渡辺被告は黒の半そでTシャツ姿で、髪を後ろに1つでくくり、透明フレームのメガネをかけて出廷した。

裁判長が渡辺被告に対して主文である懲役9年罰金800万円を言い渡したが、量刑の理由を言い始めたところ、起立して聞いていた渡辺被告の呼吸が荒くなり、ふらふらと揺れ始めたため、裁判長が着席させる場面もあった。

きょうの判決で名古屋地裁は、「被告人はマッチングアプリなどを使い、男性に対して言葉巧みに恋愛感情を抱かせつつ、時には1人2役を演じ、金銭的貧困をほのめかして被害者の好意に付け込み、誠に狡猾」と批判。

SNSでマニュアルを販売したことについては、「実際に1000万を詐取した人物に助言するなど主体的に同種犯罪を助長していて、悪質で看過できない」とし、動機についても、「意中のホストらの資金を得るという動機は身勝手で組むべき事情はない」判断。罪を認めていることや、被害者への賠償の意志を見せるなど本人の反省がみられる点、詐欺幇助については示談が成立していることなどを考慮し、求刑懲役13年に対し、懲役9年罰金800万円を言い渡した。

判決後、渡辺被告の弁護士は控訴について、「相談して決める。この段階では何とも言えない」と話した。

「頂き女子りりちゃん」渡辺真衣被告に懲役9年、罰金800万円の判決 名古屋地裁「言葉巧みに恋愛感情抱かせ誠に狡猾な犯行」

「頂き女子りりちゃん」などと名乗り、恋愛感情を利用して現金をだまし取るマニュアルなどを販売して逮捕、起訴された渡辺真衣被告(本人のユーチューブから)

「頂き女子りりちゃん」を名乗って恋愛詐欺のマニュアルを販売し、自身も男性の好意につけ込み現金をだまし取ったなどとして、詐欺罪などに問われた渡辺真衣被告(25)の判決公判が22日、名古屋地裁で開かれた。大村陽一裁判長は懲役9年と罰金800万円(求刑懲役13年、罰金1200万円)を言い渡した。「言葉巧みに恋愛感情を抱かせ、誠に狡猾な犯行」と非難した。

検察側は論告で、ホストを売り上げナンバーワンにするために詐欺に及んだと指摘。「動機は短絡的で身勝手極まりない」と非難した。弁護側は最終弁論で、父親から暴行を受けるなど孤独を感じる中でホスト通いとなり、多額の金が必要になったと主張、寛大な処分を求めていた。

被告人質問で渡辺被告は「自分の居場所を失い、ホストクラブに通うようになった」と述べた。ホストの指示で恋愛詐欺のマニュアルを作って販売したと説明。「慕ってくれる女の子が犯罪に手を染めてしまい、本当に申し訳ない」と語っていた。

起訴状によると、2021年3月~23年8月、50代の男性に借金返済の金が必要だといった嘘を言い計約1億1700万円を詐取し、同年4~8月には別の男性に同様の嘘をつくなどして計約3800万円をだまし取ったなどとしている。

被告は他に、別の女=詐欺罪で有罪確定=に対し、恋愛感情を利用して金をだまし取るためのマニュアル「頂き女子の参考書」などを販売して手助けした詐欺ほう助罪、男性からだまし取った金を隠して所得税約4000万円を脱税した所得税法違反の罪にも問われた。

【速報】「頂き女子りりちゃん」(25)に判決 懲役9年と罰金800万円 判決言い渡し後 弁護士に“深呼吸”促される 傍聴席の抽選倍率は3.86倍 名古屋地裁

男性3人から合わせて1億5500万円以上をだまし取った罪などに問われた「頂き女子りりちゃん」を名乗る女に、名古屋地裁が判決を言い渡しました。

法廷に姿を見せた「頂き女子りりちゃん」は、お団子ヘアに、クリアフレームの眼鏡。黒い半袖のTシャツに、黒いズボン。ピンクの靴下。背もたれに座って落ち着いた様子でしたが、判決を言い渡された後、過呼吸のような状態になり、弁護士に「深呼吸」を促されました。

起訴状などによりますと、「頂き女子りりちゃん」こと住居不定・無職の渡邊真衣被告25歳は、2021年3月から去年8月にかけ、マッチングアプリや当時勤務していた風俗店で知り合った50代の男性3人から、現金計1億5500万円以上をだまし取った詐欺の罪と、男性から金をだまし取るための「頂き女子」マニュアルを販売するなどした詐欺幇助の罪、約4000万円を脱税した罪に問われています。

これまでの裁判で渡邊被告は、全ての罪について起訴内容を認め、「担当ホストに喜んでもらって、自分のことを良い子だなって思って欲しい気持ちだけだった」などと話していました。

検察側は「入れあげたホストの売り上げに貢献したいとその原資を求めたもので、身勝手極まりない」などとして、懲役13年と罰金1200万円を求刑。

一方弁護側は、「ホストに利用された被害者的側面もある」として”寛大な判決”を求めていました。

そして、午後2時から始まった判決公判で、名古屋地裁の大村陽一裁判長は「男性に対し言葉巧みに好意があるよう装って、繰り返し金銭を詐取した。男性心理を手玉に取り、その好意につけ込む誠に狡猾な犯行。意中のホストらの売り上げに貢献するための資金を得たいなどと考えて犯行に及んでおり、その動機は誠に身勝手で、酌むべき余地はない。刑事責任は相当重いといわざるを得ない」などとして懲役9年と罰金800万円の判決を言い渡しました。

22日の裁判では、81の一般傍聴席に対して傍聴を希望する313人が並び、倍率は3.86倍となりました。

【速報】判決言い渡しで呼吸乱れ着席…“頂き女子りりちゃん”に懲役9年・罰金800万円の判決

“頂き女子”を名乗り、3人の男性から多額の金をだまし取った罪などに問われている渡辺真衣被告(25)に対し、名古屋地裁は懲役9年罰金800万円を言い渡した。検察側の求刑は懲役13年だった。

“頂き女子りりちゃん”こと渡辺真衣被告は、「借金を返済しなければいけない」などとウソを言って、男性3人から計1億5500万円余りをだまし取ったほか、その所得を申告せずに4000万円を脱税した罪などに問われている。

渡辺被告はこれまでの裁判で、いずれの罪も起訴内容を認めていた。

名古屋地裁は22日、渡辺被告に対して懲役9年罰金800万円を言い渡したが、裁判長が量刑の理由を言い始めたところ、起立して聞いていた渡辺被告の呼吸が荒くなり、ふらふらと揺れ始めたため、裁判長が着席させる場面もあった。

FNNが本人との接見を重ねて入手した手記には、少女時代に受けた父親からの暴力や母親への絶望が87ページにわたりつづられていた。

20歳の頃に出会ったホストの世界については、「ホストだけは笑わせてくれて、すごく楽しいと感じさせてくれた。こんなに楽しい経験、生まれて初めてで幸せだった。生きる意味を見つけられた、とすごく気持ちが明るくなり、人生が救われた気がした」とつづった。

ホストに貢ぐ金が用意できない時、当時勤務していた風俗店の客が、「少しだけなら助けたい」として約30万円を振り込んでくれたことをきっかけに、ほかの客からも金を引き出すようになり、男性から金をだまし取るテクニックを身に着けたという。

こうして生まれたのが、頂き女子だった。

その後、男性から金をだまし取る自身のテクニックをマニュアルにして販売するようになった渡辺被告は、多いときには、月に400万円をホストに貢ぐようになったという。

当時の罪を振り返った部分は、書き殴るような文字で「お客さんから、1000万円を出してもらった。お願いするとき、うそをついて丸めこもうとしている」「女の子に詐欺を勧めてしまった。被害者もそれにともない増えた。このおかしさに気づいて、やめられてたらよかった。ごめんなさい。私は狂ってる」と書き綴っていた。

「頂き女子りりちゃん」に懲役9年、罰金800万円判決名古屋地裁

SNSで「頂き女子りりちゃん」などと名乗り、発信していた渡辺真衣被告=動画投稿サイト「ユーチューブ」より

「頂き女子りりちゃん」を名乗って詐欺マニュアルを販売し、自身も男性から現金をだまし取ったとして詐欺罪などに問われた渡辺真衣被告(25)に対し、名古屋地裁(大村陽一裁判長)は22日、懲役9年、罰金800万円(求刑・懲役13年、罰金1200万円)の有罪判決を言い渡した。

起訴状によると、渡辺被告は2021年3月~23年8月、マッチングアプリなどで知り合った男性3人の好意につけ込み現金計約1億5580万円を詐取したとされる。また、女子大学生に詐欺の手口をまとめたマニュアルを販売するなどし、男性2人から計1065万円を詐取するのを手助けしたなどとされる。

検察側は公判で「交際相手を求める被害者の心情につけ込んだ卑劣な犯行」と指摘。また、「(詐欺)マニュアルの頒布により『頂き女子』の呼称は社会に広く流布し、社会的影響も看過できない」と強調した。

弁護側は「ホストに利用されたにすぎず、被害者的な側面がある」などとして寛大な処分を求めていた。

被告人質問で渡辺被告は「自宅にも学校にも居場所がなかった」とし、20歳ごろからホストクラブに通い詰めるようになったと説明。「売り上げに貢献し『エース』になることを目指した」と述べ、頂き行為については「(被害者の)気持ちを裏切ってしまった。後悔している」と謝罪した。

”頂き女子りりちゃん”に懲役9年罰金800万円の判決

SNS上で「頂き女子」を自称し男性に恋愛感情を抱かせて1億5000万円余りをだまし取った罪などに問われた25歳の被告に対し、名古屋地方裁判所は「男性心理を手玉に取り、好意につけ込む誠にこうかつな犯行で、ホストの売り上げに貢献したいという動機は身勝手だ」として懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡しました。

SNS上で「頂き女子“りりちゃん”」を自称していた渡邊真衣被告(25)は男性3人に恋愛感情を抱かせた上、金に困っているなどとうそを言っておよそ1億5500万円をだまし取った詐欺の罪や男性をだます「恋愛マニュアル」を販売して詐欺行為を手助けした罪などに問われました。
22日の判決で名古屋地方裁判所の大村陽一裁判長は「被告は言葉巧みに好意があるよう装い時には一人二役を演じるなどして金銭をだまし取っていた。男性心理を手玉に取り、その好意につけ込む誠にこうかつな犯行だ。被害者のなかには生命保険を解約してまで金銭を工面し、ほぼ全財産をだまし取られた人もいて生じた結果も重大だ」と指摘しました。
そして、「マニュアルを販売し、男性のろうらく方法を助言するなど主体的に同種の犯罪を助長しているのも悪質だ。意中のホストらの売り上げに貢献したいという動機は誠に身勝手で、酌むべき余地はなく刑事責任は相当重い」として懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡しました。
渡邊被告は判決の言い渡しを聞いている際に過呼吸のような症状が見られたため、数分間、中断される場面もありました。
裁判所によりますと用意された81の一般傍聴席を求めて、313人が長い列を作りました。
前回と今回の裁判を傍聴したという愛知県内の女性は「ネットで見たキャラクターの印象が大きく、裁判でその姿を見てギャップを感じました。生い立ちなどを聞くといろいろあったんだなと思い、どこかほっとけない感じがしました。女性から見てもひきつけられるものがあって気になってしまう存在で、そういう部分もあって傍聴に来ました」と話しました。
その上で、「ただ、犯した罪は悪いことなので反省して普通に生活してほしいです」と話していました。
名古屋市の40代の男性は「最前列で被告の様子を見ていましたが、終始、足や手を動かしていて、落ち着かない様子でした。被害者の方もある程度、年齢を重ねて結婚したいという願望もあったのかなと思います。懲役9年という判決は少し重いですが、被害者のことを考えると妥当かなと感じました」と話していました。

“頂き女子” 25歳被告に懲役9年 罰金800万円 名古屋地裁
2024年4月22日 18時23分

SNS上で「頂き女子」を自称し、男性に恋愛感情を抱かせて1億5000万円余りをだまし取った罪などに問われた25歳の被告に対し、名古屋地方裁判所は「男性心理を手玉に取り、好意につけ込む誠にこうかつな犯行で、ホストの売り上げに貢献したいという動機は身勝手だ」として懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡しました。

SNS上で「頂き女子りりちゃん」を自称していた渡邊真衣 被告(25)は
▽男性3人に恋愛感情を抱かせた上、金に困っているなどとうそを言っておよそ1億5500万円をだまし取った詐欺の罪や
▽男性をだます「恋愛マニュアル」を販売して詐欺行為を手助けした罪などに問われました。

22日の判決で、名古屋地方裁判所の大村陽一 裁判長は「被告はことば巧みに好意があるよう装い、時には一人二役を演じるなどして金銭をだまし取っていた。男性心理を手玉に取り、その好意につけ込む誠にこうかつな犯行だ。被害者の中には生命保険を解約してまで金銭を工面し、ほぼ全財産をだまし取られた人もいて、生じた結果も重大だ」と指摘しました。

そして「マニュアルを販売し、男性をろうらくする方法を助言するなど、主体的に同じような犯罪を助長しているのも悪質だ。意中のホストらの売り上げに貢献したいという動機は誠に身勝手で、酌むべき余地はなく刑事責任は相当重い」として、懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡しました。

渡邊被告は判決の言い渡しを聞いている際に過呼吸のような症状が見られたため、数分間、言い渡しが中断される場面もありました。

接見での被告「どんな判決でも受け止める覚悟を決めている最中」

渡邊真衣 被告はこれまで4回、NHKの記者との接見に応じました。

接見時の説明によりますと、被告は服飾関係の専門学校をやめ、高校の先輩に誘われて性風俗店で働き始めました。

一度は店をやめましたが、人間関係などで悩んでいた時に友人から誘われたホストクラブにのめり込み、その金を工面するためにまた性風俗店に戻って、客に恋愛感情を抱かせ金をだまし取るようになったということです。

こうした行為が詐欺にあたるという自覚はなかったか、記者が尋ねると、被告は「まわりから詐欺だと言われても、『被害届は出されない、詐欺と立証されていないから違う』とずっと言っていた。振り返ると自分でも気付いていたんだとは思う。でも『詐欺じゃない』と言わないと、思っていないと、貢ぐためのお金がなくなってしまうから」などと話しました。

罪悪感については「申し訳ないなとか、かわいそうだなとか、罪悪感はあった。自分を偽りながら男性と会っている状態だから、罪悪感とかをなくすために精神安定剤をずっと過剰に摂取して、『オーバードーズ』の状態で会っていた。お金をもらえないと人生終わりだと思っていた。捕まっていなければ、お金をもらって今もまたホストに行っていたと思う。25歳のうちに捕まってよかった」と話しました。

そして、「どうしたら許してくれるか、被害者の傷が癒えるのか考えています。申し訳なかったと思っています」などと述べて被害者に謝罪し、今後、働いたお金で被害弁済をしていきたいと話していました。

また4月17日、判決を前に接見した際には記者に対し、「判決に望むことは特にないです。裁判官が決めることなので、ただ受け止めようと思っています。でも、思っていた以上に求刑が重かったので、怖いという気持ちもあります。どんな判決でも受け止める覚悟を決めている最中です」と心境を語りました。

傍聴した女性「裁判での姿にギャップ感じた」

裁判所によりますと、22日に用意された81の一般傍聴席を求めて、313人が長い列を作りました。

前回と今回の裁判を傍聴したという愛知県内の女性は「ネットで見たキャラクターの印象が大きく、裁判でその姿を見てギャップを感じました。生い立ちなどを聞くといろいろあったんだなと思い、どこか放っておけない感じがしました。女性から見てもひきつけられるものがあって、気になってしまう存在で、そういう部分もあって傍聴に来ました」と話しました。

そのうえで「ただ、犯した罪は悪いことなので、反省して普通に生活してほしいです」と話していました。

傍聴した男性「判決は被害者のことを考えると妥当」

裁判を傍聴した名古屋市の40代の男性は、「最前列で被告の様子を見ていましたが、終始、足や手を動かしていて、落ち着かない様子でした。被害者の方もある程度、年齢を重ねて結婚したいという願望もあったのかなと思います。懲役9年という判決は少し重いですが、被害者のことを考えると妥当かなと感じました」と話していました。

詐欺の詳しい手口は

検察の主張や被告人質問などで明らかになった詐欺の詳しい手口です。

だまし取る金額の決め方

渡邊被告は、“頂き”と称して、マッチングアプリや風俗店で知り合った男性に恋愛感情を抱かせたうえで「携帯電話料金の支払いを滞納している」とか、「知人に借金をしていて返さないといけない」などとうそを言って金をだまし取り、詐欺などの罪に問われました。

▽少額をだまし取るときは携帯電話の料金や家賃の滞納
▽高額のときは借金などを理由
にしていたということで、
接見した記者に対し渡邊被告は「私への好意をすごく感じる人、例えば、『お金出すよ』と言ってくれるスピードがはやい人などには、高額をだまし取れないか挑戦した」などと述べました。

また、金額については、相手に言わせるようにしていたということで、被告人質問では「相手が余力があるのに、こちらから『100万円』などと言うと、その後金額を上げづらいので、余力をはかるために相手に言わせていた」などと説明しました。

うそを信じさせるために

さらに、こうしたうそを信じこませるための巧妙な手口も明らかになりました。

渡邊被告は、被害者と連絡を取り合うものとは別の携帯電話をもう1台持ち、LINEアカウントを作成していたといいます。

検察によりますと
▽このアカウントを使って架空の仕事仲間を演じたり
▽借金の相手が実在すると見せかけるためにトーク画面の写真を送ったりしていたということです。

“アフターケア”とは

こうした手口でうそを信じ込ませても、「弁護士に相談した方がいい」などと告げてくる男性には、「前に相談したけどだめだった」などと話し、追及を免れていたという渡邊被告。

さらに、金をだまし取ったあとの対応を“アフターケア”と呼んで重要視していたということで、被告人質問では「本当にお金で助かったと感謝を伝えることが一番大事だと思っていました。承認欲求が満たされるから。アフターケアのメリットは、次もまた“頂ける”し、お金を返せと言われないし、あとあと問題にならないためにアフターケアをしていました」と説明しました。

