「頂き女子りりちゃん」(“坐收女子莉莉酱”), 「頂き女子の参考書」, 渡辺真衣(25), 歌舞伎町, 悪質ホスト問題, 恋愛詐欺 2024.4.23-6.6 ✓Press ✓Japan,にほん,日本
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追徴税額7000万円の可能性、頂き女子りりちゃん「中年男性に無償の愛を与えるのは年老いた母親だけ」…超無敵の人が生まれるメカニズム

「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告(25)の事件は、そのセンセーショナルな手口や、男性からだまし取った金額の大きさなどから、日本中を驚愕させた。中年男性の実態に詳しいネット論客のポンデベッキオ氏は「何者でもない中年男性に無償の愛を与えてくれる女性は、年老いた母親だけ」というーー。

目次
1.「人に頼りにされず恋愛経験もほとんどない中年男性」を狙い撃ちした頂き女子りりちゃん
2.ネット論客「何者でもない中年男性に無償の愛を与えてくれる女性は、年老いた母親だけ」
3.孤立は耄碌を加速させる
4.頂き女子が恐れた“テイカーおぢ”とは何者なのか?
5.頂かれたおじさんたちが、キレて無敵の人になる可能性
6.りりちゃん自身も、ホストに「捕食」されていた

「人に頼りにされず恋愛経験もほとんどない中年男性」を狙い撃ちした頂き女子りりちゃん

頂き女子りりちゃんによる詐欺事件は、日本中のおじさんたちを震撼させた。この事件は頂き女子を自称する20代の女子が、孤独な独身中年男性を狙いロマンス詐欺を仕掛けて1億5500万円あまりをだまし取っていた事件である。りりちゃんは詐欺行為に加えて自身の詐欺行為の詳細な手口を記した“頂きマニュアル”ともいうべき商材を数万円で販売して利益を得ていたのだ。

「1か月で1000万稼げる!」と豪語された頂きマニュアルには、カモとなる“弱者おぢ”について『孤独でたいした趣味もなく、人に頼りにされず恋愛経験もほとんどない、年収400万程度の金銭感覚があやふやな独身中年』という旨、書かれていた。非常に悲しく厳しい現実ではあるが、頂き女子にカモられる弱者おぢ像としてリアルだと感じてしまう。

貧すれば鈍する、ということわざがあるがこれはお金以外にも当てはまる。人は孤立が深まるほどに人恋しさに負けて思考力が低下し、はたから見ればバレバレの女詐欺師の甘言にあっさり騙されて身銭を奪われてしまうのである。

ネット論客「何者でもない中年男性に無償の愛を与えてくれる女性は、年老いた母親だけ」

さらに頂き女子は、言葉巧みに中年男性の心を捉えるだけでなく、時には肉体関係を持つことすらあったと報じられている。つまり、彼女は弱者おぢの承認欲求と性欲の両方を巧みに操ったのである。孤独に苛まれた中年男性が承認欲求と性欲の両方をハックされたらもうお終いだ。

何者でもない中年男性に無償の愛を与えてくれる女性は、年老いた母親だけである。冷静な頭であればいきなりアプリやSNSで知り合った若い女がアプローチをかけてくるなんて詐欺以外にはありえないのであるが、人肌恋しさに脳が焼かれ、人生を一発逆転する“運命の出会い”を求める弱者おぢにとっては詐欺師が女神に見えてしまうのだ。

孤立は耄碌を加速させる

独身も既婚も関係ない、人間は誰しもが騙されるリスクは同じ、という意見もあるがただのきれいごとに過ぎない。中年期以降の男性の精神を安定させるうえで自分の甲斐性を受け取ってくれる存在がいるか否かはとても重要である。

孤立は耄碌(もうろく)を加速させる。頂き女子にすっかりのめり込んだ弱者おぢに待ち受けているのは、コツコツ貯めた貯蓄を『親の借金に困っていて家賃が払えなくて追い出されそう』『学費が足りなくて大学を辞めないといけなくなるの』とウソ泣きぴえんする頂き女子に貢いでしまう搾取の地獄なのだ。

頂き女子が恐れた“テイカーおぢ”とは何者なのか?

独身おぢを食い物にする危険な捕食者であったとみられる、頂き女子りりちゃん。しかし彼女のマニュアルには“天敵”の存在が記されていた。それが“テイカーおぢ”と呼ばれる独身おぢたちである。

テイカーおぢとは独身を拗らせてワガママで人との距離感がバグったヤバいおじさんのことである。りりちゃん自身もカモを探す過程で苦しめられたからなのか、テイカーおぢのことをマニュアル内でボコボコに叩いていた。テイカーおぢはカモとなる“ギバーおぢ”(冒頭に挙げたようなりりちゃんが狙う対象)とは対極で、若い女にもガンガン距離を詰めて年の功をかさに上から目線で説法をしてくる。

孤独を拗らせたおじさんは大きく分けて2つの道を歩むことになる。気の弱い個体はどんどん小さくなり女性に対しても処女性や優しさを求める方向へと精鋭化していく。逆に暴力性を持った個体は独身暮らしの中でどんどん共感性を失いワガママになっていき若い女にも距離感のバグったアプローチをかけるようになる。前者がギバーおぢとなり、後者がテイカーおぢとなるのだ。

頂かれたおじさんたちが、キレて無敵の人になる可能性

りりちゃんは後者のタイプのおじの特徴を列挙し、こういうおじさんは“危険”だから逃げろ、と繰り返し書いていた。その観察眼はに中々に鋭いと言わざるを得ない。SNSでは独身の孤独で貧乏なおじさんは「弱者男性」などと呼ばれ馬鹿にされている。しかしそれは大きな間違いである。

孤独と貧困を拗らせ、その不安定さを他人に転嫁して精鋭化したおじさんは、誰よりも危険な”無敵の人”になるリスクを内包していると私はみている。このタイプのおじさんを罠にハメて大金を奪ってしまうと、やけになったおじさんに報復されるリスクがある。