詐欺の手口をマニュアル化

渡邊被告はこうした一連の流れを、マニュアル化してSNS上で販売し、詐欺ほう助の罪にも問われました。

マニュアル販売で稼いだとされる額は、およそ2000万円に上ります。

記者との接見では「マニュアルはわかりやすく簡単なことばを選んだ。フォロワーから必要とされることに存在意義を見いだしていた。『頂き女子』はホストと構造が同じで、おじさんには、担当ホストに私が言われてうれしかった、『夢にでてきたよ』とか『一緒に住めたらいいね』などのことばをかけた」と話しました。

「担当は自分の人生のすべてだった」ホストにのめり込み…頂き女子りりちゃんが手記につづった“孤独”
2024年4月22日 21:33

「頂き女子りりちゃん」に実刑判決です。被害額1億5000万円以上にのぼる詐欺事件。被告がつづった手記からは「さみしさ」を埋める方法を求める姿が浮かび上がってきました。
「私にとって担当(指名するホスト)は自分の人生のすべてだった」
「本当、苦しかった。苦しかった。」(渡辺被告の手記)

自身のYouTubeチャンネルで「頂き女子りりちゃん」を名乗っていた渡辺真衣被告(25)。

渡辺被告は自身が勤務していた風俗店やマッチングアプリで知り合った3人の男性に好意を抱かせ、「知人に借金がある」「アパレル会社を設立した借金がある」などと嘘を言って、あわせて1億5000万円以上をだまし取った詐欺の罪のほか、その所得を申告せずに約4000万円を脱税した所得税法違反の罪などに問われています。

22日午後の判決では、渡辺被告に懲役9年、罰金800万円の判決が言い渡されました。

これまでの裁判で、起訴内容を認めていた渡辺被告。なぜ、渡辺被告はこうした行為に手を染めていってしまったのでしょうか。

メ~テレは、渡辺被告との面会を重ね、被告自身が書いた手記を入手。

そこには、渡辺被告が感じていた「孤独」、そしてホストに出会い、のめりこんでいった様子が書かれていました。

認められると心が満たされる

「生きる意味って何なんだろ」(渡辺被告の手記)

手記によると、渡辺被告は小さなころから父親からDVを受けていたといいます。

働き始めてからは、派遣社員として携帯電話の販売店に勤めましたが、職場になじめず信頼できる友達もいなかったという渡辺被告。

「孤独」を深めていきました。

そんな日々を変えたのが、知人の女性に連れていかれたホストクラブだったといいます。

「俺のエースになってよ」(渡辺被告の手記)

「エース」とは、ホストに対して最もお金を使う客のこと。この言葉が、渡辺被告に生きる活力を与えたというのです。

「『私の人生に生きる意味をくれた』崇拝すべき人物でした。」(渡辺被告の手記)

大金を支払うために、渡辺被告は風俗店での勤務を始めます。ホストに「いい子だな、すごい子だな」と認められることで心が満たされていたといいます。

徐々にホストにのめり込む

「好き」「かわいい」「〇〇だけだよ」ホストからかけられる数々の甘いフレーズ。

「お金のためと分かっていても、特別な女の子扱いしてくれるのは、胸がトキめく。乙女になれる。」(渡辺被告の手記)

徐々にホストにのめり込んでいったといいます。さらに――

「私が初めて売掛をしたのは、ホストに通い始めて、約1カ月半くらいの時でした」(渡辺被告の手記)

ホストクラブにおける「売掛」は、いわゆる「ツケ払い」です。断り切れず、はじめは50万円の「売掛」を背負いました。

期限までに50万円の支払いを終えることができた渡辺被告。

それ以降、自身にとって売掛(ツケ払い)は「当たり前」になっていったといいます。

現金を“頂く”行為を繰り返すきっかけとなった「ホストクラブ」

「担当のために、人生かけて、自分の精神も身体もボロボロ」
「本当、苦しかった。苦しかった。」(渡辺被告の手記)

渡辺被告が男性らから現金を「頂く」行為を繰り返すきっかけとなった「ホストクラブ」。

名古屋の繁華街でも、ホストクラブは人気を集めています。

ホストの男性とホストクラブで知り合い、いまは「真剣交際をしている」という女性は――

「『やっぱきょうも最高だね』とか『こんなことできるの何々ちゃんだけだよ』とか言われると、鼻が高くなって『まあね、私すごいでしょう』という自信になります。高いお金払ってでも、その子(ホスト)に会いたいと思っちゃいます」(ホストクラブに通っていた女性)

大きな文字で「やだ。」

「ホストクラブにまた行きたいか?」私たちが尋ねてから約1カ月後。送られてきた渡辺被告の手記には――

「やだ。」大きな文字で記されていました。

メ~テレの取材に対し「だまし取ったお金は生活費を除いてすべてホストクラブに使い込んだ」と話していた渡辺被告。

これまでの裁判で検察側は「遊ぶ金欲しさの極めて短絡的で身勝手なもの」などとして、懲役13年、罰金1200万円を求刑しました。

座ったまま判決の理由に耳を傾けていた

そして迎えた22日の判決公判。

名古屋地裁は「意中のホストらの売り上げに貢献するための資金を得たいという動機は身勝手で酌むべき余地はない」などと指摘した一方で、「被害者らに対する謝罪と賠償の意思を示すなど、反省の態度を示している」などとして、渡辺被告に懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡しました。

主文が言い渡されたあと、渡辺被告は”過呼吸”とみられる症状となり、裁判は一時中断。

約4分後に再開されましたが、渡辺被告は座ったまま、判決の理由に耳を傾けていました。

弁護人によりますと、控訴するかどうかについては、渡辺被告と話し合って決めるということです。

男性3人から約1.5億円騙し取る等の罪…“頂き女子りりちゃん”25歳女に懲役9年罰金800万円の判決
2024/04/22 17:32配信

「頂き女子」を名乗り、男性の恋愛感情を悪用して1億円以上の現金をだまし取った罪などに問われた25歳の女の裁判で、名古屋地裁は22日、懲役13年と罰金1200万円の求刑に対し、懲役9年と罰金800万円の判決を言い渡しました。

22日午後1時すぎ、名古屋地裁の周りは慌ただしい雰囲気に包まれていました。81の席に対し、マスコミを含め313人が裁判の傍聴に並び、抽選券が配布されるほどの注目になりました。

傍聴に来た女性:
「ネットとかでけっこう話題になっていたので、裁判になる前から。捕まる前から注目だったので」

傍聴に来た男性:
「どういう顔をして出てくるのか、顔を見たい」

被告の名は渡邊真衣被告(25)。「頂き女子りりちゃん」という呼び方の方が、今や一般的かもしれません。

「借金を返済しなければいけない」などとうそを言って、年上の男性3人から計1億5500万円余りをだまし取ったほか「頂き女子」の詐欺マニュアルを販売した罪などに問われていました。

だまし取った巨額の金はホストにつぎ込んでいたという渡邊被告。起訴内容を認める被告に対して検察は「独身男性の心情につけ込み、くり返し金銭を拠出させた卑劣な犯行」などと指摘していました。

詐欺事件としては、異例の懲役13年と罰金1200万円を求刑していました。

2023年12月以降、合計12回、のべ4時間45分にわたる東海テレビの接見で取材に応じてきた渡辺被告。

<渡邊被告>
「(懲役)13年って長いですよ。私のやってしまったことの責任だから仕方ないけど」

迎えた22日の判決、髪を後ろで束ねてマスクをつけずに素顔で法廷に現れた渡邊被告に対し、裁判長が判決を言い渡しました。

<大村陽一裁判長>
「被告人を懲役9年、罰金800万円に処する」

名古屋地裁の大村陽一裁判長は「ホストの売上に貢献するための資金を得たいという動機は身勝手」と述べ、マニュアルの販売については「主体的に同種の犯罪を助長し悪質」と指摘。

しかし「謝罪と賠償の意思を示すなど反省していて、貢いだホストが被害者に1800万円を返還する意向を示している」などの事情を考慮し、懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡しました。

“頂き女子りりちゃん” 判決前に呼吸が荒くなりふらつく場面も 懲役9年・罰金800万円の実刑判決
2024年4月22日 月曜 午後7:15

“頂き女子りりちゃん”に対し、22日午後、名古屋地裁は懲役9年・罰金800万円の実刑判決を言い渡した。
判決前に被告の呼吸が荒くなり、立ったままふらつく場面もあった。

81席の傍聴席めぐり313人の“大行列”
22日、名古屋地裁前は、判決を受ける渡辺被告の傍聴券を求めて長蛇の列ができていた。

世間の注目を集めた“頂き女子”渡辺真衣被告(25)。

判決が言い渡される裁判の81席の傍聴席をめぐり、313人が並んだ。

10代:
結構前からネットとかで結構話題になってたので。捕まる前から知ってて注目だったので見に来ました。

70代:
あれだけの大きな事件を起こして、本人の意見も聞いてみたいし。

渡辺被告は、“頂き女子りりちゃん”を名乗り、マッチングアプリなどで知り合った男性3人から1億5500万円余りをだまし取った。

さらに、「頂き女子」のマニュアルを販売して詐欺を手助けした罪などに問われている。

22日午後2時ごろ、髪の毛を後ろにくくり眼鏡をかけ、黒のTシャツ姿で法廷に入った渡辺被告。

裁判長の「最後に再度述べておきたいことはありますか」に対して渡辺被告は…
刑を言い渡される前に、裁判長から「最後に再度述べておきたいことはありますか?」と聞かれた渡辺被告は「ありません」と答えた。

判決前に呼吸が荒くなり立ったままふらつく場面も
しかし裁判が進むと、異変が。

渡辺被告の呼吸が荒くなり、立ったままふらつく場面も
裁判長が量刑の理由を言い始めたところで渡辺被告の呼吸が荒くなり、立ったままふらつき、裁判長が着席させる場面もあった。

その後、弁護士が渡辺被告のもとに近づいて声をかけ、渡辺被告が落ち着くまで約3分間、裁判は中断した。

22日の判決で、名古屋地裁は「意中のホストらの売り上げに貢献するための資金を得たいという動機は身勝手」、さらにマニュアルについても「同種の犯罪を助長し悪質」と指摘した。

一方、謝罪と賠償の意思を示すなど反省し、貢いだホストが被害者に1800万円を返還する意向を示しているなどの事情を考慮し、懲役9年・罰金800万円の実刑判決を言い渡した。

この判決を受け、被害者は「到底許すことのできない判決。被害者の気持ちがまったく考えられてない」と話していた。

頂き女子「ウソでもホストの『好きだよ』がうれしかった」、「ホス狂い」から詐欺指南へ…心境を吐露
2024/04/22 23:22

男性から高額な現金をだまし取ったとして、詐欺罪などで22日、懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡された「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告(25)。判決前、勾留中の名古屋拘置所で記者との面会に応じて事件に至った経緯を語り、「捕まってほっとした」などと、複雑な心境も吐露していた。(福益博子)

「愛情不足で、居場所がない女の子たちが『ホス狂い』になる。ホストはお金を払うと褒めてくれるし、私を必要としてくれる」。渡辺被告は判決前の今月3日、記者に事件の動機をそう語った。

「ホス狂い」とは、ホストとの交際に熱中するあまり、身の丈にあわない高額の現金を貢ぐ女性のことを指すスラングだ。

渡辺被告は20歳頃から東京・歌舞伎町のホストクラブに通うようになり、「担当」と呼ばれるお気に入りのホストに数百万円単位で金を使うようになった。

家族から虐待され、学校でもいじめられて「居場所がなかった」と公判で主張していた渡辺被告。「ウソだと分かっていても、ホストの『好きだよ』の言葉がうれしかった」。拘置所の中でそう語った。

「ホス狂い」たちは、一度に数百万円単位をホストに使うため、風俗などで高額を稼ぐ。渡辺被告はそれでも足りず、マッチングアプリなどで知り合った男性から現金をだまし取るようになった。だます方法を書いたマニュアルもSNS経由で飛ぶように売れた。

起訴されていない分も含めると、約3億円を詐欺で得たという。ただ、精神的には日々限界だったといい、「男性の人生を破滅させていることが嫌で、苦しかった」と振り返った。

「それでも『ホス狂い』以外の生き方が分からなくて、担当に褒めてもらうこと以外に生きている意味が見いだせなくて、でもやめたくて……」と早口で語ると、涙をにじませた。ホストクラブ通いを減らし、詐欺行為をやめようとしていたところで、愛知県警に逮捕されたという。「逮捕されてほっとした?」と記者が尋ねると、興奮したように「ほんとに!」と声をあげてうなずいた。

渡辺被告の判決には、傍聴席81席に対し313人が傍聴券を求めて列をなした。渡辺被告は主文の読み上げ後、苦しそうに呼吸を荒くし、裁判長が判決の読み上げを中断する場面もあった。再開後も、首をゆらゆらと揺らすなど、終始落ち着かない様子だった。

「外に出るのは10年先とかになっちゃうかもしれないけど、今度は、生きていて良かったと思う人生を過ごしたい。強くなって、女の子に寄り添える人間になりたい」。そう拘置所で語っていた渡辺被告は、判決を聞き終えると、うつむきがちに法廷を後にした。

月200万円稼いだ「頂き女子」りりちゃん(25)が1つだけ見落としたもの 男性の心は操れても”詐欺マニュアルを買う女性の心”は見えなかった?《懲役9年の判決》
2024/04/22 15:15

〈 《パパ活女子のカリスマ逮捕》「おぢには“病み営業”」りりちゃん(25)が作成したパパから大金を騙し取る‟魔法マニュアル”のすべて「もう闇金いこうかな…」《懲役9年の判決》 〉から続く

巧妙に嘘をついて金銭を騙し取る方法を書いたマニュアルを“パパ活女子”に販売し、自身も金銭をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われていた「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告(25)。名古屋地裁は22日、渡辺被告に懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡した。

「詐欺になることはわかっていた」と容疑を認めていたという渡辺被告。“パパ活女子のカリスマ”は、一体どんな手口を使ったのか。事件を報じた記事を再公開する(初出:文春オンライン2023年8月29日掲載 年齢・肩書は公開当時のまま)。

「パパ活」をする女性に、巧妙に嘘をついて金銭を騙し取る方法を書いたマニュアルを販売したとして、自称風俗店店員の渡辺真衣容疑者(25)が詐欺幇助の疑いで逮捕された。渡辺容疑者はSNSで活動する際は、「頂き女子りりちゃん」と名乗っていた。

「頂き女子」とは「男性からお金を頂く女子」という意味で、渡辺容疑者の作った造語である。「頂き」とは風俗店に在籍する女の子が、お店を通さずにお客さんからお金を受け取る行為「裏引き」を言い換えたものである。

私はこの渡辺容疑者が有料noteで販売していたマニュアルのひとつを持っていたのでこの機会に詳しく読み直してみたのだが、あらためてその詳細さに驚いた。

このマニュアルは「元限界風俗嬢」で「元限界ホス狂い」だった渡辺容疑者が、「頂き女子を極めたおかげで、毎日ホストに通いながら毎月平均200万円を担当に貢献することができた」方法として販売されていた。

購入を勧める売り文句には、「このマニュアルを読んで実践することのメリット」が明示されている。「おぢ」はお金をもらう男性を意味している。

毎⽉平均少額で3〜30⾼額で100万から300万(それ以上も)まで

おぢから「助けるよ」と⾔われてお⾦を頂けるようになる

おぢとの信頼関係の作り⽅を取得できます

・おぢからお⾦を頂くだけで⽣計を⽴てられるようになる

・お⾦を頂くことで⾃分の使いたい事にお⾦を使えるようになる

・ホスト、整形、⽣活費、借⾦、ブランド物、美容

全て頂き⼥⼦を極める事で解決できます

よくある情報商材の導入のようだが、ある意味で“良心的”だと感じたのは「何をするのか」が明確になっている点だ。

例えば「人生が変わる! 収入100倍増加マニュアル」という情報商材があったとしても、ほとんどの場合、具体的に何をするのか、何をすれば収入が増加するのか、ということは明かされておらず、導入ページで読者の不安を煽り「このマニュアルがあれば、あなたの不安は解決する」と購入を促すのが普通だ。しかし渡辺容疑者は「頂き女子のやり方」と明示してこのマニュアルを販売していた。

渡辺容疑者は「頂き女子」を「(虚偽のエピソードや設定を使って)男性に恋愛感情を抱かせ、金銭を受け取る女性」と自ら定義していた。つまり、購入者の多くは「詐欺行為のマニュアルである」と知りながら購入していたことになる。

マニュアルによれば、「頂き女子活動」は大きく次の3ステップに分かれる。

1・信頼関係構築
2・お金を頂くための会話
3・アフターケア

1・信頼関係構築
「信頼関係構築」の章では、相手との信頼関係を築くための会話スクリプトと、どんな相手を狙ったらいいかが書かれている。渡辺容疑者は日常会話を「信頼関係を構築する手段」だと定義しており、信頼関係を構築するには

•おぢのことを知る
•おぢの「楽しい思い出」を作る
•クソおぢを見極める
•頂き女子活動の不安をなくす

ことの4点が大切だとマニュアルで語っている。

この4点を整理してまとめると、日常会話の中で相手がどんなことを楽しく思うかをリサーチしたうえで、相手に楽しい思いをさせる。そうすると、相手の中で「自分への信頼」が生まれるため、「相手が何を考えているのかわからないことがなくなる」「お金の無心をして見限られる不安がなくなる」と書かれている。