5月8日、西新宿にあるタワーマンション前で、和久井学容疑者(51)が帰宅した平沢俊乃さん(25)を果物ナイフで襲い、刺殺した。この事件は、数千万のお金を貢いだ末に水商売の女に振られたおじさんがその女性を殺害する凶行に及んだという、まさに私が懸念していたこの構図であった。

りりちゃん自身も、ホストに「捕食」されていた

弱者おぢを食い物にする捕食者であったりりちゃんだが、彼女が詐欺行為に及んでいた背景には、彼女を「太客」(金払いが良い顧客のこと。主に水商売の顧客に対していわれる)として握っていたホストの存在があった。りりちゃんが弱者おぢから巻き上げた大金はすべてそのホストへ貢がれていたのである。りりちゃんがなぜあれほどまでに多くの社会から透明化された弱者おぢを食い物にすることができたのか、それはりりちゃんもまた食われる側の人間であったからにほかならない。順風満帆の人生を謳歌している男女には、頂き女子に入れあげて大金を奪われる弱者おぢも、ホストに貢ぐために詐欺や売春を繰り返す頂き女子の姿も見えてはいないのだ。

一部の界隈では頂き女子を担ぐ女性も多くみられたが、若い女性がホストに貢ぐだの整形するだのしょうもないことに大金を使うために、詐欺行為に走ることはとても愚かな行為である。結果として、頂き女子も逮捕され懲役9年、罰金800万円の実刑を受けることとなった。ちなみに松本崇宏税理士は弁護士ドットコムの取材に、申告漏れの所得税や延滞税などで追徴課税が「7000万円を超える金額」になる可能性も指摘している。

終わりのない捕食の連鎖から抜け出すために、独身中年男性は何か人とかかわることが出来る趣味を見つけて、都合の良い若くて優しい運命の女性との出会いはきっぱり諦めるべきである。

頂き女子に憧れてしまうような、まっとうに生きられていない若い女子も、今すぐまともな職場に就職して正社員として働くべきである。真面目に足元を見て生きることで、社会から透明化される人生に色を付けていこう。

渡边麻衣(25岁),也被称为“Riri-chan”,因其耸人听闻的策略和从男性那里骗取的金额震惊了整个日本。熟悉中年男性现实的网络评论员庞德·维奇奥先生说:“唯一能给一个一无所有的中年男性无条件爱的女人,就是一位年迈的母亲。”

2024.5.10, 複数の男性から総額1億5000万円以上をだまし取った「頂き女子りりちゃん」の裁判に注目が集まっている。作家の岩井志麻子さんは「彼女を見ていると、戦後で初めて死刑囚となった女性を思い出す。どちらも金への執着と、愛情不足が見て取れる」という――。
(目前,人们的注意力集中在对多名男子诈骗总计超过1.5亿日元的女孩莉莉的审判上。作家岩井岛子说:“当我看到她时,我想起了战后第一个被判处死刑的女性。在这两种情况下,你都可以看到她对金钱的痴迷和缺乏爱。”)

愛してほしい人には愛されなかった…作家が見た「頂き女子りりちゃん」と「戦後初の女性死刑囚」の共通点
刑期を終え、「おば」となった彼女が向かう先

複数の男性から総額1億5000万円以上をだまし取った「頂き女子りりちゃん」の裁判に注目が集まっている。作家の岩井志麻子さんは「彼女を見ていると、戦後で初めて死刑囚となった女性を思い出す。どちらも金への執着と、愛情不足が見て取れる」という――。

「りりちゃん」の事件を見て思い出した「昭和の犯罪」

我が国にも女性犯罪者は、軽犯罪から連続殺人まで数えきれないほどいるが、後世まで語り継がれ、書籍化や映像化までされるとなると、限られてくる。

分類法もいろいろ、選者の好みなどもあるとしても、阿部定と小林カウは外せない。というより殿堂入りか。

ともに明治後期の生まれで、定の事件は昭和11年、カウの事件は昭和35年だった。前者は「殺した男の性器を切り取って持ち歩いていた」という衝撃性と猟奇性で、後者は女性では戦後初の死刑を執行された人として伝説の女になった。

どちらも殺人者だが、成育歴や判決は大きく違う。定は神田の裕福な商家に生まれ、幼い頃からちやほやされ、芸妓、娼妓、妾、とにかく女の体と色香だけで生き続けた。

カウは関東の極貧の農家に生まれ、小学校だけ出て働きづめ、若くして結婚した夫が病弱で、という根っからの苦労人だった。しかし非合法のそれも含め、商才はあった。

定は勤めていた旅館の主人・石田吉蔵と愛欲に耽った挙句、絞殺して男性器を切り取り逃亡、逮捕されたが判決は懲役6年の短期刑、しかも恩赦によってわずか4年で出所している。その後については諸説あり、間違いなく亡くなっているだろうが享年などは不明。

戦後初の「女性死刑囚」がやったこと

早くに夫と死別し、惚れていた若い巡査とも破局したカウは、塩原温泉郷にあった「ホテル日本閣」の経営を引き継ぐことを夢見た。そこの主人と共謀し主人の妻を殺したが、ホテルはカウのものにならず、だまされたと激昂して主人も殺す。

ホテルの従業員だった男を雇い、どちらの殺人も手伝わせているが、カウは捕まらなければこの男も始末する気でいたし、逮捕後は「実は夫も病死ではなくカウに殺されていた」のが発覚する。しかし獄中生活は穏やかで、刑場にも静かに向かったらしい。

殺人もいろいろで、定の場合は愛欲の暴走ともいえた。金銭の揉め事などはなく、被害者も一人、しかも首絞めは閨での合意の上のことだったようだ。カウは3人も殺し、捕まらなければさらに殺していたはずで、まずはホテル乗っ取りが目的だった。