それぞれのステップには、具体的に何をすべきか、例文、その行動によって相手の心理がどのように変化するかが書かれている。

たとえば、「おぢのことを知る」というステップでは

おぢがどんな性格でどんな価値観をもっているのかを

たくさん探っていきましょう

おぢもたくさん⾃分に興味を⽰してくれると嬉しいし

おぢがどんな⼈なのか知るのは、頂き⼥⼦活動の中でとっても重要です

どんな⼈かわからないままどんどん活動を進めてしまうと

おぢも⾃分も不信感があるので頂きがうまくいきません

と解説が行われており、例文も用意されている。

「おぢって優しいし友達多そうだよね︕」

「おぢってお休みの⽇何することがおおいのー︖」

「おぢ今なにしてるのー︖」

こうして信頼関係を構築するのは、相手に恋愛感情を抱かせ金銭の要求を成功させるためだ。

このフェーズでは最終的に、相手に恋愛感情を抱かせるために「朝起きて真っ先におぢにLINEするのが⽇課になったよ笑」「朝おはよって⾔い合えるの嬉しいなあ」といった形の「相手に好意を持っている前提」の会話を行っていくことで、「相手に喜んでもらう」「幸福感を与えてあげる」ことが目標になるという。

渡辺容疑者は詐欺のマニュアルを作成しているにもかかわらず、相手に恋愛感情を抱かせることを「相手に喜んでもらう」「幸福感を与えてあげる」と、マイルドな表現にしていることが印象的だ。

「惚れさせる」「依存させる」という強い表現を使わず、こうした表現を使っていたのは、詐欺の教唆にならないよう注意したためともとれるが、「相手を舐める気持ちが文面に現れると、詐欺が成功しづらくなる」ということをマニュアルに込めていた、とも考えられる。

2・お金を頂くための会話
信頼関係が構築できたら、狂言を使って金を引き出すフェーズに入る。

毎日していたLINEを急に止めることで、トラブルを匂わせる。そして数日経ってから「家賃を滞納している」「借金取りに追われている」などの嘘をつき、相手に「僕がなんとかするよ」と言わせるのが基本の流れのようだ。

渡辺容疑者は、自分の窮状を相手に伝えることを「魔法をかける」と定義していた。ここにも、渡辺容疑者の表現へのこだわりが見受けられる。

嘘をついて相手から金を無心するのは、一連の流れの中で最も心理的抵抗のあるステップだ。売春を「援交」、窃盗を「万引き」と表現することで、いくらか心理的抵抗が低減されるように、心理的負担を取り除くために虚言を使って人を欺くことを「魔法」と表現した可能性もある。まあ私は渡辺容疑者に会ったこともないし、長期にわたって追跡していたわけでもないので、これは単なる考えすぎかもしれないが。

たとえば、家賃を滞納している場合は

いつから→2ヶ⽉前(2ヶ⽉分)

どこから→管理会社

誰が借りているのか→⾃分

何に困っている→家賃を滞納

何故滞納したのか→コロナで前より稼ぎが減り払う余裕がなかった

払わないとどうなるのか→家を追い出される。実家に連絡がいって困る

というように、狂言の設定を詳しく練ることの重要性が書かれている。

そして、いきなり全ての設定を出すのは下策で、情報を小出しにすることで相手の理解を深めることが大切だという。また、LINEを送る時間も「仕事中ではなく相手が家にいる時間を狙う」と、成功率を高める方法は細部まで詰められている。

そしてポイントは、「金に困っている」ということは伝えつつも、「金を出してくれ」とは言わないことだ。

「おぢだから相談した」「金目当てではない」ということを会話で伝え(例文も載っている)たうえで、相手の方から「僕がなんとかするよ」と言うように誘導していくことの重要性を強調している。

また「お金を出すよ」と言われた際も、必ず1度は断るという。

そのうえで「なんか色々調べてみたんだけど ネットでソフト闇金っていうのがあって それに申し込んでみようかな」などと根本的な解決にならない案を出して、相手に助け舟を出させる方法や、1度に要求する額を欲張りすぎると、成功率が下がるというアドバイスも紹介している。

ただし、こうして虚偽のエピソードで金銭を要求しても、すぐに「お金を出す」という相手ばかりではない。「弁護士に相談したら?」「親御さんに助けてもらえないの?」と、金銭を提供する以外の代案を出されることも多いという。

こうした提案をあらかじめ想定し、「私はおぢのこと信⽤して全部話したの。全然知らない部外者に話すつもりない」「ずっと暴⼒とかされてたり、家族みんな仲良くなかったからそれが嫌で家を⾶び出てきたのに今さら相談できるわけない」などと、相手の代案を否定する例文まで用意されている。

この章でも、渡辺容疑者は「嘘」や「設定」という言葉を一切使っていなかった。詐欺を成功させるためには、自分のついた嘘を本当だと思い込んで、上手に演じ切ることが大切だと思っていたのかもしれない。

3・アフターケア
金銭を受け取ったあとは、アフターケアをすることでトラブルの防止と、「次の頂き」に繋げることができるという。

渡辺容疑者はアフターケアを「いっっっちばん重要なところです ここを疎かにする⼈は、頂き⼥⼦ではありません」と評している。

金銭を受け取ったことに関して

・おぢのおかげで…を話す(相手のおかげでどう助かったか)
・何に使ったのかはなす(何にいくら使ったのか)
・これからどうなっていくか話す
・おぢがいなかったら(相手の助け舟がなければ、どうなっていたか)
・未来型色恋(将来を予感させるようなこと)

の5点を踏まえた会話で相手に感謝を伝えることで、相手の承認欲求を満たし、満足感を持続させられるという。

「これで普通の⼥の⼦になれる

全部おぢがいてくれたからだよ

本当にありがとう」

「もしおぢに出会えなかったらわたし

今頃しんじゃってたよ。本当に

おぢは命の恩⼈でもあるね」

「おぢがいなかったら怖くてなにもできなかった

本当にありがとう」

「おぢ、これからもずっと⼀緒にいてね」

「私から離れないでね」

という例文も付属している。

このあとは、ふたたび最初に戻って頃合いを見て「おぢに嫌われたく無くて言ってなかったんだけど」という形で、再び狂言で金銭を要求するようだ。

そしてこのあとは、「おぢを捕まえやすい場所」や「自分に本気になっている相手を見極める方法」、「金銭を失って病んでいる相手をケアする方法」「金銭の要求が成功しやすい相手の見極め方」「男性と出会う場所」などのTipsが続いてnoteは終わる。

金銭を要求しやすい相手の特徴は

(1)寂しがりや、孤独を感じている
(2)特に趣味もなく生きる意味を見いだせていない
(3)人に頼られたことがない
(4)女がらみが少なく恋愛をあまりしたことがない
(5)借金経験があり金銭管理が得意ではない

の5つらしい。

これを見極めるために、「何の仕事をしているのか」「恋愛経験は多いか」「友達が多いか」を日常会話の中で探っていこうと書かれている。

逆に、

・体目当てな人
・金を払う払うといって払わない人
・生活が充実している人
・自己中な人

は、金銭に期待のできない「くそおぢ」と言って関わらないことが推奨されている。

現在まで渡辺容疑者が「詐欺」で逮捕されていない理由は…
マニュアルを通じて最も印象に残ったのは、渡辺容疑者は金銭を要求する対象である「おぢ」を、少なくとも文章の上では馬鹿にしていないことだ。

金銭を要求する前段階でコミュニケーションを取って相手の人となりを知ることや、相手を引き付けるために毎日LINEをすることなどを強調しており、「モテないおっさんにタカれば楽勝だよ」という雰囲気は文章には現れていない。

自分がコントロールしている相手や、見下している相手のことを書く際はどうしても人を舐める気持ちが出てしまうものだが、マニュアルからその雰囲気は読み取れない。「嘘をついて金を引っ張る」という行為に真剣に向き合っている様子さえ見えてくる。

象徴的なのは、渡辺容疑者が今回逮捕された容疑は「詐欺の幇助」であり、自身が行った「詐欺」そのものではなかったことだ。

今後の捜査で渡辺容疑者が詐欺で立件される可能性は十二分にあるが、現在まで渡辺容疑者が詐欺で逮捕されていないのは「アフターケアをうまくしており、金銭を支払った相手が詐欺だと感じていないから」だという可能性は十分にある。

渡辺容疑者がマニュアルの中で、直接金銭の授受と関係ないアフターケアの大切さを「最も重要」と強調していたのは書いたとおりだ。

しかしマニュアルを購入して「頂き」行為を行った女性の中には、男性を「金銭を搾取する対象」だと思って接し、アフターケアに失敗して詐欺を表面化させてしまう人がいた。

渡辺容疑者のマニュアルを読んで詐欺を行っていた女性が多額の金銭を受け取っていたことは、このマニュアルの「有効性」を証明している。しかし、マニュアルを買う女性たちの心理を理解しきれず、アフターケアの重要性を伝えることには失敗していたのかもしれない。

人間の感情や好意が「技術」によってある程度コントロールできるということは、アメリカの社会心理学者、ロバート・チャルディーニ博士の著書『影響力の武器』や、オウム真理教のマインドコントロール、『ぼくは愛を証明しようと思う。』(藤沢数希/幻冬舎)で提唱されたナンパマニュアルである「恋愛工学」の理論など、さまざまな場で提唱・実践されている。

渡辺容疑者のマニュアルにも、『影響力の武器』に登場するような原理がふんだんに使われており、「話していて楽しい」と思わせることは『返報性の原理』、恋愛感情を抱かせる会話を行うのは『好意の原理』、「お金を払わないと会えなくなる」と思わせることは『希少性の原理』と通じるものがある。

私たちは生きていく以上、他者との関わりを避けて通ることはできない。しかしこれから感情や好意をコントロールする方法の精度が上がっていけば、いつか大規模言語モデルのAIによって、迷惑メールのような形で広くアプローチしてくる「頂きAI女子」が出てきてもおかしくない。

そういった詐欺に騙されないためにも、心理操作のテクニックを知っておく必要性は上がり続けているのだ。

〈 《ヘルプのホストに2000万円》“パパ活マニュアル販売で逮捕”りりちゃん(25)の度を越したホスト狂い人生「抜け出すために必死だった」《懲役9年の判決》 〉へ続く

3800万円渡した男性「大嫌いというか、憎しみしか残っていない」頂き女子りりちゃんに懲役9年の判決
2024年4月22日 17:23
「頂き女子りりちゃん」に判決です。被害額は1億5000万円以上。詐欺の罪などに問われている女に判決が言い渡されました。

「頂き女子りりちゃん」と名乗っていた渡辺被告(YouTubeより)

黒のTシャツ姿で法廷に現れた女。男性3人から現金1億5000万円以上をだまし取った罪などに問われている、25歳の渡辺真衣被告です。

午後2時。傍聴人で満席となった法廷。証言台に立った渡辺被告に言い渡されたのは――

「主文 被告人を懲役9年 罰金800万円に処する」(裁判長)

主文が言い渡されたあと、渡辺被告は”過呼吸”とみられる症状となり、一時裁判が中断する異例の状況となりました。

渡辺被告との実際のやり取り

「大嫌いというか、憎しみしか残っていない」
「大嫌いというか、憎しみしか残っていない。ただ、だまし取った金を全額返せというだけですね」(被害にあった50代の男性)

強い口調で憤るのは、茨城県内に住む50代の男性です。

去年、男性がマッチングアプリを通じて知り合った相手が渡辺真衣被告でした。

自身のYoutubeチャンネルで「頂き女子りりちゃん」と名乗っていた渡辺被告。

起訴状などによりますと、渡辺被告は、自身が勤務していた風俗店やマッチングアプリで知り合った複数の男性たちに好意を抱かせ、「知人に借金がある」「アパレル会社を設立した借金がある」などとうそを言い、あわせて1億5000万円以上をだまし取った、詐欺などの罪に問われています。

被害にあった50代の男性

デートを重ね、次第に渡辺被告に惹かれていく
去年4月、男性(50代)が渡辺被告と初めてのデートで訪れた茨城県内のカフェ。

「マッチングアプリの写真よりはかわいい。ギャルっぽいと思いました。わりと気さくにしゃべる子だな」(被害にあった男性)

1つのかき氷を2人でわけあって食べました。別の日には、ドライブデートで遠出もしたといいます。花や木に囲まれる公園で手をつないでデートを楽しみました。

「当時は本当に付き合っているという印象だったから楽しかったです」(被害にあった男性)

男性は食事などデートを重ね、次第に渡辺被告に惹かれていました。そして、お互いに「好き」と言い合う仲になったといいます。

「からだを気遣うというのかな。そういうところが重なって好きになっていきましたね」(被害にあった男性)

やりとりを重ねる中で、渡辺被告が男性にこう漏らします。

「親と不仲なんだ。これまでの養育費として親との手切れ金が必要」(渡辺被告)

被告からの”悩み”を聞いた男性は2回にわたって、合わせて800万円を渡辺被告に指定された口座に振り込みました。

「高いけれども『出してもいいよ』と」(被害にあった男性)

渡辺被告との実際のやり取り

経済的な困窮をほのめかす
さらには――

「にまんはむりだよね」「けいたいとまる」「いちまん」「たすけて」

経済的に困窮している様子をほのめかしてきたといいます。

「被告の『いただきマニュアル』じゃありませんけど、“あめとむち”の使いわけみたいなところで、やっぱりこう気持ちが付かず離れずみたいな感じで、同せいとかそういう話も一応したら、向こうも一応了承をしたので、それでまたあめを与えて、むちを与えてみたいな感じですかね」(被害にあった男性)

求めに応じ、定期預金や生命保険の解約金で渡辺被告に現金を渡し続けた男性。

男性は、あわせて約3800万円を渡していました。

渡辺被告と知り合ってから、わずか4カ月あまりでの出来事でした。

「利息なんてけち臭いことは言いませんけど、きっちり耳をそろえて返してもらいたいだけですね」(被害にあった男性)

渡辺真衣被告(廷内スケッチ)

「判決言い渡し」は異例の状況
去年8月、詐欺ほう助の疑いで逮捕された渡辺被告。

詐欺の罪などでの起訴後、メ~テレの取材に対し、「だまし取ったお金は、生活費を除いて、すべてホストクラブに使い込んだ」と話しています。

その後、開かれた裁判で、起訴内容を認めた渡辺被告。

検察側は「遊ぶ金欲しさの極めて短絡的で身勝手なものなどとして懲役13年、罰金1200万円を求刑しました。

そして22日の判決公判。

名古屋地裁は「被害者らの男性心理を手玉に取り、その好意につけ込む誠に狡猾な犯行である」などとして、渡辺被告に懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡しました。

主文が言い渡されたあと、渡辺被告は”過呼吸”とみられる症状となり、約4分間裁判は中断。

「判決言い渡し」は異例の状況をたどりました。

【画像】頂き女子りりちゃんの素顔やすっぴん加工なしがかわいくない!過去に二重整形!
2024年4月23日

『頂き女子りりちゃん』こと渡辺真衣(わたなべ まい)被告は、3人の男性から多額の金をだまし取った罪などに問われ、2024年4月22日に名古屋地裁から懲役9年、罰金800万円を言い渡されました!

そんな『頂き女子りりちゃん』の素顔やすっぴん、加工なしがかわいくないと話題になっています。

また二重整形した過去もわかりました。

そこで今回は、

【画像】頂き女子りりちゃんの素顔やすっぴん加工なしがかわいくない!
頂き女子りりちゃんは過去に二重整形!
こちらのテーマを調査したので紹介します。

目次
【画像】頂き女子りりちゃんの素顔やすっぴん加工なしがかわいくない!
【画像&動画】素顔・すっぴん
加工なし・加工ありの比較画像
世間の声
頂き女子りりちゃんは過去に二重整形!
まとめ:【画像】頂き女子りりちゃんの素顔やすっぴん加工なしがかわいくない!過去に二重整形!
【画像】頂き女子りりちゃんの素顔やすっぴん加工なしがかわいくない!
頂き女子りりちゃんの素顔やすっぴん加工なしがかわいくないとネットでは話題になっています!

「素顔」「すっぴん」「加工なし」の画像を紹介しますので、見ていきましょう!

【画像&動画】素顔・すっぴん
頂き女子りりちゃんの素顔・すっぴんの動画を紹介します。

こちらの動画ではマスクをしていますが素顔(すっぴん)が確認できます。

次に画像を紹介するので見ていきましょう!

炭酸ジュースを飲むためにマスクを外した画像です。

炭酸ジュースを飲んでいる画像です。

チャクラくん
表情が苦しそうです!

炭酸ジュースを飲み終わって苦しい表情をしている『頂き女子りりちゃん』です。

チャクラくん
余程苦しかった事がうかがえますよね!

頂き女子りりちゃんは昔アトピーだったそうですが、今は肌が綺麗になっているように見えます。

チャクラくん
かわいくないとネットでは言われていますがどうでしょう?

次に加工なしと加工ありの比較画像を見ていきましょう!

加工なし・加工ありの比較画像
比較画像を紹介します。

加工なしと加工ありの比較画像どうでしょう?

すっぴんや加工なしの顔も整っていてかわいいですよね!

世間の声
頂き女子りりちゃんに対しての世間の声を紹介します!

これらのようにX(Twitter)では「かわいくない」という声が多数ポストされていました!

頂き女子りりちゃんは過去に二重整形!
頂き女子りりちゃんは二重整形を公表していました!

二重整形の『埋没法』という整形だそうです。

自身のInstagramで公表

それでは画像を紹介しますので、見ていきましょう!

段々と整形によって腫れていた目が、だいぶ落ち着いてきました。

チャクラくん
整形する必要がないくらい素顔も可愛かったのですが、整形をしてぱっちり二重になり、より可愛くなりましてね!

まとめ:【画像】頂き女子りりちゃんの素顔やすっぴん加工なしがかわいくない!過去に二重整形!
今回は、頂き女子りりちゃんの素顔やすっぴん加工なし、また整形について調査してまとめました。

頂き女子りりちゃんの今後の動向に注目です!