この2人、同時代を生きた女の殺人者としてひとくくりにはしているが、世間の扱いというのか、特に男からの反応、思い入れ、などが大きく違った。

男性からの評価は対照的

定は捕まって新聞に載った姿が婀娜あだな美人と評判になり、全国から獄中に「結婚したい」といった手紙が殺到した。田舎臭い容姿のカウには、そんなもんなかった。

なんといっても、書籍化、映像化の差は大きい。定の方はモデルにした小説もたくさん書かれたし、『愛のコリーダ』はじめ、映画もドラマもいろいろ作られた。

阿部定パニック阿部定パニック[写真=東京朝日新聞(1936年5月21日版)]

カウの場合、記録性の高い資料みたいな書籍ばかりで、カウを主人公にした小説は見当たらない。映画も、カウとは似ても似つかない吉永小百合様の『天国の駅』しかない。

昔から、この違い、特に男受けの差は気になっていた。たぶんカウは、とにかく金儲けが好きで、若き日の巡査を除いてまったく男には惚れず、男など利用するもの、踏み台、道具にすぎなかったところが挙げられよう。なんたって、がめつい不美人。

対する定は、いつも男に惚れている。損得抜きに性行為が大好きで、男なしでは生きられず、とにかくエロい。さらに金銭欲のない美人。そりゃ男としては、「そんなに俺のこれが欲しいか」とエロの定番の台詞を吐きたくもなり、吉蔵さんがうらやましくもあり、自分が言われた気にもなる。

でもカウには、「お前の粗末なモノなんか要らないよ、金さえ出せばお前になんか用はない」と吐き捨てられた気にさせられるのだ。

りりちゃんにだまされる男性の特徴

さて、明治生まれで昭和前期の犯罪者の後に、平成生まれで令和の犯罪者となった、「頂き女子りりちゃん」(本名 渡邊真衣)の話である。

ご存じ、年配男性達から詐欺で大金を巻き上げ、そのマニュアルも女子達に売りつけつつ、ホストに貢ぎ続けて捕まった。

そんなりりちゃんに、わりと女達は同情的だ。「りりちゃんもホストにだまされていた」「『おぢ』も脇が甘い」みたいな反応が多い。

なんたってりりちゃんが貢いだホストの関係は、定の愛人みたいに、本当に惚れて惚れられていた関係ではなかったのは可哀想だし、大金を出せる男を捕まえられる手練手管は誉められたもんじゃないにしても、どこか学べる点はあるかもと思わされる。

だが、ネットなどの反応、そして周りの男達に取材してみた限りでは、「死刑でよし」くらいの勢いで、我がことのように怒っているおぢが目立つ。

もちろん被害者はお気の毒だとは思うが、りりちゃんにだまされるタイプのおぢは、理想の女が2次元にいるタイプが多いのではないか。

若くて美人で巨乳で賢くて従順で、ぼくにだけ淫乱な清純な乙女。りりちゃんは、そんな現実にはあり得ない女を演じられたのだ。だって、だます気で近づいているのだから。

結局、ホストからの愛は得られなかった

りりちゃんにだまされないタイプのおぢは、わりとモテた経験がある。なんたって、若い女から「おぢ属性」で見られていることにも自覚的だ。だまされるタイプは、最初からまさか自分が「おぢ属性」でしか見られていない、とは思わないのだ。

なんといってもりりちゃんは、せっかく阿部定が定着させてくれた、男性はいつでも女性に求められるし、愛欲に耽る女性は「私、ううん、女はみんな、男のコレが切り取りたいほど欲しいの」という甘い囁きをするであろうという妄想を、ばっさり否定した。「おぢとの交わりなんか、要らない。おぢは金だけ出せ」と、カウの声で罵ったのだ。

そんなりりちゃんも、ホストとの情交より愛が欲しかったわけなのだけど、ホストに愛を求めるのは、おぢが頂き女子に愛を求めるのと同じことである。そこを本人は理解していたのだろうか。

詐欺師であってもうそつきではない

りりちゃんは人は殺してないが、阿部定よりも重い懲役9年・罰金800万円の実刑判決が下された。

その前、検察からの求刑が13年だったことを聞いたときに書いたとされる本人の手紙は、

「ちょうえき13年……ーっ⁉
なが!!!
ながーい‼!
ながながながーい‼‼
ながびよーん。
ちょっぴり涙を流してみたけど、私の涙甘いの。」(原文ママ)

と公開されている。

Xアカウント「りりちゃんはごくちゅうです」より

定は出所後、世話になった人に「所詮、私は駄目な女です」との手紙を置いて消えた。カウは学校にあまり通えなかったので、「殺人をおかしてさいばんになるとゆうこともしりませんでした」といった上申書を出した。

昭和生まれから見れば、破壊力では定とカウを上回る、りりちゃんの文章。

生きた時代も生育歴も犯罪の目的も何もかも違うので、そのまま比較はできないが、定の諦めとカウの自己正当化もなく、さらには、両者に垣間見える開き直りもない。

懲役13年なんて、殺人並みの刑期だが、そこで「ながびよーん」は逆に真摯な魂の叫びかという気もしてくる。心証を良くしようと計算したら、こうは書かない。りりちゃんはここで、裁判に有利になるような、被害者が少しは納得してくれるような、定型文みたいな模範的文章は書かず、ただただ心のままに言語化したのだとすれば、詐欺師であってもうそつきではなくなっている。

「おば」になったりりちゃんが向かう先

りりちゃんは今、25歳。判決の懲役9年が確定し満期出所したとしても、まだ34歳。そこからの人生は長い。

被害者に弁済するにも、自身の生活にもお金はいる。

私から見れば34歳はギャルといってもいい若い女だが、おぢ達は、その年齢の女はもはや「おば」とくくってくる。だから、出所後に同じことを繰り返してはいけない以前に、繰り返すのが難しくなっていく。