“頂き女子”はこうして生まれた…詐欺の被告「りりちゃん」独占手記 87枚に綴られた絶望からの成功と破滅まで
2024/04/23 17:07配信

恋愛感情を悪用して複数の男性から総額1億5千万円以上の現金をだまし取ったなどの罪に問われている「頂き女子りりちゃん」こと25歳の女の裁判は、4月22日、懲役9年・罰金800万円の判決が言い渡されました。

判決を前に被告は、拘置所で便箋87枚にわたって書いた手記を東海テレビの記者に託しました。そこには赤裸々な人生が書かれていました。

■87枚の手記から見えた「りりちゃんの人生」

「頂き女子りりちゃん」を名乗り、恋愛感情をもてあそんで、3人の男性からあわせて1億5500万円余りをだまし取った罪などに問われた渡辺真衣被告、25歳。

【動画で見る】“頂き女子”はこうして生まれた…詐欺の被告「りりちゃん」独占手記 87枚に綴られた絶望からの成功と破滅まで

東海テレビは12回にわたる接見を重ね、判決を前にした「手記」を独占入手しました。その数、実に87枚。

綴られた文章からは被告の心の中や、人生が見えてきました。

■少女時代は家族に「絶望」

海と緑が美しい、神奈川県平塚市。両親、1歳上の姉とともに過ごした少女時代の出来事は、嫌な記憶として45枚にわたり書かれています。

(手記より)
「家族4人で何処かに出掛けた記憶も、仲良く会話した記憶も、仲良くご飯を食べた記憶も、何もありません」「いつも暗い雰囲気が家の中にまとわりついていると、私は感じていました」

手記に綴られていたのは、家族との「歪な関係」です。父親に対する記述は「暴力」にあふれていました。

(手記より)
「肌にライターの火をつける」「包丁でおどされる」

(手記より父親の発言)
「お前包丁隠しただろ」「今から包丁を買ってきて、お前のことを殺すからな」

(手記より)
「私は本当に殺されちゃう、怖い、誰か助けてと思い、勇気を出して110番を押しました」

しかし、駆け付けた警察官の目には「親子喧嘩」と映ります。

(手記より警察官の発言)
「アイス買ってきて仲直りしようと思ったんだって」

(手記より)
「私の心全部崩れ落ちて、なんにもなくなっちゃった」「この世界に期待するのを辞めた日でもありました」

失望と怯えの日々の中、心のよりどころだったのは母親の存在でした。

(手記より)
「私は、母親のことが好きでした」「唯一心置きなく話せるのが母親だけだったからです」

しかし、アトピーに悩み同級生から心無い言葉を浴びた娘に母親が言い放った一言は、「失望」を「絶望」に変えたといいます。

(手記より同級生の発言)
「あいつのことさわってこいよ」

(手記より)
「自分が、バイ菌のような扱いを受けてると気づいて時間が止まりました」「母にそのことを相談してみました」

それに母親が「気のせいでしょ」と答えたことが「すごくすごくすごく、それが悲しかった」と手記には書かれています。

家族について記した文字は、涙で滲んだような個所がありました。

判決を6日後に控えた4月16日、両親への取材を試みましたが、自宅はインターホンを押しても応答はありませんでした。

母親は裁判での情状証人を断り、法廷にも姿を現していません。

■「存在意義を感じるため」体を売る日々…そしてホストへ

渡辺被告は今から1カ月前の3月21日、拘置所にいる身でありながら、嬉々として記者に「ホスト愛」を語っていました。

渡辺被告:
「ホストとしゃべっている夢見て、LINEしようと思ったけど、スマホない!」

家族に絶望した彼女が、最初に居場所を求めたのは「ネットの世界」でした。

(手記より)
「会う目的は、みんな当然SEXがしたいからなことも分かっていたし、私にも、自分の取り柄がそれしかないと理解していたから、それで良かった」「イヤがられて、きもちわるがられて、ずっとマイナスな人間だったから、自分とSEXして、相手が喜んでくれることで自分のマイナスを埋められる感じがした。すごくうれしかった。自分が求められていると思えて、とても満たされた」

ネットで出会った年上の男性に体を売り続け、飢えていた『存在意義』を感じる日々。

そして20歳のころ、さらに満たされる場所に出会います。

(手記より)
「最後にきてくれたホストだけは、すごく陽気に『のもー』と話しかけてくれて、話題もたくさんふってくれて、笑わせてくれてすごく楽しいと感じさせてくれた。こんなに楽しい経験、生まれて初めてで幸せだった。生きる意味を見つけられたとすごく気持ちが明るくなり、人生が救われた気がした」

ホストとの出会い。心と体を許し、次第に増えていく支払いは毎日10万円ほどにもなったといいます。

渡辺被告はこのころ、風俗店の勤務で得た収入をほぼ全て、そのホストに捧げていたといいますが、「結果、締め日のナンバー発表の時、No2で、ずっと維持していたNo1から落ちてしまいました。私は期待を裏切ってしまったと泣きました」と綴っています。

金を用意できず「ホストをNo1にできなかった」。「存在意義」を見失っていた時、「頂き女子」誕生の決定的な出来事があったといいます。

■「成功」が生んだ“頂き女子”

(手記より)
「『300万ください』とLINEでお願いしたお客さんの1人から『大丈夫?』と心配をしてくれるLINEが届きました。『少しだけなら助けたい』と言ってきてくれて、口座を聞かれ、いきなり30万くらいを振り込んでくれました」

手あたり次第お願いしていた風俗店の客の1人が、まさかの支援。その額は少なくとも375万円、この「成功体験」から、1つの結論にたどり着きます。

(手記より)
「『借金の支払いできない』とうそをついて、お金のことを心配してくれるように仕向けてしまいました」「私はその頃から、お金はいろんな男性にうそをついて、もらえばいいんだと考えが固まりました」

男性から金をだまし取る「頂き女子」が生まれました。

■「私は狂ってる」詐欺テクニックへの称賛から破滅へ

(手記より)
「私が『おじさんからもらった』とお金の写真を(SNSに)のせると、フォロワーもたくさん増え同時にリプライやDMで『どうやったらそんなにおじさんからお金引けますか?』と」「女の子たちから質問を受けることがすごく嬉しかった」

男性から金をだまし取るテクニックを「マニュアル」にして販売するようになった渡辺被告。

(手記より)
「『良かった』『すごく読みやすかった』って褒めてくれて、私の書いた文章が役に立ったんだと実感できてすっごくすっごくあの日はうれしかった」

マニュアルの売上に、男性からだまし取った金。毎月多い時には400万円をホストに貢ぐようになりますが、この頃の記述は書き殴るような文字で振り返られています。

(手記より)
「お客さんから1000万を出してもらった。それをお願いする時うそをついて丸めこもうとしているような自分が、汚くてキライだった」「女の子にサギをすすめてしまった。被害者もそれにともない増えた」「このおかしさに気付いてやめられてたらよかった。ごめんなさい。私は狂ってる」

2023年8月、愛知県警に逮捕された渡辺被告。

捜査員に対し、「捕まえてくれてありがとう」と告げたといいます。

■今後は「本当の救い」を追求したい…判決は懲役9年罰金800万円

初公判では、ベトナム国籍の夫がいるという、驚愕の事実が判明しました。

(手記より)
「今も既婚者のままですが、相手の男性(だんな)がどこに住んでいるのか、何をしているのか、連絡先もわかりません」「デリヘルで出会った日本人経営者の男性に『ベトナム人と結婚したら、お金をあげる』と言われて私がOKしたからです」「ホストにお金を使ってあげるためだったら、自分がどうなってもいい。人生も捨てる」

「存在意義」を感じられるなら、人生だって売る。世間の注目を集めた「頂き女子」が寄せた独占手記には、力強い文字で、こう綴られていました。

(手記より)
「『本当の救いって一体何?』と考えるようになりました。私は今、それを追求していきたい。それが分かるようになったら、私と同じ境遇の女の子達に本当の救いを教えてあげられる存在になりたい」「もう誰も傷つけたくない。強く生きれる女性になります」

4月22日、名古屋地裁の大村陽一裁判長は「ホストの売上に貢献するための資金を得たいという動機は身勝手」と述べ、マニュアルの販売については「主体的に同種の犯罪を助長し悪質」と指摘。

しかし「謝罪と賠償の意思を示すなど反省していて、貢いだホストが被害者に1800万円を返還する意向を示している」などの事情を考慮し、懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡しました。

日25歲「詐欺女王」騙3男3270萬!賣戀愛詐騙手冊爆紅 被判9年
2024年04月22日

日本一名25歲女子渡邊真衣靠著在3名男子之間周旋,詐騙1億5500萬日圓(約新台幣3270萬元),同時逃漏稅,而她還打著「白漂女子莉莉醬」的名號,販售戀愛詐欺手冊,教人如何從對自己有好感的男人身上騙財。她22日被名古屋地方法院依詐欺、詐欺輔助等多項罪名判處9年徒刑與罰金800萬日圓(約新台幣168萬元)。

根據《產經新聞》、《富士新聞網》報導,在網路上號稱「白漂女子莉莉醬」(頂き女子りりちゃん)的渡邊真衣2021年3月至2023年8月向一名對自己有好感的50多歲男子謊稱,必須立刻償還欠款,從對方身上詐騙1億1700萬日圓(約新台幣2468萬元),同時又在2023年4月至8月間使用相同手法,向其他2名男性詐取3800萬日圓(約新台幣801萬元)。

▲▼25歲櫻花妹「白漂」詐3270萬!戀愛詐騙手冊爆紅 被判9年 。(圖/翻攝自X)

▲渡邊真衣不但騙財,還教人如何愛情詐騙 。(圖/翻攝自X)

她一共從3名男性手中取得超過1億5500萬日圓(約新台幣3270萬元)的詐騙所得,但是卻未申報該筆所得稅,逃漏稅款達4000萬日圓(約新台幣843萬元)。而她還在網路上教人如何桃色詐騙,並以「白漂女子莉莉醬」名義販售戀愛詐騙手冊,其中一名購買該手冊的女子早前也因成功詐騙而被定罪,渡邊真衣同樣被控詐欺輔助罪。

渡邊在過去的審判中,已承認所有起訴內容中的罪行。名古屋地方法院22日判處她9年有期徒刑併科罰金800萬日圓(約新台幣168萬元)。然而當法官開始說明判決理由時,渡邊一度呼吸急促、站不穩,因此法官只好讓她暫時坐下聆聽判決結果。

渡邊也坦言,會開始詐騙是因為沉迷男公關,她甚至曾經1個月就在男公關身上砸400萬日圓(約新台幣84萬元)。

海削男人3300萬!櫻花妹高調賣「戀愛詐騙手冊」 判刑9年罰168萬
2024-04-22

日本女網紅渡邊真衣不僅對人進行戀愛詐騙,還堂而皇之出版戀愛詐騙教戰手冊,吸金超過1.55億日圓。如今被判9年有期徒刑,併科罰金800萬日圓,還要償還欠繳的4000萬日圓稅金。

日本女網紅渡邊真衣化名「莉莉醬」(頂き女子りりちゃん),透過她所工作的情趣用品商店與網路交友軟體,物色獵物進行戀愛詐騙,還堂而皇之出版戀愛詐騙教戰手冊,吸金超過1.55億日圓(約新台幣3300萬元)。渡邊真衣22日遭被名古屋地院判處9年有期徒刑,併科罰金800萬日圓(約新台幣168萬元)。而遭到她詐騙的50歲男性接受媒體訪問時,還表示:「如今對她只剩下憎恨,一定要把被詐騙的錢向她追討回來」。

渡邊真衣在約20歲時,迷上了去牛郎店消費,最多時曾一個月替喜歡的牛郎進貢400多萬日元(約台幣84萬元),在欠下難以償還的巨額債務後,她透過誆騙自己上班風俗店的男性客戶匯錢給她度過難關,也從此開始了她的戀愛詐騙生涯。

此後,渡邊真衣開始透過風俗店與網路交友軟體開始搜尋好上手的獵物,先於2021年3月向1名50多歲男子謊稱欠債,騙得1.17億日圓(約台幣2500萬元),後來還有另外2名男子被渡邊以同樣手法詐財,直到2023年8月,她共向3名被害人詐取1.55億日圓。

後來,她將相關經驗整理成冊,寫成了「戀愛詐騙教導指南」在網上販售,專門教年輕女姓如何讓男子對自己產生好感,強調不用和對方見面、不用出賣肉體,只用社交軟體就能讓男生乖乖掏腰包進貢,推出後大受歡迎,收入近2000萬日圓(約台幣420萬元)。

渡邊在著作中,分享了她與多名男人交往的經驗、教女生如何在不發生肉體關係的情況下,成功騙取男性的金錢。她表示有5種男性最容易受騙,第一種是孤獨的人,第二種是沒有特別興趣的人,第三種是從來沒有被別人依賴過的人,第四種是愛情經驗少的人,第五種則是有不擅長理財的人。

渡邊還指出,女孩在面對這種獵物時,要記住3大重點,首先要充分瞭解對方,讓對方對自己產生信賴感,第二,要時時暗示自己的經濟環境不好,並向對方展現柔弱的一面,但要在對方第一次出錢時「假裝」拒絕,第三則是在收下金錢後,要充分感激對方的付出,這樣才能滿足男性的虛榮心。

之後,一名購買該教戰守則的20歲年輕女性因詐騙成功獲利約1065萬日圓(約新台幣225萬元)而被捕定罪,渡邊也因此被視為詐欺共犯。

日本檢方於審理中指出,「犯嫌利用想找交往對象的受害者的感情,是極其卑劣的犯罪」並強調,「透過詐欺手冊的發行,『莉莉醬』的稱號在社會上廣泛傳播,其社會影響力不容忽視」。辯護律師則希望法官從寬處理,稱渡邊真衣起初也是被牛郎利用,她也有身為被害者的一面。

在訊問被告時,渡邊真衣表示「不論在家裡或學校,都沒有我的容身之處」,並向被害者謝罪,稱「我背叛了被害者的感情,自己現在十分後悔」。

名古屋法院22日審理後認為,渡邊巧妙地假裝對受害者有意思,讓受害者對她產生浪漫好感,接著再利用受害者的善意狡猾犯罪,因此判她9年有期徒刑,併科罰金800萬日圓。此外,因渡邊詐騙得手後沒有申報收入,同時還欠稅4000萬日圓(約台幣845萬元)。

日本媒體在法庭外採訪了遭到詐欺的50歲男子,該男子表示:「我討厭她,或者更確切地說,我對她只剩下了仇恨。我只想說,我要把我被詐騙的錢全部追回來。」

頂き女子「懲役9年」を嘲笑う悪質ホストクラブの新手口。ツケ払い廃止に抜け道、背後に蠢く「匿流」が暴力団乗っ取りも

ネット上で「頂き女子りりちゃん」を名乗り、男性3人から計1億5500万円を騙し取った渡辺真衣被告(25)に、懲役9年の実刑判決が下された。渡辺被告が新宿歌舞伎町のホストクラブにハマり、ホストに貢ぐ金ほしさから風俗で働きはじめたのは20歳の頃。それでも金が足りず、やがて自身も“騙す側”にまわり男性たちから大金を巻き上げるようになったという。「りりちゃん」に限らず、悪質ホストクラブへのツケ払い(売り掛け払い)などで多額の負債を抱える女性客が近年急増しているが、この流れは今後も止まりそうにない。警察による摘発強化や、業界の「ツケ廃止」をくぐり抜け、女性を「風俗落ち」させる新手口が現れているのだ。ジャーナリスト・山岡俊介氏が主宰する『アクセスジャーナル・メルマガ版』が詳しく解説する。

➤ホスト狂い女性の「風俗落ち」はさらに増加、ツケ廃止に抜け道

昨年末ごろから、警察がホストクラブの摘発に力を入れ出しているのは大手マスコミ既報の通り。

東京・新宿歌舞伎町は、ホストクラブのメッカだが、その客が料金を払えず、売春を強要して払わせるケースが多発しているからだ。

ホストクラブのメーン客はオバサンというのは大昔の話。

現在、客の大半は20代の前半。大学生、高校生などの未成年者も少なくない。

そんな若者、未成年者が高額のホスト代を払えるはずがなく、それにも拘わらず、なぜ客になるのか?ここに、現在のホストクラブの根本的な問題がある。

「地方から、今年も4月から大学進学したり、就職で上京して来る。そうした若い女性を、スカウトマンがJR新宿駅東口などで物色し、ナンパするかのように声をかける。またSNSで恋人募集をする。

彼らは皆、見た目はハンサム。それで即、恋愛感情を抱く女の子は多い。で、ホストクラブを紹介され、キャバクラなどならまだマシで、性風俗店、立ちんぼをさせられることが多い。

深刻なのは単なる恋愛感情だけでなく、コロナ禍でホストクラブが急増したように、人間関係が上手く築けず、孤立し、ホストとは疑似恋愛だとわかっていながら、それでも売春してまで貢ぐことが唯一の生きがいになっている女の子が多いことです」(事情通)

だが、こうしたなか、行政もようやく重い腰を上げ、昨年12月、主なホストクラブの経営者と新宿区とが連絡会を持ち、売掛金(ツケ)払いを段階的に減らし、今年4月までになくすことを表明していた。

ツケをなくせば、その時の手持ち現金分以上の料金は取れない=借金は膨らまない=売春しなくて済むというわけだ。

だが、そう表明しながら、表明したホストクラブのホストが、3月29日にも、警視庁保安課に職業安定法違反(有害業務の紹介)容疑で逮捕されている。そのホスト(20)は、20代の女性客に対し、ツケの穴埋めに東北地方の性風俗店を紹介していたという。

しかも、これはいくらホスト経営者がツケをなくすと表明しても、末端のホストにまでは徹底されないという問題ではないと、前出の事情通氏はいう。

➤ホストクラブに替わって「女性客にカネを貸す」システム

なぜ、ホストクラブのツケ制度をなくしても売春はなくならないというのか?