出所後、とにかくひっそり生きたいと願うなら話は別だが、向かうのは懐深き水商売だろう。

もし主に男受けを狙って生きたいなら、カウのように金にがめつい部分は隠し、定のように「愛する男の人が欲しいの」とエロい一途な女を強調しなければならない。

同性の支持を得たいなら、定のように男に依存しがちな部分は隠し、カウの上申書のように「しょばいがしみ(註・商売が趣味)」と、犯罪ではない好きな仕事に打ち込み、成功もして見せねばならぬ。

ただ経営は無理がありそうなので、どこかの店に雇われて、その独自の会話術やコミュニケーション能力を、いかんなく発揮し、今度こそ正業に生かしてほしい。

さらに言えば、カウの男に貢がなかったところを学び、間違っても定のように好きなホストのモノを切ろうとはしないよう、自分自身を見つめ直してほしい。

2024.5.4, 【独占告白】「頂き女子りりちゃん」被害男性 相次ぐ誹謗中傷に「なぜ自己責任論で追い詰めるのか…」と憤り

【独占告白】「頂き女子りりちゃん」被害男性 相次ぐ誹謗中傷に「なぜ自己責任論で追い詰めるのか…」と憤り

「頂き女子りりちゃん」として“パパ活マニュアル”などをネット販売したうえ、男性3人から計約1億5000万円をだまし取ったとして詐欺などの罪に問われた渡辺真衣被告(25)。4月22日、名古屋地裁は、懲役9年・罰金800万円の判決を言い渡したが、渡辺被告はこの判決を不服として1日に控訴した。懲役9年という量刑や渡辺被告の言い分について、被害男性は何を思うのか。今の気持ちを聞いた。

「どこまで被害者の心を踏みにじれば気が済むんですか……」

渡辺被告に約3800万円をだまし取られた50代の男性・Aさんは、泣きながらこう語った。

「生命保険や医療保険なども解約してしまって、今後、もし自分に何かあっても何の保障もありません。そうなったら、私は首でもつるしかありません……」

渡辺被告は2023年4月から8月までの間、この男性に、(1)親と縁を切るための手切れ金、(2)結婚するために借金を返済する費用、(3)携帯料金の未納分の支払い、などとうそを言ってAさんに数回に渡って現金を振り込ませた。

なかでも、Aさんにとっては(2)の被害が最も大きく、だまし取られた額は約2700万円にのぼる。渡辺被告は、池田なる架空の人物をでっちあげ、アパレル会社を作るために池田から現金を借りているとうそをつき、Aさんから現金をだまし取った。その過程では、借用書まで偽造していたという。

偽造された借用書。池田という人物も存在しなかった。画像を一部加工しています(Aさん提供)

渡辺被告はだまし取った金の大半を通っているホストクラブにつぎ込んでいた。

渡辺被告の初公判が開かれた名古屋地裁

■懲役9年は「短すぎる」

初公判で言い渡されたのは懲役9年――この量刑をAさんはどう受け止めたのか。

「正直、9年では短すぎると思っています。約1億5000万円をだまし取ったとして、詐欺グループの主犯格に懲役20年の判決が出たケースもあります。被害金額が変わらないのに、どうしてこうも軽いのかと思いました」

だまし取られた現金は、Aさんの元には1万円しか戻ってきていない。Aさんは「少しでもいいのでお金が返ってきてほしい」と語ったうえで、こう訴える。

「今、生活するだけで精いっぱいなんです。なんでこんな目に遭わなければいけないんですか」

渡辺被告は今回、詐欺罪のほかにも、だまし取った金の一部(1億1000万円)を申告せずに脱税したとして、所得税法違反の罪でも起訴されている。だが、Aさんはこれにも納得できないという。

「犯罪行為でだまし取った金になぜ税金がかかるのか。そもそも正当に得たお金ではないのだから、まず財産を差し押さえてから、そのお金を被害者への弁済に充てるべきではないでしょうか」

もっとも、違法に得た収入でも所得税はかかる。所得税法第36条には、収入金額とすべき金額は、その収入の基因となった行為が適法か否かを問わないと明記されている。

渡辺被告とAさんのLINEのやり取り。渡辺被告がAさんの恋愛感情を利用していたことがわかる(画像=Aさん提供)

■「マジで付き合えてると思ってるの?」

一方で、Aさんには被害者であるにもかかわらず、SNSなどで「自己責任だろ」など非難する声が上がっている。

実際にX(旧Twitter)では、

「リリちゃんなりに努力して得たお金なのに それがうそだと判明した途端に犯罪とかになるなら うそついただけで犯罪にするべきなんぢゃないの 世の中おかしい。まあ自分がパパ活やってるの周りに見せびらかしたりしたのクソバカだなと思う」

「わたし今年40やけど、20下の男の子から『好みです!かわいいです!ご飯行きましょう!』とか言われてん? 既に犯罪の匂いしかせんやん? それをマッチングアプリで知り合った30下の女の子とマジで付き合えてると思ってるのすごいやん。流石リリちゃんのお眼鏡にかなった選抜メンバーやん」

30歳も年下の渡辺被告に恋愛感情を抱いたこと自体がおかしいという主張だが、そんな心ない言葉はAさんをさらに苦しめている。

「今は生きていくのにも精いっぱいの状況で、こういう言葉が私をさらに追い込んでいます。たしかにだまされた側にも責任はあるかもしれない。だけど、誰が初めからだまそうとして接触してきたなどとわかるんですか。アプリで見ていいなと思って、『いいね』ボタンを押して、結婚も本気で考えていた……。彼女のために何かしてあげたいと心から思っただけなのに、それが全部うそで裏切られていたんです。なぜそれを自己責任論で追い詰められ、被害者が踏みつけられなければいけないのでしょうか」