実はホストクラブに替わって、すでにスカウトが女性客にカネを貸すシステムが出来上がっているのだという。

「むろん、裏の話です。ですが、そういう協定が多くのホストクラブのグループと、スカウトマンの組織側との間で結ばれている。

なぜって、今やホストクラブ=男性がクラブやキャバクラで遊ぶ女性版ではなく、組織化し、若い女性にホストクラブ料金名目に売春させるその実態は実質、違法な売春組織=マフィア化しているからです。

だから、ホストクラブで女性に楽しんでもらうのではなく、若い女性からカネをむしり取るのが目的なので、ツケを背負わせないと儲からない」(同)

では、スカウトに、女性客のツケを立て替える資金力があるのかというと、それは十分過ぎるほどあるという。

警視庁組織犯罪対策部などは昨年11月、通称「ナチュラル」という国内最大規模のスカウトグループの幹部を暴行容疑で逮捕した。

言っておくが、ここでいうスカウトとは、クラブやキャバクラなどへのスカウトではない。まして、男性客を店に誘うスカウトでもなく、こちらは「キャッチ」と呼ぶ。

ここでいうスカウトとは、本番アリの違法性風俗店専門のグループ。

そして、いくら国内最大とはいえ、その所属人数は約2000名とも見られる。歌舞伎町だけでなく、日本全国を網羅している。

「頂き女子りりちゃん」生い立ちの“闇” 孤独な少女がホスト通いで一変… 3800万円貢いだ男性は生命保険も解約
2024年4月23日

“頂き女子りりちゃん”こと渡辺真衣被告
罪に問われた女は、なぜ「頂き女子りりちゃん」となってしまったのでしょうか。その手がかりを探りました。

1億5000万円以上をだまし取った“頂き女子りりちゃん”に有罪判決
有罪判決を言い渡された渡辺被告(イラスト:早咲樹里)
22日午後2時、名古屋地裁で懲役9年と罰金800万円の有罪判決を言い渡されたのは、自らを“頂き女子りりちゃん”と名乗る、渡辺真衣被告、25歳。マッチングアプリなどで知り合った男性らに恋愛感情を抱かせ、あわせて1億5000万円以上をだまし取った詐欺の罪などに問われていました。

3月15日の被告人質問で「私の嘘を信じて、全部善意の心で助けようと思ってしてくれたのに、だましていたことを、本当に悪いことをした、申し訳ないと思っています」と述べるなど、これまでの裁判で起訴された内容をすべて認め、反省の言葉を口にしています。

渡辺被告が入れ込んでいた田中裕志被告
だまし取った現金の使い道となったのが、渡辺被告が入れ込んでいた歌舞伎町のホスト“狼谷歩こと 田中裕志被告、26歳。

渡辺真衣被告(4月17日の接見から):
「歩くん(田中被告)が『1000万円プレイヤー目指してるんだー!』って言ってて、私が叶えてあげたいと思って。歩くんに会って、歩くんのためにお金を稼がなきゃと頭がいっぱいだった」

渡辺被告は、なぜホストクラブに通うようになったのでしょうか。その手がかりを探るため、渡辺被告が幼少期を過ごした神奈川県平塚市へ向かいました。

「家にも学校にも居場所はなかった」 孤独な心を満たしてくれたのは…
幼少期の渡辺被告
神奈川県平塚市で、渡辺被告の幼少期を知る人から話を聞くと、「(子供の頃は)おっとりしていて、おとなしくて。みんなに話しかけたり、みんなの前で何かをするタイプじゃなかったけど、1対1だとたわいのない話を笑顔で話す」といいます。

小学校の卒業文集には「絵を描くことが好き」と記した
渡辺被告は、自身の家庭環境について、法廷でこのように明かしています。

渡辺真衣被告(3月15日の被告人質問から):
「父は私に暴力を振るってきた。殴ったり、叩いたり、蹴ったり。ライターを肌に当てて、髪を引っ張られ引きずられた。母は私のこと邪魔だと思っている。私は母を好きになれない」

また、小学生の頃はアトピーがひどく、同級生から「近寄ったらやばい」「ゾンビ」などと陰で言われていたと振り返り、「学校の先生も助けてくれず、信用できる人はいなかった」「家にも学校にも居場所はなかった」と話しています。

孤独からホストに依存するように…(被害男性提供)
ホストクラブに通うようになったのは、19歳でひとり暮らしを始めた頃。当時、仕事の悩みを抱えていた渡辺被告は、当日欠勤をしてから職場に居場所がなくなり、それ以降は、ホストクラブに通う回数も増えたといいます。

渡辺真衣被告(4月15・17日の接見から):
「ホストは親みたいな存在。ホストを尊敬してたから、この人(田中被告)についていったらホストクラブ以外の世界を見れるかもしれないと思った。認めてもらえるよう、気に入ってもらおう。歩くん(田中被告)はすごい人、勉強しようと思った」

大石クリニックの大石雅之院長
ホスト依存の治療に当たる大石クリニックの大石雅之院長は、ホストに入れ込む女性の特徴について、「自己肯定感が低く、会話が下手で、対人関係の能力が低い女性がほとんど。(ホストクラブでは)いきなり社会から認められる。そうすると今までの生活と逆転する」と分析します。

「心の弱さをつかれた」 生命保険や定期預金を解約し3800万円を貢いだ50代の被害男性
被害にあった50代男性
茨城県土浦市に住む50代の男性は、去年4月、マッチングアプリで渡辺被告と知り合いました。知り合った翌日には、渡辺被告からの「行ってみてもいい?」というメッセージから直接会うことになり、土浦駅近くの店でかき氷を食べたといいます。

渡辺被告は過去の恋愛についての話を中心に、積極的に男性の話を聞いてきましたが、その帰り道に突如「私、親と仲悪いんだ」「うちも飛び出してきたんだ」と切り出したといいます。

言葉巧みに恋愛感情を抱かせていく(被害男性提供)
それでも、男性は渡辺被告とやりとりを続け、「デート1日目。秋葉原で待ってた。ドキドキしてた」「○○くん、好きだよー」「今時、年齢なんか気にしてる人いないよ」という渡辺被告の言葉に次第に心をつかまれていき、結婚の約束も交わしました。

しかし、それからわずか数日後、「親にDVを受けていた。養育費として800万円を払わなければいけない」「金を稼ぐために風俗で働く」などと伝えてきたといいます。

男性は渡辺被告を信じ、“結納金”として800万円を渡しました。その後も「ただ助けて、慎ましやかに2人で暮らしたかった」という思いから、生命保険や定期預金などを全て解約して3800万円を用意。

被害男性(50代):
「心の弱さをついたというか、言葉巧みに弱みをつかれたというような印象ですね。やっぱり当時、好きになったらそれしか目に入らないんですよね。一直線の状態で“恋は盲目”というか」

渡辺被告と被害男性(被害男性提供)
渡辺被告は被害男性について、どう思っているのでしょうか。中京テレビの記者が4月15日に接見した際、被害男性への思いを尋ねると、渡辺被告は「伝えたいこと…なんだろー。なんかそうだな、『ごめんなさい』」と話しました。その時の様子を男性に伝えると…。

被害男性(50代):
「許しません。(検察が求刑した懲役)13年は、私が思った求刑より確かに重かったですけど、罰金の分を差し引いて懲役刑を重くしてほしいというのが私の本心ですね」

傍聴席を求めて313人が列を作った

そして22日、名古屋地裁には81の傍聴席を求め313人が列を作りました。午後2時前に、無表情で法廷に姿を見せた渡辺被告は、証言台の前へふらふらしながらゆっくり移動。そして…。

名古屋地裁 大村陽一裁判長:
「主文、被告人を懲役9年及び罰金800万円に処する」

実刑判決を宣告された渡辺被告。裁判長が量刑の理由を読み上げる際、一時、過呼吸になる場面も。裁判が終わってもすぐには立ち上がらず、刑務官に促されてゆっくりと法廷を後にしました。

2024.4.23, 「頂き女子」から大金受け取る 元ホストの男の追起訴審理 起訴内容認める 名古屋地裁
(名古屋地方法院批准对从“莉莉酱”收取巨额资金的前主持人的追加起诉书)

「頂き女子」から大金受け取る 元ホストの男の追起訴審理 起訴内容認める 名古屋地裁

「頂き女子りりちゃん」を自称する女が男性からだまし取ったと知りながら、金を受け取ったなどの罪に問われている元ホストの男の追起訴審理が名古屋地裁で開かれ、男は起訴内容を認めました。

22日、懲役9年の実刑判決を受けた“頂き女子”を自称する渡辺真衣被告(25)が大金をつぎ込んでいたとされる東京・歌舞伎町の元ホスト狼谷歩こと田中裕志被告(26)。

起訴状などによりますと、田中被告は、渡辺被告が恋愛感情を利用して男性からだまし取った金と知りながら、ホストクラブの飲食代として現金約3850万円を受け取ったなどの罪に問われています。

23日、名古屋地裁で2480万円分の追起訴審理が行われ、田中被告は、起訴内容を認めました。

田中被告は裁判後の記者の問いかけに応じることなく、足早に裁判所をあとにしました。次の裁判は6月4日に行われる予定です。

2024.4.23, 「頂き女子りりちゃん」が詐取の約2500万円受け取ったか 元ホストの男が起訴内容認める

「頂き女子りりちゃん」を名乗る女が大金を貢いだとされる元ホストの男の裁判で23日、男が、だまし取った金と知りながらおよそ2500万円を受け取った罪についての審理が行われ起訴内容を認めました。

名古屋地裁前で、時折髪型を気にしながら落ち着かない様子で周囲を気にする男。

起訴状などによりますと、東京・歌舞伎町の元ホスト狼谷歩こと田中裕志被告は“頂き女子”を自称する渡辺真衣被告が恋愛感情を利用し男性からだまし取った金と知りながらホストクラブの飲食代として2480万円を受け取った罪に問われています。

23日に開かれた裁判で田中被告は起訴内容について認めました。

また、田中被告は他にも同様の罪で起訴されていて、今回の裁判分と合わせて3850万円を受け取ったなどの罪で、審理が進められています。

渡邊被告は元ホストの田中被告に大金を貢いでいたとされていて、22日、詐欺や詐欺ほう助などの罪で、懲役9年の判決を受けています。

诈骗女被告被判9年有期徒刑并罚款
(NHK日本广播协会)

日本名古屋地方法院对一名25岁的被告做出判决,判处其9年有期徒刑并处罚金800万日元。这名在社交媒体(SNS)上自称“坐收女子”的被告被指控犯下了多项罪行,其中包括让数名男子对其产生恋爱感情,并诈骗了他们1亿5000多万日元。

被告渡边真衣在社交媒体上自称“坐收女子莉莉酱”,她被指控让3名男子对其产生恋爱感情,并声称自己在金钱方面十分窘困,从而从男子手中骗取了约1亿5500万日元,犯有诈骗罪。此外,她还被指控犯有其他罪行,包括通过贩卖“恋爱秘笈”帮助诈骗行为。

名古屋地方法院审判长大村阳一4月22日在宣判时指出:“被告通过花言巧语假装对对方产生好感,有时还通过一人扮演两个角色等伎俩来骗取钱财。被告将男性心理玩弄于掌心,利用对方的善意作案,犯罪手段十分狡猾。”审判长还指出:“被告还通过贩卖秘笈,在笼络男性方面为他人出谋划策,主动地助长了同样的犯罪,性质十分恶劣。其罪行没有任何应该从轻处罚的余地,刑事责任相当重大。”审判长对被告渡边做出了有期徒刑9年并处罚款800万日元的判决。

“頂き女子”りりちゃんを援護する声。なぜ被害に遭った“おぢ”が非難されるのか
2024年04月25日

4月22日に“頂き女子りりちゃん”こと、渡辺真衣被告(25)に対し、懲役9年、罰金800万円の判決がくだされた。りりちゃんは、恋愛感情を利用して男性たちから1.5億円以上の金額をだまし取ったなどの罪に問われていた。

りりちゃんの手口は、まず相手と親密な関係を作ってから「実は……」とお金に困っている様子を見せ、現金を振り込ませてから自然消滅を図るという、コテコテのロマンス詐欺である。2000年代には国際結婚をちらつかせて信頼関係を築いてから、「急にお金が必要になった」と嘘をついてお金を巻き上げる手口が流行した。アメリカでは全詐欺のうち、1割がロマンス詐欺になってしまった時期まである。

つまり、“頂き”は、誰もが知る詐欺の手口だった。にもかかわらず、ネットではりりちゃんを擁護する声が、次々と生まれたのだ。(文/トイアンナ)

•次々と投稿される「頂き女子りりちゃん」を擁護する声

文筆家、プレジャーグッズストアの経営者である北原みのりさんは、りりちゃんの実刑について強く抗議している。

「報道によればりりちゃんは、家庭に居場所がなく、10代を歌舞伎町で過ごす女の子だった。

歌舞伎町にたむろする女の子たちの多くがそうであるように、ホストにはまり、ホストクラブでのお金を捻出するために性産業で働いていたという。そういう意味でりりちゃんは、若い女性を搾取する街に丸ごと飲まれてしまった子どもであり、生きのびる手段は自分がされてきたように誰かを搾取することでしかなかったのかもしれない」( AERAdot.より)

北原さんの言うように、同情すべき経緯や背景はあったかもしれないが、詐欺がれっきとした犯罪であることに変わりはない。

再度書くが、頂き女子りりちゃんこと、渡辺真衣被告は25歳の成人である。

さらに過激な投稿もXでは見られた。「被害者の方が悪い」という声である。

“おっさんが無償で若い女と楽しめると思ってる方が犯罪なのでは”
“好きで貢いだおっさんが被害者ぶってんのはどうなの?”

など、Xにはあまりにも二次加害と見られる投稿が飛び交い、読むのがつらくなるほどだった。

•ホストへ貢ぐ行為と、頂き女子りりちゃんの詐欺の大きな違い

この世には20歳以上の年の差がありながらも恋愛・結婚関係にあるカップルはいる。合法であり、おかしくもない。珍しいだけである。

さらに、「貢いだおっさん」は被害者である。なぜなら、女性客がホストに貢ぐ場合と異なり、頂き女子りりちゃんは嘘をついてお金を集めていたからだ。ホストが「俺、この店で月間1位になりたいんだよね。でもそれには400万円足りなくて」というのは、嘘ではない。

そのために必死になって400万円を貢いでからホストに捨てられたとしたら、気の毒ではあるし、このようなホストクラブの営業形態が見直されるべきという議論も当然あるだろうが、詐欺ではない。

だが、頂き女子りりちゃんが販売していた詐欺マニュアルには、明らかに「お金を引き出すための嘘」をつくよう書かれていた。

しかも、りりちゃんはキャバクラ嬢として、擬似的な恋愛関係が約束された場で客にこの話をしたのではない。マッチングアプリで出会った相手に「やみえい」(病んで心配させること)と称して、嘘をついた。つまり、ホストと客の会話とは、前提が異なるのだ。

であるにもかかわらず、なぜ「りりちゃんは悪くない」論が出てくるのか。

その背景には、被害にあった男性の弱者性がある。

•かわいそうランキングで下位におかれる“おぢ”

もともと、ネットには「かわいそうランキング」という言葉がある。文筆家の御田寺圭氏が提唱した概念で、「人間にはかわいそうだと思ってもらえる順番がある」という意味だ。

私が上梓した新書『弱者男性1500万人時代』では、この「かわいそうランキング」をアンケートでつまびらかなものとした。そこで明らかになったのは、最もかわいそうなのは若い女性で、中年男性は同情されづらい事実だった。

アンケートでは、「ある殺人事件があったとして、その被害者がどのような人間だったらかわいそうだと感じるか」を順位付けしてもらった。条件は年齢・職業・男女で作ったが、結果として「最もかわいそうではない」とされたのが、50代・無職の男性だった。

女性は無職であったり、年齢が上であっても同情されるが、男性は男性であるというだけで、かわいそうランキングの下位に置かれてしまったのだ。

その理由を書いてもらったところ「基本的に女性は弱い立場」「女性の方が弱い」と、女性を庇護しようとするコメントが目立った。まさに、頂き女子りりちゃんに対して投げかけられている言葉であろう。対して、男性はたとえ被害者であってもかわいそうではないとされる。これが、「弱者男性」の現状である。

•頂き女子りりちゃんが狙った「弱者男性おぢ」

そして、頂き女子りりちゃんは弱者男性を‟おぢ”としてターゲットにした。

マニュアルによると、お金を搾取できるおぢの特徴は「孤独で、趣味がなく、地位が低く、恋愛経験が少なく、借金をしたことがある」人である。ロマンス詐欺というと、あたかも金持ち男性からお金をせしめたかのように誤解されるが、実際には孤独でお金も少ない人間の、限られた資金を奪ったことがわかる。弱者女性が強者男性を利用して金銭を得ていたのではなく、さらなる弱者男性から搾取している地獄の構図なのだ。

それであるにもかかわらず、りりちゃんは擁護される。逮捕前には、りりちゃんとりりちゃんを信奉する女性たちが参加するチャットグループ(現在は削除済み)にて「自分たちの行為は詐欺ではない」と言い聞かせる声が相次いだ。なぜなら、かわいそうではない男たちに恋愛を匂わせるそぶりを与えているのだから、奪った金銭は正当な対価だと言いたいようだ。

マニュアルにならい、嘘の理由でおぢを騙し「お金が必要だ」と決定打を放つことを「魔法をかける」と呼んでいる

「やみえい」のため、「入院中の写真ないですか?」「〇〇円くらいのクレカの請求のスクショありませんか」などと、頂き女子内で画像を提供しあっていた

だが、冒頭で解説したとおり、嘘の事情で人にお金を使わせるのは、伝統的な詐欺の手法である。そして、頂き女子りりちゃんは成人であり、さらには自分の手口を有料販売することで詐欺を広めた悪質な犯罪者だ。

いま、りりちゃんを擁護する人は、かわいそうランキングに踊らされている人間である。そして、もっと言えば、ウブで純粋な、りりちゃんのような詐欺師から見て格好のターゲットと言えるだろう。

「頂き女子りりちゃん」に懲役9年の実刑判決 なぜか詐欺と性犯罪比べて「重すぎる」、こんな声に弁護士の見解は
2024年4月25日

「頂き女子りりちゃん」を名乗り恋愛詐欺マニュアルを販売し、自身も3人の男性から合わせて現金1億5000万円以上をだまし取ったとして詐欺などの罪に問われた渡辺真衣被告(25)に対する公判が2024年4月22日に名古屋地裁であった。大村陽一裁判長は懲役13年・罰金1200万円の求刑に対して、懲役9年・罰金800万円の実刑判決を言い渡した。

この判決に、SNSでは、「性犯罪と比べて罪が重すぎるのではないか」といった意見が出ている。一方で弁護士は、今回は性犯罪ではなく詐欺などの罪に問われているとして、重い、軽いを比べることは「難しい」と見解を示した。