Aさんはいま、テレビで渡辺被告の顔が映るだけで、「心がどん底に落ちる」という。渡辺被告からの謝罪は、まだ一度もない。

2024.5.4, 頂き女子りりちゃん有罪判決に感じる「引っかかり」…孤独女性の「受け皿」なおざり…元ホス狂や元ホスト、支援団体代表に聞く

頂き女子りりちゃん有罪判決に感じる「引っかかり」…孤独女性の「受け皿」なおざり…元ホス狂や元ホスト、支援団体代表に聞く

「頂き女子りりちゃん」を名乗り、男性から現金を騙し取った詐欺などの罪に問われた20代女性に対して、名古屋地裁は4月下旬、懲役9年・罰金800万円の判決を言い渡した。この女性(以下、りりちゃん)は恋愛感情を悪用して巻き上げた金を新宿・歌舞伎町の店舗で働いていたホストに貢いでいたとされる。

悪質ホスト問題が注目を集めるきっかけともなった事件の1審判決をどう受け止めて、何を汲んでいけばいいのか。歌舞伎町と関係が深い元ホス狂の女性、元ホストの男性、そして女性支援団体の代表者の3人に聞いた。(ジャーナリスト・富岡悠希)

●元ホス狂「判決理由に引っかかり」
「男性が圧倒的に多い司法の現場そのものだし、判決は『傷つきのある女性』にまったく寄り添う姿勢がない」

「ホス狂」として生きていた時期を経て、今は歌舞伎町で女性支援に携わる希咲未來(きさらぎ・みらい)さん(24)は、名古屋地裁の判決の「欠点」をこう指摘する。彼女は10代最後の2年間、ホストに管理売春をさせられ、少なく見積もっても500万円以上を搾取された。

ホストクラブの実態を知る希咲さんは、男性裁判長が示した判決理由に引っかかりを覚える。

「裁判長は『意中のホストらの売り上げに貢献するために犯行に及び、刑事責任は相当重い」などと示したと報じられています。しかし、私自身の経験から言っても、女性たちはホストに依存するようマインドコントロールされている。

りりちゃんの弁護側は『ホストに利用された被害者的側面もある』と主張したとされていますが、その通りだと思います。裁判長には、こうした点にもっと注目してほしかった」(希咲さん)

判決の理由が言い渡された際、りりちゃんは過呼吸となり、一時裁判が中止となったという。希咲さんは、加害者であるが傷ついてもいるりりちゃんが「司法の場での絶望」を感じ、過呼吸を起こしたのではないかと推測する。

りりちゃんが起こした罪の重さは踏まえつつも、希咲さんは「会いたい」という。

「私には支援なんて、大したものはできないと思うけれど、りりちゃんと会って話したい。会話から、今も『ホストしか居場所がない』と思っている女性たちが、少し外の世界を見てみたいと思える言葉をつかめるかも知れない。それを見つけて発信できれば」(希咲さん)

●元ホスト「第二、第三の『頂き女子』事件は起こるにちがいない」
20代の元ホスト憂太さん(仮名)は、りりちゃんが男性を騙した手口が「ホストが女性客を取り込み、太客に育てる手口と似ている」と感じたという。

恋愛感情を巧みに利用して、時に肉体関係も持って、相手を信じさせる。「ホスト→りりちゃん」「りりちゃん→歳の離れた『おぢ』(おじさん)」の図式だが、「やっていることは同じ」。

担当ホストに数千万円も貢いだとされるりりちゃんは、「拝金主義のホストクラブでは理想の客だったに違いない」。売り上げが出ないホストは、「早く太客を捕まえられるよう、早く動け」と急き立てられるという。

具体的には、ホストであることを隠して、出会い系アプリに出没し、ナンパに出かける。

憂太さんはそんな世界に嫌気がさし、長くは在籍せずに店を去った。それでも、少なくない女性と接した経験から、りりちゃんの家庭環境の悪さが気になった。

りりちゃんは暴力が日常の家庭で育ったと報じられている。憂太さんが出会ったホストクラブに遊びにくる女性の一定数も同様だったという。

ある時、憂太さんは女性客から「親とケンカして逃げているのだけど、これからどうしたらいいかな?」と聞かれたとき、あえて「家族とは一緒にいたほうがいいから、話し合ってみたら」と正論をぶつけた。

ホストとしての正解の答えは、「だったら、ここ(ホストクラブ)を家にしたらいいよ」なのだとはわかっている。しかし、そんなふうに家族と引き離すような「ホスト商法」をする気にはなれなかった。

歌舞伎町のホストクラブは現在、「初回無料」をうたい、新規女性客の取り込みにやっきだ。

退店後も継続してホストクラブのウオッチをしている憂太さんは「表向き売掛は禁止となったが、やっている店の情報も入ってくる。ホスト業界の体質は変わってないため、第二、第三の『頂き女子』事件は起こるにちがいない」と予想する。

●支援団体代表「孤立女性のためにどう受け皿を作っていくのか」
NPO法人「レスキュー・ハブ」代表の坂本新さんは、歌舞伎町で支援してきた女性たちとりりちゃんが重なる部分があると話す。

法人を立ち上げた2020年4月以前から、坂本さんは、歌舞伎町の大久保公園周辺などで客引きをする女性たちに声をかける「アウトリーチ活動」をしてきた。コロナ前は生活困難から来ている女性が目立ったが、次第にホストに貢ぐための金目的で立つ女性が増えた。

りりちゃんは男性を騙して金を巻き上げたが、大久保公園の女性もりりちゃんも「ホスト依存」なのは同じ。さらに坂本さんは「歌舞伎町が自分の世界のほとんどになっている点も問題だ」と指摘する。

女性たちは「推し」のホストを店での「ナンバー1」や「1000万円プレイヤー」にしようと躍起となる。そこに貢献できていることを自らのアイデンティティーの柱とする。時には、他の女性に対するマウンティング材料に使う。

しかし、一歩引いた目で分析すると、ホストのランキングは、店が女性に多額の金を使わせるために導入しているに過ぎない。

筆者は一連の取材で、ホス狂と自称する複数の女性から「私の担当はすごく名が通っている」「看板も出ている有名ホスト」と何度も聞かされた。

ただし、彼女たちがあげた「有名人」は歌舞伎町限定で、正直、ネット検索しないとまったくわからなかった。試しに何人か周囲の友人・知人にたずねても、その反応は「それ誰?」だ。