「四谷大塚」の盗撮事件は保護観察付きの執行猶予5年、懲役2年

渡辺被告は、男性から現金をだまし取った詐欺罪、恋愛詐欺マニュアルを販売し他人が男性から現金をだまし取る手助けをした詐欺ほう助、そして約4000万円の脱税の罪に問われた。

ところが、SNSでは、3月26日に東京地裁で言い渡された、大手学習塾「四谷大塚」の元講師が教え子の女子児童を盗撮した罪に問われている事件の判決などを引き合いに出し、「性犯罪と比べて罪が重すぎる」とする意見が寄せられている。四谷大塚の元講師は、保護観察付きの執行猶予5年、懲役2年の判決だった。

では実際、今回の判決は「四谷大塚」の事件と比べて重すぎると言えるのか。

盗撮の罪は「法定刑としてはかなり低い部類のものだと理解されている」

弁護士法人リーガルプラス市川法律事務所(千葉県市川市)の小林貴行弁護士は、4月24日、J-CASTニュースの取材に対し、異なる罪を比べて重い、軽いを判断することは「難しい」と見解を示す。

小林弁護士は、「性犯罪、盗撮はもちろん重大な人権侵害ですので、被害者の方を傷つけてしまうような重大な犯罪だと私は思いますけれど」としつつ、法律によってそれぞれの犯罪に対する法定刑がそれぞれ決まっているといい、「法定刑の中でどれほど悪質かというところを見ていく」と説明。

「被告人が犯した罪がどのような罪に当たるのかを出発点にして、その法定刑は何年から何年なのかがまず決まり、その法定刑の中で被告人の犯した行為が重い部類なのか軽い部類なのかを判断します。これに、過去の前科や本人の反省態度などといった一般情状も加味したうえで、最終的に何年の懲役に処するか、罰金はいくらにするか、などといった処断刑が決まってきます」

今回の渡辺被告の場合、法定刑は懲役15年が上限だ。詐欺、詐欺ほう助、脱税は最も重いものでも懲役10年が上限だが、複数の罪に関わっていることから、上限が伸びるという。

一方で、四谷大塚の元講師は盗撮の罪に問われたが、これは懲役3年が上限だ。小林弁護士は、これを規定している性的姿態撮影処罰法は23年施行と比較的新しく、それまでは各都道府県の条例により処罰されていたとして、「これまでの歴史的な流れから、そもそも盗撮という行為自体が、法定刑がかなり低い行為として規定されている」と説明した。

なお、小林弁護士は、「法律自体は国会で決まるので、例えば『盗撮の罪に対して最大3年はちょっと軽すぎるんじゃないか』という世論が多くなれば見直しがなされたり、あるいは『詐欺の10年は重すぎるんじゃないか』という議論になってくれば短くなることもあり得ます。それは政治が決める話だと思います」と変更の可能性についても解説した。

「頂き女子りりちゃん」は「悪質性は指摘せざるを得ない」

ではその上で、今回の渡辺被告に対する懲役9年の実刑判決は妥当と言えるのか。

小林弁護士は、詐欺罪の場合、処罰を決めるうえで一番大きな要素は金額だと説明する。「無銭飲食やタクシーの乗り逃げも詐欺にあたります」とし、そうした金額の低い詐欺も含めて比較すると、「多数の被害者を出していて、金額も非常に大きいという意味では、悪質性は指摘せざるを得ないのかなと思います。悪質な事案として、懲役9年という1つの回答が出てきたのかなと思いますね」と見解を示した。

詐欺容疑で懲役9年・頂き女子りりちゃん、本音綴った獄中日記公開「歌舞伎町で、鈍感になる能力を身につけていたはずだった」
2024.04.27 00:42

「頂き女子りりちゃん」こと渡辺麻衣被告(25)のX(旧Twitter)アカウント『りりちゃんはごくちゅうです』にて、渡辺被告の獄中日記が公開されており、ネット上で大きな話題となっている。

•頂き女子りりちゃん、獄中日記公開

渡辺被告は、巧妙に嘘をつき金銭を騙し取る方法を書いたマニュアルを“パパ活女子”に販売し、自身も入れ上げたホストをNo.1にするために金銭を騙し取ったとして、詐欺などの罪で昨年8月に逮捕。本人の希望に基づき更新しているというXアカウントでは、3月から度々渡辺被告の獄中の日記が公開されている。

Xアカウント『りりちゃんはごくちゅうです』より

25日付に公開された昨年4月20日の日記によると、渡辺被告は獄中で吐き気と頭痛に襲われ、食事を取ったものの回復の見込みはなかったが、担当の看守から心配の声をかけられ、やりとりをするうちに体調が治ってきたという当時の状況を説明。

謎の体調不良の原因について「私、判決こわいんだ。私は、判決もあの場所に行くこともイヤでこわくて、メンタルやられて体調崩してることに気づいた」と気づいたという渡辺被告。「私はそれがなんだかくやしく思った。私は判決のこと気にしないうようにしてた。私は自分を傷つけないために、歌舞伎町で、鈍感になる能力を身につけていたはずだった。(あんなよくわからない苦しみにあふれた世界、全部全部『よくわかりましぇーん』ってハッピーハッピー脳みそ(鈍感能力)を持たないと、『苦』『苦』『苦』で心を侵食されて生きていけないから)」と自分の“鈍感能力”を生かして生きていたつもりが、判決への恐怖を感じていることを実感したことを綴っている。

さらに「私、涙、出る。私、こわい。自分で自分の手を握りしめてあげる。大丈夫。助けてください。何も知らないくせい、私のこと何も知らないくせに。助けられてたまるか。もういや」と本音、そして判決と向き合う中で恐怖を感じている様子が伝わる文面を残している。

りりちゃんはごくちゅうです
@inu2narenakatta
昨日、朝起きたら、すこぶる体調が悪かった。胸がぐるぐるきもちわるい。頭が重い。こんなん、ごくちゅうで今までなかったし、「え.こわ.死ぬ」とか思って。
こんなんは、たいてい、ご飯をもりもり食べたら治る、と思って、朝飯のつくだに(魚的なやつの)とご飯を食べた。のどに押し込んだ。でも、治らない、きもちわるい.やばい。このまま原因不明ごくちゅう死かって思いながら、部屋でうずくまってたら、担当さん(看守さん)が「大丈夫ー?」って声かけてくれて、私は、「おえーって感じですー」って色々会話交わしてたら、治ってきた。人間に構ってもらったら治ってきた。私はそこで気づいた。
「私、判決こわいんだ」私は、判決もあの場所に行くこともイヤでこわくて、メンタルやられて体調崩してることに気づいた。私はそれがなんだかくやしく思った。私は判決のこと気にしないうようにしてた。私は自分を傷つけないために、歌舞伎町で、鈍感になる能力を身につけていたはずだった。(あんなよくわからない苦しみにあふれた世界、全部全部「よくわかりましぇーん」ってハッピーハッピー脳みそ(鈍感能力)を持たないと、「苦」「苦」「苦」で心を侵食されて生きていけないから)わたしは、この中でも自分の鈍感能力を生かして、判決ー?ほあー(^p^)とアホレベル(現実逃避と呼ぶ)に生きていたつもりだったけど、私の体の中の神さまは意外にも冷酷で「お前は、判決が怖いのだ、もっと恐怖と向き合い苦しみたまえ」と、私にゲロゲロと、頭痛を与えなすった。のだ。
私、涙、出る。私、こわい. 自分で自分の手を握りしめてあげる。大丈夫。助けてください。何も知らないくせい、私のこと何も知らないくせに。助けられてたまるか。もういや
(2023年4月20日)

•頂き女子りりちゃん、詐欺容疑で逮捕

名古屋地裁は22日、渡辺被告に懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡した。また、同事件のようなホストクラブでの“売り掛け”は、多額の借金により女性が売春を強いられることが多発し社会問題化。厳しい目を向けられ、新宿のホストクラブの多くが4月から売り掛けを廃止している。一方で、今回の渡辺被告の判決に対し、SNSでは「性犯罪と比べて罪が重すぎるのではないか」という声から、見直し議論の声も上がっている。


2024.4.27, 「頂き女子りりちゃん」、被害男性とのやりとりを支援者が公開し波紋「ド直球のセカンドレイプ」と批判や中傷も

「頂き女子りりちゃん」、被害男性とのやりとりを支援者が公開し波紋「ド直球のセカンドレイプ」と批判や中傷も

「頂き女子りりちゃん」を名乗り、男性の恋愛感情につけ込んで金銭をだまし取った罪などで懲役9年、罰金800万円の判決を受けた渡辺真衣被告(25)の支援者が26日、被害者男性とのDMのやりとりをX(旧ツイッター)で公開したことに波紋が広がっている。

DMを公開したのは、渡辺被告を支援し、獄中日記「りりちゃんはごくちゅうです」のXアカウントを管理するフォトグラファー立花奈央子さん。26日、自身のXで「立件された事件の被害者本人であると照合し、本人の掲載許可を受けています」とし、被害者男性とのDMのスクリーンショット16枚を掲載した。

この事件では、SNS上でも被害者の落ち度を非難する声が噴出。公開されたDMに対しても「自己責任って言葉わかるかな?」「何このオスは、たった1時間弱のセックスでみたいなことを言いたいの??」「ジジイきっしょ」「50代でこんなだから頂かれたんやろな…」「ホンモノの弱男ってまともに文章書けないの共通してるよね」などと、被害者をけなす声も散見される。

一方、DMのやりとりで立花さんが被害者に対して「騙される方にも問題があった」「性的サービスを望まれ、セックスも提供したのに、なぜそんなに責められるのか」などと述べていることへの疑問や批判も。「さすがにこれ晒すのは被害者がかわいそう」「ド直球のセカンドレイプなのに、被害者が『おぢ』さんだとこんなにもボコボコに晒されるのか……」「もし同種の詐欺で被害者が女性でこんな内容の『対話』を行ったら、セカンドレイプだって死ぬほど叩かれそう」「持てない『オッサンが悪い』で丸めてるの最悪やろ」などの意見が書き込まれている。

立花奈央子

頂き女子りりちゃんの被害者との対話を掲載します。(画像全16枚)

立件された事件の被害者本人であると照合し、本人の掲載許可を受けています。

※画像4枚目文末について、草下さんは3月に被害者から送られた最初のDMに対して、真摯に向き合う内容の返信をしています。

2024.4.27, 詐欺容疑で懲役9年・頂き女子りりちゃん、本音綴った獄中日記公開「歌舞伎町で、鈍感になる能力を身につけていたはずだった」

詐欺容疑で懲役9年・頂き女子りりちゃん、本音綴った獄中日記公開「歌舞伎町で、鈍感になる能力を身につけていたはずだった」

「頂き女子りりちゃん」こと渡辺麻衣被告(25)のX(旧Twitter)アカウント『りりちゃんはごくちゅうです』にて、渡辺被告の獄中日記が公開されており、ネット上で大きな話題となっている。

◆頂き女子りりちゃん、獄中日記公開

渡辺被告は、巧妙に嘘をつき金銭を騙し取る方法を書いたマニュアルを“パパ活女子”に販売し、自身も入れ上げたホストをNo.1にするために金銭を騙し取ったとして、詐欺などの罪で昨年8月に逮捕。
本人の希望に基づき更新しているというXアカウントでは、3月から度々渡辺被告の獄中の日記が公開されている。

25日付に公開された昨年4月20日の日記によると、渡辺被告は獄中で吐き気と頭痛に襲われ、食事を取ったものの回復の見込みはなかったが、担当の看守から心配の声をかけられ、やりとりをするうちに体調が治ってきたという当時の状況を説明。

謎の体調不良の原因について「私、判決こわいんだ。私は、判決もあの場所に行くこともイヤでこわくて、メンタルやられて体調崩してることに気づいた」と気づいたという渡辺被告。「私はそれがなんだかくやしく思った。私は判決のこと気にしないうようにしてた。
私は自分を傷つけないために、歌舞伎町で、鈍感になる能力を身につけていたはずだった。(あんなよくわからない苦しみにあふれた世界、全部全部『よくわかりましぇーん』ってハッピーハッピー脳みそ(鈍感能力)を持たないと、『苦』『苦』『苦』で心を侵食されて生きていけないから)」と自分の“鈍感能力”を生かして生きていたつもりが、判決への恐怖を感じていることを実感したことを綴っている。

さらに「私、涙、出る。私、こわい。自分で自分の手を握りしめてあげる。大丈夫。
助けてください。何も知らないくせい、私のこと何も知らないくせに。助けられてたまるか。もういや」と本音、そして判決と向き合う中で恐怖を感じている様子が伝わる文面を残している。

◆頂き女子りりちゃん、詐欺容疑で逮捕

名古屋地裁は22日、渡辺被告に懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡した。また、同事件のようなホストクラブでの“売り掛け”は、多額の借金により女性が売春を強いられることが多発し社会問題化。
厳しい目を向けられ、新宿のホストクラブの多くが4月から売り掛けを廃止している。一方で、今回の渡辺被告の判決に対し、SNSでは「性犯罪と比べて罪が重すぎるのではないか」という声から、見直し議論の声も上がっている。

2024.4.28, 今田耕司 「頂き女子りりちゃん」を厳しく非難 量刑を「重くしてもらいたい」

今田耕司 「頂き女子りりちゃん」を厳しく非難 量刑を「重くしてもらいたい」

タレント・今田耕司が28日、フジテレビ系バラエティー番組「ワイドナショー」に出演。恋愛詐欺のマニュアルを販売し、自身も男性の好意につけ込むなどして計約1億5500万円をだまし取ったとして詐欺などの罪に問われ、懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡された「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告に対して「絶対許されることではない」と厳しく非難した。

番組ではフリーアナウンサーの神田愛花が「被害者の方がいることなので、いけないことではあるんですけど」と前置きしつつ、「生まれてから大人になるまで頼りになる大人に一人も出会えてなかった」と生い立ちに触れ、「ある意味では、彼女も被害者っていう側面もあると思う」と持論を展開。「しっかり罪を償って、出てきたら自分らしい人生をちゃんと取り戻して楽しく生きてほしい」と話した。

これに今田は「でも、寂しいからと言って、人が一生懸命働いたお金をだまして取り上げる、人の心をもてあそぶのっていうのは、どんな生い立ちがあるにせよ、絶対許されることではない」と指摘。懲役9年、罰金800万円の判決に「当然、そういうことをしたらこれくらいの罰はあるんだと。見せしめじゃないけど、重くしてもらいたい」と訴えた。

渡辺被告が恋愛詐欺マニュアルを販売したことについても「犯罪集団を作ろうとしているようなものじゃないですか」と断罪。「こんなにシリアスな悪いことなんだって」とあくまで厳しい見方を貫いた。

今田耕司、頂き女子りりちゃんの懲役9年に「見せしめじゃないけど重くしてもらいたい」

今田耕司(58)が28日、フジテレビ系「ワイドナショー」(日曜午前10時)に出演。詐欺などの罪に問われた「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告(25)に対する判決についてコメントした。

渡辺被告は恋愛詐欺のマニュアルを販売したり、男性の行為に付け込むなどして計約1億5500万円をだまし取ったなどとされる。名古屋地裁は懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡した。

渡辺被告は法廷で、父親から暴力を受けてきたことなど孤独な家庭環境を語ったが、今田は「寂しいからと言って人が一生懸命働いたお金をだまして取り上げる、人の心をもてあそぶのはどんな生い立ちがあるにせよ絶対許されることではない」。懲役9年を「重い」とする意見には「当然、そういうことをしたらこれくらいの罰はあるんだと。見せしめじゃないけど重くしてもらいたい。初犯でも9年、10年。今からいろんなことが出来る可能性があったこの10年を犠牲にしてまでやることなのかどうか、他の人にも知らしめてほしい」と厳しい口調で語った。

恋愛詐欺マニュアルについても「犯罪集団を作ろうとしているようなもの」と話すと、オズワルド伊藤俊介は「犯罪の意識がそこまでなかったと思う。『頂き女子りりちゃん』って名乗っちゃってる時点で。配信もしてるし」。

今田は「こんなにシリアスな悪いことなんだって、ここで」と今回の判決が抑止につながることを期待した。

今田耕司 “頂き女子りりちゃん”判決に「許されることじゃない」「犯罪集団を作ろうとしてるようなもん」

お笑いタレントの今田耕司(58)が28日放送のフジテレビ「ワイドナショー」(日曜前10・00)にコメンテーターとして出演。「頂き女子りりちゃん」を名乗って詐欺などの罪に問われた渡辺真衣被告(25)が22日、名古屋地裁で懲役9年、罰金800万円の判決を受けたことに言及した。
 渡辺被告は「頂き女子りりちゃん」を名乗って恋愛詐欺のマニュアルを販売し、自身も男性の好意につけ込み計約1億5500万円をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われた。

渡辺被告は父親からの虐待など、家庭環境が良くない状況で育ったなどとも伝えられているが、今田は「でも寂しいからと言って、人が一生懸命働いたお金をだまして取り上げる、人の心をもてあそぶっていうのはどんな生い立ちがあるにせよ、やっぱ絶対に許されることじゃないから、当然それぐらいのことしたら、これくらいの罰はあるんだよっていうのは、やっぱ見せしめじゃないですけど重くしてもらいたい」と厳しいコメント。

「初犯でも9年、せっかくの若い今からいろんなことが出来る可能性のある10年を犠牲にしてまでやることなのかどうかっていうのは他の人にも知らしめてほしいかなと思いますね」と続けた。

マニュアルに関しても「犯罪集団を作ろうとしてるようなもんじゃないですか。マニュアル化してみんなもほらこうやってお金をだまし取りましょうっていう」と憤慨。「だからこういうことなんだよっていうのが、こんなにシリアスな悪いことなんだっていうのは、ここでやばいやばいっていうね」と今後の犯罪の抑止力となることを期待した。

「ぞっとするわ、ぞっとするよな。この年齢で」とも語った。

2024.5.1, 【拘置所からの手記】“頂き女子りりちゃん”がつづる便箋7枚「何かの役に立てたら光栄」
(【看守所笔记】“Riri酱”写的7张信纸)

【拘置所からの手記】“頂き女子りりちゃん”がつづる便箋7枚「何かの役に立てたら光栄」

男性3人から現金1億5000万円以上をだまし取った罪などに問われた「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告(25)。渡辺被告によると、生活費を除いて、だまし取った金のほぼ全てをホストクラブで使っていたという。

便箋7枚分の手記

4月22日、名古屋地裁での一審判決で懲役9年、罰金800万の実刑判決が言い渡された。5月1日付で渡辺被告の弁護人が名古屋高裁に控訴した。

メ~テレ記者は、渡辺被告と名古屋拘置所などで接見を重ね、ホストやホストクラブとの関わりについて手記を依頼。渡辺被告は「いいですよー」と応じた。

その後の接見でも「まだ下書きです」「まだ大丈夫ですか?」など気にかけている様子だった。依頼から1カ月以上たったあと、判決の前、便箋7枚に渡る長文の手記が届いた。

※手記は、ほぼ全文を掲載していますがプライバシーなどに配慮し一部表現を変え、削除した部分もあります。

「生きる意味をくれた」

【渡辺被告がホストクラブにはまってしまった経緯は?】
令和元年6月、私が20歳の頃に指名したホストに、「俺のエースになってよ」と言われた事がきっかけで、はまっていきました。

その担当ホストと出会ったのは、その言葉を言われた前日、 知り合いの女の先パイに「ホストクラブ行こーよ」と誘われて、ついて行った歌舞技町のホストクラブで出会いました。

ホストクラブというギラギラした世界に慣れてない私に、優しく楽しめるように接客してくれて、指名しました。当時の私は、派遣社員で、ケータイショップの店員を日々していたし、ホストクラブに通うという発想は、全くありませんでした。だけど、担当と出会った翌日、店外デートに誘われ、男女の関係になり、親密になった後、そのセリフ、「俺のエースになってよ」 を言われました。

私はずっと信頼できる友達もいなくて、愛してくれる家族もいなくて (父からDVをうけて育ちました)、仕事場でも、うまくなじめなくて、日々、孤独を抱えながら生きていました。「生きる意味って何なんだろ」と考えるようにもなっていて、 気分が沈んでなんとなく死にたいな、と思いながらもズルズル生きていたので、 担当の「エースになって」の言葉は、私の生気をよみがえらせる一言となってくれました。

私はずっと誰かに必要とされ、役に立てる事を待ち望んでいたのです。 私は担当のエースになるべく、次の日には、昼の仕事を辞めて(無断で辞めました ごめんなさい) 風俗店でお金をかせぎ始めました。私にとって、担当は「私の人生に生きる意味をくれた」崇拝すべき人物でした。ほぼ死んだ様に生きていた私を、生き返らせて、新しい道を歩ませてくれたのだから。

今は、担当と出会うもっと前に、救いの言葉をかけてくれるような存在の人と出会って、違う、明るい世界を見てみたかった、と思ってしまいます。「ホス狂い」になって、本当、苦しかった。苦しかった、でも「ホス狂い」してる時は、それしかこの世界に希望がないと信じこんでいた。

【渡辺被告が考えるホストクラブの魅力については?】
1.「承認欲求を満たしてくれる」
私にとっての「ホス狂い」像は、担当の目指している目標を自分が、自分の出来る限りの力を出して協力し、叶えてあげること。(目標というのは売上金額)だから私は、担当のために、人生かけて、自分の精神も身体もボロボロにして、たくさんお金を持ってくる所を、担当に、見てもらった。

そうすると、担当に「いい子だな」とか「すごい子だな」と認めてもらえる感覚が、すごくすごくうれしくて満たされた。 私にとって担当は、自分の人生の全てだったから、そんな人に認めてもらえたって思えることは、私の幸福でした。

2.「自分の居場所になってくれる」
たくさんお店に通えば通う程、担当以外のお店のキャストとも仲良くなれて、友達のように気軽に声をかけてくれるようになる。歌舞技町には、自分の存在意義をみいだせなくて、「自分は生きる価値があるのかな」と悩んで生きている女の子が多いと思う。

そんな中、ホストクラブに入ったら、家族のように自分に声をかけて歓迎してもらえたら、「私、ここでだったら生きてていいんだ」と安心感をもらえる。 居場所とは、心のより所。「自分はここにいていいんだ」と思えるような場所が人間、1人、1つはないと、心が崩壊してしまうと思う。私には、それが、ホストクラブしか、わからなかった。

3.「女の子らしくいられる」
乙女心を 持たせてくれるホストは多いと思います。色恋営業で「好き」「かわいい」「●●だけだよ」と言ってくれる。営業で、お金のためと分かっていても、声に出してそんな風に、特別な女の子扱いしてくれるのは、胸がときめく。乙女になれる。

担当に会いに行くためだけに、かわいい服を選んだり、おけしょうをして、担当に会う前に何度も鏡で変な所ないかチェックしている女の子な時間が好きでした。

4.「青春気分を味わえる(生命力をもらえる)」
ホストクラブには、夏祭りイベント、バレンタイン、 ホワイトデーイベント、クリスマスイベント、ハロウィンイベント、など季節ごとに、青春を味わえるようなイベントがあります。イベントは、ホストにとって、シャンパンを卸してもらう口実(自分の売上を上げられる)にもなりやすいため、みんな全力でイベントを謳歌します。

そんなにぎやかな男の子達を見ているのも、楽しいし、「ホス狂い」の中には、 夏祭りならゆかた、ハロウィンな仮装をして、ホストとー緒にイベントを楽しむ人も多くいます。それになんと言っても、毎月、月末の売上対決(締め日)は学生の運動会さながらです。

ホストクラブで「No1を絶対にとりたい」と真剣な眼差しを見せるホストもいて、本気で勝負に挑んでいるかのような、野心に 燃えた人間を見ていると、こちらも、心を打たれ、活力をもらえます。締め日に、 嬉し涙、悔し涙を流し、男泣きするホストも少なくありません。自分の精神をすり減らしながら、ホストの仕事を全うしている男の子達もいるわけです。

「ホストの魅力」とは

【ホストと一般男性の違い、一般男性ではなくホストを選ぶ理由については?】
1.「女の子が欲しがっている言葉をくれる」
デリカシーに欠ける発言をしないことはもちろん、 こちらが何を言われたら満たされるのか喜ぶのかを、よく観察して理解しながら、 会話をしてくれる。ホストクラブの仕事自体、女性へ心遣いある接客をすることを心がけてるみたいなので、やはり人気のあるホストほど、会話が上手。逆に、売れないホストや、新人ホスト(一般人に近い)は、まだ会話が上手ではなくて、女の子を怒らせてしまう男の子も多い。

2.「清潔感がある」
売れているホスト程、「自分がどう見えているか」を意識できている。最低限のお化粧、ひげ(全身)脱毛、体臭、口臭、服の着こなし、所作、などから、プロとしての清潔感があふれ出ている。

3.「本気で必要としてくれる(お金をもってくる自分を)」
ホストの人達は、自分に お金を使ってもらうために、自分のことを必要としてくれて、大事に大事にしてくれます。ホストによっては「俺だけを見てほしい」と、他のホストクラブに行くことを禁止して束縛の営業接客をしてくる人もいます。(ホスト自身、お金を使ってくれる姫(客)がいない イコール 自分のホストとしての存在価値がないと見なされてしまうような、現状のホスト業界システムに洗脳されて、必死になっている男の子も多いと思います)。

私は何故、一般男性でなく、ホストを選んでいたかというと、一般男性に一番に扱ってもらえる経験がないまま、ホストと出会ったからです。(当時20歳)一般人でも、私を必要としてくれるような人がいるなら、そんな人と共に生きてみたい。

毎日、お金を用意しなければならないという焦燥感にかられ、お金がないと無価値だと自分を蔑んで悲しむ日々はもうイヤ。一般人の人にもホストより魅力的な人がたくさんいるんだと思う。これからの人生、色々な人と出会ってみたい。

「軽い気持ちで売掛を…」

【渡辺被告の売掛の経験については?】
私が初めて、売掛をしたのは、20歳のホストに通い始めて、約1カ月半くらいの時でした。その日はイベント日で、ホストクラブのグループ全体(○○グループ)での売上対決の日でした。(締め日とは別です) 私はその日、100万円くらいしか手元にありませんでした。だけど、担当に、「どうしても150万円のブランデーをいれてほしい」「みんなになめられたくない、目立ちたい」と、お願いされてしまいました。

私は、最初全力で断ったけど、お店の仲良いキャスト達にもお願いされて、もうどうしても断れない雰囲気にされてしまい、50万の売掛をそこで初めて背負いました。売掛は翌日の4日あたりまでに返せば大丈夫で、私は、風俗で働いて、なんとか返しました。今まで売掛に対して、嫌悪感があったけど、1回経験してみて、無事に返済できてしまったことから、 軽い気持ちで、自分から売掛をすることも増えてしまいました。

【渡辺被告が売掛について思うことは?】
今考えてみれば、売掛するということは、多額な借金を背負っているのと同じこと。ホストに通うまでの自分であれば、借金を背負うなんて考えられなかったし、借金はしちゃダメ、という意識があったはずでした。ですがホストクラブにも、周りのホス狂いの子達にも、そんな概念は存在せず、私もその世界に染まっていくうちに、売掛が、日常にあるものとして当たり前になってしまいました。

売掛をする女の子の種類は、
<1>担当に頼まれてする子
<2>担当に強制的にさせられる子
<3>自ら売掛でお店にくる子
<4>飛ぶ(払わない)前提でする子、がいました。

<1><2>の子は、相当の期待を裏切らないように、入金日までにお金をかき集めてました。<3>の子は、「売掛がないとがんばる気が起きない」と月初に100万ぐらいの売掛を自ら作り、風俗などで日々お金を集めていました。

<4>の子は、私の周りにも何人かいて、「売掛は飛ぶのが当たり前」と考えているような女の子もいました。売れてないホストは、そういう子に騙されやすく、返してもらえると思っていたお金を自分が建て替えることになってしまい病んでしまっている男の子も多かったです。売掛制度がなくなる予定と新聞で読んだ時は、おどろきました。今までとは全く違った新しいホストクラブの時代がやってくるかな、と少し期待しました。

女の子の場合<1><2>のタイプの子は、売掛がなくなることによって、救われる可能性は少しあるな、と思いました。結局ホスト狂いを辞めるか辞めないかは、自分の意志の問題なので。男の子の場合、今、ホストで働いている人達は、この時代の変化に、苦しむと思いました。でも、この変化をどういったものにしていくかは、今ホストしている人達が動かして決めていけるものだと思う。 苦しさに負けず、新ホストクラブ時代を作っていってほしいなと思いました。ホスト事変を起こしてほしい。

【渡辺被告の好きなホストについては?】
今までのホストクラブの在り方、というより人生の在り方を、ぶち壊せる様な人。

【ホストにはまる女性について渡辺被告が思うことは?】
産まれてから人は自由だと思うから、自分の好きなように生きていいと思う。でも、もし、今自分が生きている環境に少しでも疑問をもてるなら、疑問をもてるうちに、その場から早く抜け出して。自分が納得できるような価値感をもつ環境まで、がんばって逃げ出して。

そんな場所見つけるまでも、また苦しい毎日を生きなきゃいけないけど、自分を救ってあげるためにも、それだけの試練が必要なんだと、私は思う。私も今苦しい。がんばって逃げ出してる最中で苦しい。でも、自分救って、自分の人生を生きたいから、毎日がんばってる。だからどうか、あなたも救われますように。

【またホストクラブに行きたいか?】
「やだ。」

渡辺被告からの手記

【渡辺被告が考えるホストクラブのよくない所は?】
女の子が体を売ってかき集めてきたお金でNo1を競い合っている男の子達が集まっていることを誰も「おかしい」と言わない所。

ターゲット層が、売掛前提の借金しなければホストに通えない女の子達なことを誰も「おかしい」と言わない所。

自分のためだけに体を売って集めてきた100万単位の、女の子のお金を、1日の会計で使い切らせてしまうことを誰も「おかしい」と言わない所。

以上です。「ホス狂い」だった頃の自分と向き合う良いキッカケとなりました。この度は、こんな私に、たくさんの質問を頂き、ありがとうございました。 文章を書くことに慣れておらず、理解し辛い部分がありましたら 申し訳ございません。(字も、キレイに書けなくて泣)では、 私のこの回答が何か役に立てたら光栄に思います。6.4.16 渡邊真衣

2024.5.1, “頂き女子りりちゃん”が控訴 1審は懲役9年 罰金800万円の判決
(“莉莉酱”上诉,渡边的律师1日向名古屋高等法院提起上诉。)

“頂き女子りりちゃん”が控訴 1審は懲役9年 罰金800万円の判決

男性3人から1億5000万円以上をだまし取ったなどとして1審で懲役9年の判決を言い渡された、「頂き女子りりちゃん」を名乗る女が控訴しました。

起訴状などによりますと、ユーチューブ上で「頂き女子りりちゃん」を名乗り活動していた渡辺真衣被告(25)は、50代の男性ら3人に好意を抱かせ、「知人に借金がある」などと嘘を言って、合わせて1億5000万円以上をだまし取った詐欺の罪のほか、その所得を申告せずにおよそ4000万円を脱税した所得税法違反の罪などに問われています。

先月、名古屋地裁は渡辺被告に懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡していました。

渡辺被告の弁護人が1日付で名古屋高裁に控訴したということです。

“頂き女子” 被告側が控訴 懲役9年 罰金800万円判決に不服

SNS上で「頂き女子」を自称し男性に恋愛感情を抱かせて1億5000万円余りをだまし取った罪などで名古屋地方裁判所から懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡された25歳の被告の弁護士が1日、判決を不服として控訴しました。

SNS上で「頂き女子りりちゃん」を自称していた渡邊真衣被告(25)は、男性3人に恋愛感情を抱かせたうえ、金に困っているなどとうそを言っておよそ1億5500万円をだまし取った詐欺の罪や、男性をだます「恋愛マニュアル」を販売して詐欺行為を手助けした罪などに問われました。

先月22日、名古屋地方裁判所は「男性心理を手玉に取り、好意につけ込むこうかつな犯行だ」などとして懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡しましたが、裁判所によりますと、被告の弁護士が1日、判決を不服として控訴したということです。

一連の事件をめぐっては、詐欺の被害金と知りながら渡邊被告からホストクラブの飲食代として金を受け取っていたなどとして元ホストも起訴されていて、裁判が続いています。

2024.5.4, 頂き女子りりちゃん有罪判決に感じる「引っかかり」…孤独女性の「受け皿」なおざり…元ホス狂や元ホスト、支援団体代表に聞く

頂き女子りりちゃん有罪判決に感じる「引っかかり」…孤独女性の「受け皿」なおざり…元ホス狂や元ホスト、支援団体代表に聞く

「頂き女子りりちゃん」を名乗り、男性から現金を騙し取った詐欺などの罪に問われた20代女性に対して、名古屋地裁は4月下旬、懲役9年・罰金800万円の判決を言い渡した。この女性(以下、りりちゃん)は恋愛感情を悪用して巻き上げた金を新宿・歌舞伎町の店舗で働いていたホストに貢いでいたとされる。

悪質ホスト問題が注目を集めるきっかけともなった事件の1審判決をどう受け止めて、何を汲んでいけばいいのか。歌舞伎町と関係が深い元ホス狂の女性、元ホストの男性、そして女性支援団体の代表者の3人に聞いた。(ジャーナリスト・富岡悠希)

●元ホス狂「判決理由に引っかかり」
「男性が圧倒的に多い司法の現場そのものだし、判決は『傷つきのある女性』にまったく寄り添う姿勢がない」

「ホス狂」として生きていた時期を経て、今は歌舞伎町で女性支援に携わる希咲未來(きさらぎ・みらい)さん(24)は、名古屋地裁の判決の「欠点」をこう指摘する。彼女は10代最後の2年間、ホストに管理売春をさせられ、少なく見積もっても500万円以上を搾取された。

ホストクラブの実態を知る希咲さんは、男性裁判長が示した判決理由に引っかかりを覚える。

「裁判長は『意中のホストらの売り上げに貢献するために犯行に及び、刑事責任は相当重い」などと示したと報じられています。しかし、私自身の経験から言っても、女性たちはホストに依存するようマインドコントロールされている。

りりちゃんの弁護側は『ホストに利用された被害者的側面もある』と主張したとされていますが、その通りだと思います。裁判長には、こうした点にもっと注目してほしかった」(希咲さん)

判決の理由が言い渡された際、りりちゃんは過呼吸となり、一時裁判が中止となったという。希咲さんは、加害者であるが傷ついてもいるりりちゃんが「司法の場での絶望」を感じ、過呼吸を起こしたのではないかと推測する。

りりちゃんが起こした罪の重さは踏まえつつも、希咲さんは「会いたい」という。

「私には支援なんて、大したものはできないと思うけれど、りりちゃんと会って話したい。会話から、今も『ホストしか居場所がない』と思っている女性たちが、少し外の世界を見てみたいと思える言葉をつかめるかも知れない。それを見つけて発信できれば」(希咲さん)

●元ホスト「第二、第三の『頂き女子』事件は起こるにちがいない」
20代の元ホスト憂太さん(仮名)は、りりちゃんが男性を騙した手口が「ホストが女性客を取り込み、太客に育てる手口と似ている」と感じたという。

恋愛感情を巧みに利用して、時に肉体関係も持って、相手を信じさせる。「ホスト→りりちゃん」「りりちゃん→歳の離れた『おぢ』(おじさん)」の図式だが、「やっていることは同じ」。

担当ホストに数千万円も貢いだとされるりりちゃんは、「拝金主義のホストクラブでは理想の客だったに違いない」。売り上げが出ないホストは、「早く太客を捕まえられるよう、早く動け」と急き立てられるという。