坂本さんは、女性たちが「歌舞伎町と外の世界のウエイトを50対50、せめて70対30にできれば、かなり価値観が変わるはず」と話す。歌舞伎町を離れようと、本人がその気になれば、レスキュー・ハブのように支援してくれる団体はいくつかある。

「りりちゃんだけではなく、他の当事者についても、歌舞伎町やホストクラブの外に接点がなく、閉鎖された価値観の中でトラブルが起きている。再発防止のためには、ホストクラブや歌舞伎町の外に、女性がつながれる受け皿を作っていく必要がある」(坂本さん)

りりちゃん側は5月1日、名古屋高裁に控訴したと報じられている。

2024.5.1, “頂き女子りりちゃん”が控訴 1審は懲役9年 罰金800万円の判決
(“莉莉酱”上诉,渡边的律师1日向名古屋高等法院提起上诉。)

“頂き女子りりちゃん”が控訴 1審は懲役9年 罰金800万円の判決

男性3人から1億5000万円以上をだまし取ったなどとして1審で懲役9年の判決を言い渡された、「頂き女子りりちゃん」を名乗る女が控訴しました。

起訴状などによりますと、ユーチューブ上で「頂き女子りりちゃん」を名乗り活動していた渡辺真衣被告(25)は、50代の男性ら3人に好意を抱かせ、「知人に借金がある」などと嘘を言って、合わせて1億5000万円以上をだまし取った詐欺の罪のほか、その所得を申告せずにおよそ4000万円を脱税した所得税法違反の罪などに問われています。

先月、名古屋地裁は渡辺被告に懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡していました。

渡辺被告の弁護人が1日付で名古屋高裁に控訴したということです。

“頂き女子” 被告側が控訴 懲役9年 罰金800万円判決に不服

SNS上で「頂き女子」を自称し男性に恋愛感情を抱かせて1億5000万円余りをだまし取った罪などで名古屋地方裁判所から懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡された25歳の被告の弁護士が1日、判決を不服として控訴しました。

SNS上で「頂き女子りりちゃん」を自称していた渡邊真衣被告(25)は、男性3人に恋愛感情を抱かせたうえ、金に困っているなどとうそを言っておよそ1億5500万円をだまし取った詐欺の罪や、男性をだます「恋愛マニュアル」を販売して詐欺行為を手助けした罪などに問われました。

先月22日、名古屋地方裁判所は「男性心理を手玉に取り、好意につけ込むこうかつな犯行だ」などとして懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡しましたが、裁判所によりますと、被告の弁護士が1日、判決を不服として控訴したということです。

一連の事件をめぐっては、詐欺の被害金と知りながら渡邊被告からホストクラブの飲食代として金を受け取っていたなどとして元ホストも起訴されていて、裁判が続いています。

2024.5.1, 【拘置所からの手記】“頂き女子りりちゃん”がつづる便箋7枚「何かの役に立てたら光栄」
(【看守所笔记】“Riri酱”写的7张信纸)

【拘置所からの手記】“頂き女子りりちゃん”がつづる便箋7枚「何かの役に立てたら光栄」

男性3人から現金1億5000万円以上をだまし取った罪などに問われた「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告(25)。渡辺被告によると、生活費を除いて、だまし取った金のほぼ全てをホストクラブで使っていたという。

便箋7枚分の手記

4月22日、名古屋地裁での一審判決で懲役9年、罰金800万の実刑判決が言い渡された。5月1日付で渡辺被告の弁護人が名古屋高裁に控訴した。

メ~テレ記者は、渡辺被告と名古屋拘置所などで接見を重ね、ホストやホストクラブとの関わりについて手記を依頼。渡辺被告は「いいですよー」と応じた。

その後の接見でも「まだ下書きです」「まだ大丈夫ですか?」など気にかけている様子だった。依頼から1カ月以上たったあと、判決の前、便箋7枚に渡る長文の手記が届いた。

※手記は、ほぼ全文を掲載していますがプライバシーなどに配慮し一部表現を変え、削除した部分もあります。

「生きる意味をくれた」

【渡辺被告がホストクラブにはまってしまった経緯は?】
令和元年6月、私が20歳の頃に指名したホストに、「俺のエースになってよ」と言われた事がきっかけで、はまっていきました。

その担当ホストと出会ったのは、その言葉を言われた前日、 知り合いの女の先パイに「ホストクラブ行こーよ」と誘われて、ついて行った歌舞技町のホストクラブで出会いました。

ホストクラブというギラギラした世界に慣れてない私に、優しく楽しめるように接客してくれて、指名しました。当時の私は、派遣社員で、ケータイショップの店員を日々していたし、ホストクラブに通うという発想は、全くありませんでした。だけど、担当と出会った翌日、店外デートに誘われ、男女の関係になり、親密になった後、そのセリフ、「俺のエースになってよ」 を言われました。

私はずっと信頼できる友達もいなくて、愛してくれる家族もいなくて (父からDVをうけて育ちました)、仕事場でも、うまくなじめなくて、日々、孤独を抱えながら生きていました。「生きる意味って何なんだろ」と考えるようにもなっていて、 気分が沈んでなんとなく死にたいな、と思いながらもズルズル生きていたので、 担当の「エースになって」の言葉は、私の生気をよみがえらせる一言となってくれました。

私はずっと誰かに必要とされ、役に立てる事を待ち望んでいたのです。 私は担当のエースになるべく、次の日には、昼の仕事を辞めて(無断で辞めました ごめんなさい) 風俗店でお金をかせぎ始めました。私にとって、担当は「私の人生に生きる意味をくれた」崇拝すべき人物でした。ほぼ死んだ様に生きていた私を、生き返らせて、新しい道を歩ませてくれたのだから。