具体的には、ホストであることを隠して、出会い系アプリに出没し、ナンパに出かける。

憂太さんはそんな世界に嫌気がさし、長くは在籍せずに店を去った。それでも、少なくない女性と接した経験から、りりちゃんの家庭環境の悪さが気になった。

りりちゃんは暴力が日常の家庭で育ったと報じられている。憂太さんが出会ったホストクラブに遊びにくる女性の一定数も同様だったという。

ある時、憂太さんは女性客から「親とケンカして逃げているのだけど、これからどうしたらいいかな?」と聞かれたとき、あえて「家族とは一緒にいたほうがいいから、話し合ってみたら」と正論をぶつけた。

ホストとしての正解の答えは、「だったら、ここ(ホストクラブ)を家にしたらいいよ」なのだとはわかっている。しかし、そんなふうに家族と引き離すような「ホスト商法」をする気にはなれなかった。

歌舞伎町のホストクラブは現在、「初回無料」をうたい、新規女性客の取り込みにやっきだ。

退店後も継続してホストクラブのウオッチをしている憂太さんは「表向き売掛は禁止となったが、やっている店の情報も入ってくる。ホスト業界の体質は変わってないため、第二、第三の『頂き女子』事件は起こるにちがいない」と予想する。

●支援団体代表「孤立女性のためにどう受け皿を作っていくのか」
NPO法人「レスキュー・ハブ」代表の坂本新さんは、歌舞伎町で支援してきた女性たちとりりちゃんが重なる部分があると話す。

法人を立ち上げた2020年4月以前から、坂本さんは、歌舞伎町の大久保公園周辺などで客引きをする女性たちに声をかける「アウトリーチ活動」をしてきた。コロナ前は生活困難から来ている女性が目立ったが、次第にホストに貢ぐための金目的で立つ女性が増えた。

りりちゃんは男性を騙して金を巻き上げたが、大久保公園の女性もりりちゃんも「ホスト依存」なのは同じ。さらに坂本さんは「歌舞伎町が自分の世界のほとんどになっている点も問題だ」と指摘する。

女性たちは「推し」のホストを店での「ナンバー1」や「1000万円プレイヤー」にしようと躍起となる。そこに貢献できていることを自らのアイデンティティーの柱とする。時には、他の女性に対するマウンティング材料に使う。

しかし、一歩引いた目で分析すると、ホストのランキングは、店が女性に多額の金を使わせるために導入しているに過ぎない。

筆者は一連の取材で、ホス狂と自称する複数の女性から「私の担当はすごく名が通っている」「看板も出ている有名ホスト」と何度も聞かされた。

ただし、彼女たちがあげた「有名人」は歌舞伎町限定で、正直、ネット検索しないとまったくわからなかった。試しに何人か周囲の友人・知人にたずねても、その反応は「それ誰?」だ。

坂本さんは、女性たちが「歌舞伎町と外の世界のウエイトを50対50、せめて70対30にできれば、かなり価値観が変わるはず」と話す。歌舞伎町を離れようと、本人がその気になれば、レスキュー・ハブのように支援してくれる団体はいくつかある。

「りりちゃんだけではなく、他の当事者についても、歌舞伎町やホストクラブの外に接点がなく、閉鎖された価値観の中でトラブルが起きている。再発防止のためには、ホストクラブや歌舞伎町の外に、女性がつながれる受け皿を作っていく必要がある」(坂本さん)

りりちゃん側は5月1日、名古屋高裁に控訴したと報じられている。

2024.5.4, 【独占告白】「頂き女子りりちゃん」被害男性 相次ぐ誹謗中傷に「なぜ自己責任論で追い詰めるのか…」と憤り

【独占告白】「頂き女子りりちゃん」被害男性 相次ぐ誹謗中傷に「なぜ自己責任論で追い詰めるのか…」と憤り

「頂き女子りりちゃん」として“パパ活マニュアル”などをネット販売したうえ、男性3人から計約1億5000万円をだまし取ったとして詐欺などの罪に問われた渡辺真衣被告(25)。4月22日、名古屋地裁は、懲役9年・罰金800万円の判決を言い渡したが、渡辺被告はこの判決を不服として1日に控訴した。懲役9年という量刑や渡辺被告の言い分について、被害男性は何を思うのか。今の気持ちを聞いた。

「どこまで被害者の心を踏みにじれば気が済むんですか……」

渡辺被告に約3800万円をだまし取られた50代の男性・Aさんは、泣きながらこう語った。

「生命保険や医療保険なども解約してしまって、今後、もし自分に何かあっても何の保障もありません。そうなったら、私は首でもつるしかありません……」

渡辺被告は2023年4月から8月までの間、この男性に、(1)親と縁を切るための手切れ金、(2)結婚するために借金を返済する費用、(3)携帯料金の未納分の支払い、などとうそを言ってAさんに数回に渡って現金を振り込ませた。

なかでも、Aさんにとっては(2)の被害が最も大きく、だまし取られた額は約2700万円にのぼる。渡辺被告は、池田なる架空の人物をでっちあげ、アパレル会社を作るために池田から現金を借りているとうそをつき、Aさんから現金をだまし取った。その過程では、借用書まで偽造していたという。

偽造された借用書。池田という人物も存在しなかった。画像を一部加工しています(Aさん提供)

渡辺被告はだまし取った金の大半を通っているホストクラブにつぎ込んでいた。

渡辺被告の初公判が開かれた名古屋地裁

■懲役9年は「短すぎる」

初公判で言い渡されたのは懲役9年――この量刑をAさんはどう受け止めたのか。

「正直、9年では短すぎると思っています。約1億5000万円をだまし取ったとして、詐欺グループの主犯格に懲役20年の判決が出たケースもあります。被害金額が変わらないのに、どうしてこうも軽いのかと思いました」

だまし取られた現金は、Aさんの元には1万円しか戻ってきていない。Aさんは「少しでもいいのでお金が返ってきてほしい」と語ったうえで、こう訴える。

「今、生活するだけで精いっぱいなんです。なんでこんな目に遭わなければいけないんですか」

渡辺被告は今回、詐欺罪のほかにも、だまし取った金の一部(1億1000万円)を申告せずに脱税したとして、所得税法違反の罪でも起訴されている。だが、Aさんはこれにも納得できないという。

「犯罪行為でだまし取った金になぜ税金がかかるのか。そもそも正当に得たお金ではないのだから、まず財産を差し押さえてから、そのお金を被害者への弁済に充てるべきではないでしょうか」

もっとも、違法に得た収入でも所得税はかかる。所得税法第36条には、収入金額とすべき金額は、その収入の基因となった行為が適法か否かを問わないと明記されている。

渡辺被告とAさんのLINEのやり取り。渡辺被告がAさんの恋愛感情を利用していたことがわかる(画像=Aさん提供)

■「マジで付き合えてると思ってるの?」

一方で、Aさんには被害者であるにもかかわらず、SNSなどで「自己責任だろ」など非難する声が上がっている。

実際にX(旧Twitter)では、

「リリちゃんなりに努力して得たお金なのに それがうそだと判明した途端に犯罪とかになるなら うそついただけで犯罪にするべきなんぢゃないの 世の中おかしい。まあ自分がパパ活やってるの周りに見せびらかしたりしたのクソバカだなと思う」

「わたし今年40やけど、20下の男の子から『好みです!かわいいです!ご飯行きましょう!』とか言われてん? 既に犯罪の匂いしかせんやん? それをマッチングアプリで知り合った30下の女の子とマジで付き合えてると思ってるのすごいやん。流石リリちゃんのお眼鏡にかなった選抜メンバーやん」

30歳も年下の渡辺被告に恋愛感情を抱いたこと自体がおかしいという主張だが、そんな心ない言葉はAさんをさらに苦しめている。

「今は生きていくのにも精いっぱいの状況で、こういう言葉が私をさらに追い込んでいます。たしかにだまされた側にも責任はあるかもしれない。だけど、誰が初めからだまそうとして接触してきたなどとわかるんですか。アプリで見ていいなと思って、『いいね』ボタンを押して、結婚も本気で考えていた……。彼女のために何かしてあげたいと心から思っただけなのに、それが全部うそで裏切られていたんです。なぜそれを自己責任論で追い詰められ、被害者が踏みつけられなければいけないのでしょうか」

Aさんはいま、テレビで渡辺被告の顔が映るだけで、「心がどん底に落ちる」という。渡辺被告からの謝罪は、まだ一度もない。

2024.5.10, 複数の男性から総額1億5000万円以上をだまし取った「頂き女子りりちゃん」の裁判に注目が集まっている。作家の岩井志麻子さんは「彼女を見ていると、戦後で初めて死刑囚となった女性を思い出す。どちらも金への執着と、愛情不足が見て取れる」という――。
(目前,人们的注意力集中在对多名男子诈骗总计超过1.5亿日元的女孩莉莉的审判上。作家岩井岛子说:“当我看到她时,我想起了战后第一个被判处死刑的女性。在这两种情况下,你都可以看到她对金钱的痴迷和缺乏爱。”)

愛してほしい人には愛されなかった…作家が見た「頂き女子りりちゃん」と「戦後初の女性死刑囚」の共通点
刑期を終え、「おば」となった彼女が向かう先

複数の男性から総額1億5000万円以上をだまし取った「頂き女子りりちゃん」の裁判に注目が集まっている。作家の岩井志麻子さんは「彼女を見ていると、戦後で初めて死刑囚となった女性を思い出す。どちらも金への執着と、愛情不足が見て取れる」という――。

「りりちゃん」の事件を見て思い出した「昭和の犯罪」

我が国にも女性犯罪者は、軽犯罪から連続殺人まで数えきれないほどいるが、後世まで語り継がれ、書籍化や映像化までされるとなると、限られてくる。

分類法もいろいろ、選者の好みなどもあるとしても、阿部定と小林カウは外せない。というより殿堂入りか。

ともに明治後期の生まれで、定の事件は昭和11年、カウの事件は昭和35年だった。前者は「殺した男の性器を切り取って持ち歩いていた」という衝撃性と猟奇性で、後者は女性では戦後初の死刑を執行された人として伝説の女になった。

どちらも殺人者だが、成育歴や判決は大きく違う。定は神田の裕福な商家に生まれ、幼い頃からちやほやされ、芸妓、娼妓、妾、とにかく女の体と色香だけで生き続けた。

カウは関東の極貧の農家に生まれ、小学校だけ出て働きづめ、若くして結婚した夫が病弱で、という根っからの苦労人だった。しかし非合法のそれも含め、商才はあった。

定は勤めていた旅館の主人・石田吉蔵と愛欲に耽った挙句、絞殺して男性器を切り取り逃亡、逮捕されたが判決は懲役6年の短期刑、しかも恩赦によってわずか4年で出所している。その後については諸説あり、間違いなく亡くなっているだろうが享年などは不明。

戦後初の「女性死刑囚」がやったこと

早くに夫と死別し、惚れていた若い巡査とも破局したカウは、塩原温泉郷にあった「ホテル日本閣」の経営を引き継ぐことを夢見た。そこの主人と共謀し主人の妻を殺したが、ホテルはカウのものにならず、だまされたと激昂して主人も殺す。

ホテルの従業員だった男を雇い、どちらの殺人も手伝わせているが、カウは捕まらなければこの男も始末する気でいたし、逮捕後は「実は夫も病死ではなくカウに殺されていた」のが発覚する。しかし獄中生活は穏やかで、刑場にも静かに向かったらしい。

殺人もいろいろで、定の場合は愛欲の暴走ともいえた。金銭の揉め事などはなく、被害者も一人、しかも首絞めは閨での合意の上のことだったようだ。カウは3人も殺し、捕まらなければさらに殺していたはずで、まずはホテル乗っ取りが目的だった。

この2人、同時代を生きた女の殺人者としてひとくくりにはしているが、世間の扱いというのか、特に男からの反応、思い入れ、などが大きく違った。

男性からの評価は対照的

定は捕まって新聞に載った姿が婀娜あだな美人と評判になり、全国から獄中に「結婚したい」といった手紙が殺到した。田舎臭い容姿のカウには、そんなもんなかった。

なんといっても、書籍化、映像化の差は大きい。定の方はモデルにした小説もたくさん書かれたし、『愛のコリーダ』はじめ、映画もドラマもいろいろ作られた。

阿部定パニック阿部定パニック[写真=東京朝日新聞(1936年5月21日版)]

カウの場合、記録性の高い資料みたいな書籍ばかりで、カウを主人公にした小説は見当たらない。映画も、カウとは似ても似つかない吉永小百合様の『天国の駅』しかない。

昔から、この違い、特に男受けの差は気になっていた。たぶんカウは、とにかく金儲けが好きで、若き日の巡査を除いてまったく男には惚れず、男など利用するもの、踏み台、道具にすぎなかったところが挙げられよう。なんたって、がめつい不美人。

対する定は、いつも男に惚れている。損得抜きに性行為が大好きで、男なしでは生きられず、とにかくエロい。さらに金銭欲のない美人。そりゃ男としては、「そんなに俺のこれが欲しいか」とエロの定番の台詞を吐きたくもなり、吉蔵さんがうらやましくもあり、自分が言われた気にもなる。

でもカウには、「お前の粗末なモノなんか要らないよ、金さえ出せばお前になんか用はない」と吐き捨てられた気にさせられるのだ。

りりちゃんにだまされる男性の特徴

さて、明治生まれで昭和前期の犯罪者の後に、平成生まれで令和の犯罪者となった、「頂き女子りりちゃん」(本名 渡邊真衣)の話である。

ご存じ、年配男性達から詐欺で大金を巻き上げ、そのマニュアルも女子達に売りつけつつ、ホストに貢ぎ続けて捕まった。

そんなりりちゃんに、わりと女達は同情的だ。「りりちゃんもホストにだまされていた」「『おぢ』も脇が甘い」みたいな反応が多い。

なんたってりりちゃんが貢いだホストの関係は、定の愛人みたいに、本当に惚れて惚れられていた関係ではなかったのは可哀想だし、大金を出せる男を捕まえられる手練手管は誉められたもんじゃないにしても、どこか学べる点はあるかもと思わされる。

だが、ネットなどの反応、そして周りの男達に取材してみた限りでは、「死刑でよし」くらいの勢いで、我がことのように怒っているおぢが目立つ。

もちろん被害者はお気の毒だとは思うが、りりちゃんにだまされるタイプのおぢは、理想の女が2次元にいるタイプが多いのではないか。

若くて美人で巨乳で賢くて従順で、ぼくにだけ淫乱な清純な乙女。りりちゃんは、そんな現実にはあり得ない女を演じられたのだ。だって、だます気で近づいているのだから。

結局、ホストからの愛は得られなかった

りりちゃんにだまされないタイプのおぢは、わりとモテた経験がある。なんたって、若い女から「おぢ属性」で見られていることにも自覚的だ。だまされるタイプは、最初からまさか自分が「おぢ属性」でしか見られていない、とは思わないのだ。

なんといってもりりちゃんは、せっかく阿部定が定着させてくれた、男性はいつでも女性に求められるし、愛欲に耽る女性は「私、ううん、女はみんな、男のコレが切り取りたいほど欲しいの」という甘い囁きをするであろうという妄想を、ばっさり否定した。「おぢとの交わりなんか、要らない。おぢは金だけ出せ」と、カウの声で罵ったのだ。

そんなりりちゃんも、ホストとの情交より愛が欲しかったわけなのだけど、ホストに愛を求めるのは、おぢが頂き女子に愛を求めるのと同じことである。そこを本人は理解していたのだろうか。

詐欺師であってもうそつきではない

りりちゃんは人は殺してないが、阿部定よりも重い懲役9年・罰金800万円の実刑判決が下された。

その前、検察からの求刑が13年だったことを聞いたときに書いたとされる本人の手紙は、

「ちょうえき13年……ーっ⁉
なが!!!
ながーい‼!
ながながながーい‼‼
ながびよーん。
ちょっぴり涙を流してみたけど、私の涙甘いの。」(原文ママ)

と公開されている。

Xアカウント「りりちゃんはごくちゅうです」より

定は出所後、世話になった人に「所詮、私は駄目な女です」との手紙を置いて消えた。カウは学校にあまり通えなかったので、「殺人をおかしてさいばんになるとゆうこともしりませんでした」といった上申書を出した。

昭和生まれから見れば、破壊力では定とカウを上回る、りりちゃんの文章。

生きた時代も生育歴も犯罪の目的も何もかも違うので、そのまま比較はできないが、定の諦めとカウの自己正当化もなく、さらには、両者に垣間見える開き直りもない。

懲役13年なんて、殺人並みの刑期だが、そこで「ながびよーん」は逆に真摯な魂の叫びかという気もしてくる。心証を良くしようと計算したら、こうは書かない。りりちゃんはここで、裁判に有利になるような、被害者が少しは納得してくれるような、定型文みたいな模範的文章は書かず、ただただ心のままに言語化したのだとすれば、詐欺師であってもうそつきではなくなっている。

「おば」になったりりちゃんが向かう先

りりちゃんは今、25歳。判決の懲役9年が確定し満期出所したとしても、まだ34歳。そこからの人生は長い。

被害者に弁済するにも、自身の生活にもお金はいる。

私から見れば34歳はギャルといってもいい若い女だが、おぢ達は、その年齢の女はもはや「おば」とくくってくる。だから、出所後に同じことを繰り返してはいけない以前に、繰り返すのが難しくなっていく。

出所後、とにかくひっそり生きたいと願うなら話は別だが、向かうのは懐深き水商売だろう。

もし主に男受けを狙って生きたいなら、カウのように金にがめつい部分は隠し、定のように「愛する男の人が欲しいの」とエロい一途な女を強調しなければならない。

同性の支持を得たいなら、定のように男に依存しがちな部分は隠し、カウの上申書のように「しょばいがしみ(註・商売が趣味)」と、犯罪ではない好きな仕事に打ち込み、成功もして見せねばならぬ。

ただ経営は無理がありそうなので、どこかの店に雇われて、その独自の会話術やコミュニケーション能力を、いかんなく発揮し、今度こそ正業に生かしてほしい。

さらに言えば、カウの男に貢がなかったところを学び、間違っても定のように好きなホストのモノを切ろうとはしないよう、自分自身を見つめ直してほしい。


评论

发表回复

您的电子邮箱地址不会被公开。 必填项已用 * 标注