今は、担当と出会うもっと前に、救いの言葉をかけてくれるような存在の人と出会って、違う、明るい世界を見てみたかった、と思ってしまいます。「ホス狂い」になって、本当、苦しかった。苦しかった、でも「ホス狂い」してる時は、それしかこの世界に希望がないと信じこんでいた。

【渡辺被告が考えるホストクラブの魅力については?】
1.「承認欲求を満たしてくれる」
私にとっての「ホス狂い」像は、担当の目指している目標を自分が、自分の出来る限りの力を出して協力し、叶えてあげること。(目標というのは売上金額)だから私は、担当のために、人生かけて、自分の精神も身体もボロボロにして、たくさんお金を持ってくる所を、担当に、見てもらった。

そうすると、担当に「いい子だな」とか「すごい子だな」と認めてもらえる感覚が、すごくすごくうれしくて満たされた。 私にとって担当は、自分の人生の全てだったから、そんな人に認めてもらえたって思えることは、私の幸福でした。

2.「自分の居場所になってくれる」
たくさんお店に通えば通う程、担当以外のお店のキャストとも仲良くなれて、友達のように気軽に声をかけてくれるようになる。歌舞技町には、自分の存在意義をみいだせなくて、「自分は生きる価値があるのかな」と悩んで生きている女の子が多いと思う。

そんな中、ホストクラブに入ったら、家族のように自分に声をかけて歓迎してもらえたら、「私、ここでだったら生きてていいんだ」と安心感をもらえる。 居場所とは、心のより所。「自分はここにいていいんだ」と思えるような場所が人間、1人、1つはないと、心が崩壊してしまうと思う。私には、それが、ホストクラブしか、わからなかった。

3.「女の子らしくいられる」
乙女心を 持たせてくれるホストは多いと思います。色恋営業で「好き」「かわいい」「●●だけだよ」と言ってくれる。営業で、お金のためと分かっていても、声に出してそんな風に、特別な女の子扱いしてくれるのは、胸がときめく。乙女になれる。

担当に会いに行くためだけに、かわいい服を選んだり、おけしょうをして、担当に会う前に何度も鏡で変な所ないかチェックしている女の子な時間が好きでした。

4.「青春気分を味わえる(生命力をもらえる)」
ホストクラブには、夏祭りイベント、バレンタイン、 ホワイトデーイベント、クリスマスイベント、ハロウィンイベント、など季節ごとに、青春を味わえるようなイベントがあります。イベントは、ホストにとって、シャンパンを卸してもらう口実(自分の売上を上げられる)にもなりやすいため、みんな全力でイベントを謳歌します。

そんなにぎやかな男の子達を見ているのも、楽しいし、「ホス狂い」の中には、 夏祭りならゆかた、ハロウィンな仮装をして、ホストとー緒にイベントを楽しむ人も多くいます。それになんと言っても、毎月、月末の売上対決(締め日)は学生の運動会さながらです。

ホストクラブで「No1を絶対にとりたい」と真剣な眼差しを見せるホストもいて、本気で勝負に挑んでいるかのような、野心に 燃えた人間を見ていると、こちらも、心を打たれ、活力をもらえます。締め日に、 嬉し涙、悔し涙を流し、男泣きするホストも少なくありません。自分の精神をすり減らしながら、ホストの仕事を全うしている男の子達もいるわけです。

「ホストの魅力」とは

【ホストと一般男性の違い、一般男性ではなくホストを選ぶ理由については?】
1.「女の子が欲しがっている言葉をくれる」
デリカシーに欠ける発言をしないことはもちろん、 こちらが何を言われたら満たされるのか喜ぶのかを、よく観察して理解しながら、 会話をしてくれる。ホストクラブの仕事自体、女性へ心遣いある接客をすることを心がけてるみたいなので、やはり人気のあるホストほど、会話が上手。逆に、売れないホストや、新人ホスト(一般人に近い)は、まだ会話が上手ではなくて、女の子を怒らせてしまう男の子も多い。

2.「清潔感がある」
売れているホスト程、「自分がどう見えているか」を意識できている。最低限のお化粧、ひげ(全身)脱毛、体臭、口臭、服の着こなし、所作、などから、プロとしての清潔感があふれ出ている。

3.「本気で必要としてくれる(お金をもってくる自分を)」
ホストの人達は、自分に お金を使ってもらうために、自分のことを必要としてくれて、大事に大事にしてくれます。ホストによっては「俺だけを見てほしい」と、他のホストクラブに行くことを禁止して束縛の営業接客をしてくる人もいます。(ホスト自身、お金を使ってくれる姫(客)がいない イコール 自分のホストとしての存在価値がないと見なされてしまうような、現状のホスト業界システムに洗脳されて、必死になっている男の子も多いと思います)。

私は何故、一般男性でなく、ホストを選んでいたかというと、一般男性に一番に扱ってもらえる経験がないまま、ホストと出会ったからです。(当時20歳)一般人でも、私を必要としてくれるような人がいるなら、そんな人と共に生きてみたい。

毎日、お金を用意しなければならないという焦燥感にかられ、お金がないと無価値だと自分を蔑んで悲しむ日々はもうイヤ。一般人の人にもホストより魅力的な人がたくさんいるんだと思う。これからの人生、色々な人と出会ってみたい。

「軽い気持ちで売掛を…」

【渡辺被告の売掛の経験については?】
私が初めて、売掛をしたのは、20歳のホストに通い始めて、約1カ月半くらいの時でした。その日はイベント日で、ホストクラブのグループ全体(○○グループ)での売上対決の日でした。(締め日とは別です) 私はその日、100万円くらいしか手元にありませんでした。だけど、担当に、「どうしても150万円のブランデーをいれてほしい」「みんなになめられたくない、目立ちたい」と、お願いされてしまいました。

私は、最初全力で断ったけど、お店の仲良いキャスト達にもお願いされて、もうどうしても断れない雰囲気にされてしまい、50万の売掛をそこで初めて背負いました。売掛は翌日の4日あたりまでに返せば大丈夫で、私は、風俗で働いて、なんとか返しました。今まで売掛に対して、嫌悪感があったけど、1回経験してみて、無事に返済できてしまったことから、 軽い気持ちで、自分から売掛をすることも増えてしまいました。

【渡辺被告が売掛について思うことは?】
今考えてみれば、売掛するということは、多額な借金を背負っているのと同じこと。ホストに通うまでの自分であれば、借金を背負うなんて考えられなかったし、借金はしちゃダメ、という意識があったはずでした。ですがホストクラブにも、周りのホス狂いの子達にも、そんな概念は存在せず、私もその世界に染まっていくうちに、売掛が、日常にあるものとして当たり前になってしまいました。

売掛をする女の子の種類は、
<1>担当に頼まれてする子
<2>担当に強制的にさせられる子
<3>自ら売掛でお店にくる子
<4>飛ぶ(払わない)前提でする子、がいました。

<1><2>の子は、相当の期待を裏切らないように、入金日までにお金をかき集めてました。<3>の子は、「売掛がないとがんばる気が起きない」と月初に100万ぐらいの売掛を自ら作り、風俗などで日々お金を集めていました。

<4>の子は、私の周りにも何人かいて、「売掛は飛ぶのが当たり前」と考えているような女の子もいました。売れてないホストは、そういう子に騙されやすく、返してもらえると思っていたお金を自分が建て替えることになってしまい病んでしまっている男の子も多かったです。売掛制度がなくなる予定と新聞で読んだ時は、おどろきました。今までとは全く違った新しいホストクラブの時代がやってくるかな、と少し期待しました。

女の子の場合<1><2>のタイプの子は、売掛がなくなることによって、救われる可能性は少しあるな、と思いました。結局ホスト狂いを辞めるか辞めないかは、自分の意志の問題なので。男の子の場合、今、ホストで働いている人達は、この時代の変化に、苦しむと思いました。でも、この変化をどういったものにしていくかは、今ホストしている人達が動かして決めていけるものだと思う。 苦しさに負けず、新ホストクラブ時代を作っていってほしいなと思いました。ホスト事変を起こしてほしい。

【渡辺被告の好きなホストについては?】
今までのホストクラブの在り方、というより人生の在り方を、ぶち壊せる様な人。

【ホストにはまる女性について渡辺被告が思うことは?】
産まれてから人は自由だと思うから、自分の好きなように生きていいと思う。でも、もし、今自分が生きている環境に少しでも疑問をもてるなら、疑問をもてるうちに、その場から早く抜け出して。自分が納得できるような価値感をもつ環境まで、がんばって逃げ出して。

そんな場所見つけるまでも、また苦しい毎日を生きなきゃいけないけど、自分を救ってあげるためにも、それだけの試練が必要なんだと、私は思う。私も今苦しい。がんばって逃げ出してる最中で苦しい。でも、自分救って、自分の人生を生きたいから、毎日がんばってる。だからどうか、あなたも救われますように。

【またホストクラブに行きたいか?】
「やだ。」

渡辺被告からの手記

【渡辺被告が考えるホストクラブのよくない所は?】
女の子が体を売ってかき集めてきたお金でNo1を競い合っている男の子達が集まっていることを誰も「おかしい」と言わない所。

ターゲット層が、売掛前提の借金しなければホストに通えない女の子達なことを誰も「おかしい」と言わない所。

自分のためだけに体を売って集めてきた100万単位の、女の子のお金を、1日の会計で使い切らせてしまうことを誰も「おかしい」と言わない所。

以上です。「ホス狂い」だった頃の自分と向き合う良いキッカケとなりました。この度は、こんな私に、たくさんの質問を頂き、ありがとうございました。 文章を書くことに慣れておらず、理解し辛い部分がありましたら 申し訳ございません。(字も、キレイに書けなくて泣)では、 私のこの回答が何か役に立てたら光栄に思います。6.4.16 渡邊真衣

2024.4.28, 今田耕司 「頂き女子りりちゃん」を厳しく非難 量刑を「重くしてもらいたい」

今田耕司 「頂き女子りりちゃん」を厳しく非難 量刑を「重くしてもらいたい」

タレント・今田耕司が28日、フジテレビ系バラエティー番組「ワイドナショー」に出演。恋愛詐欺のマニュアルを販売し、自身も男性の好意につけ込むなどして計約1億5500万円をだまし取ったとして詐欺などの罪に問われ、懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡された「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告に対して「絶対許されることではない」と厳しく非難した。

番組ではフリーアナウンサーの神田愛花が「被害者の方がいることなので、いけないことではあるんですけど」と前置きしつつ、「生まれてから大人になるまで頼りになる大人に一人も出会えてなかった」と生い立ちに触れ、「ある意味では、彼女も被害者っていう側面もあると思う」と持論を展開。「しっかり罪を償って、出てきたら自分らしい人生をちゃんと取り戻して楽しく生きてほしい」と話した。

これに今田は「でも、寂しいからと言って、人が一生懸命働いたお金をだまして取り上げる、人の心をもてあそぶのっていうのは、どんな生い立ちがあるにせよ、絶対許されることではない」と指摘。懲役9年、罰金800万円の判決に「当然、そういうことをしたらこれくらいの罰はあるんだと。見せしめじゃないけど、重くしてもらいたい」と訴えた。

渡辺被告が恋愛詐欺マニュアルを販売したことについても「犯罪集団を作ろうとしているようなものじゃないですか」と断罪。「こんなにシリアスな悪いことなんだって」とあくまで厳しい見方を貫いた。

今田耕司、頂き女子りりちゃんの懲役9年に「見せしめじゃないけど重くしてもらいたい」

今田耕司(58)が28日、フジテレビ系「ワイドナショー」(日曜午前10時)に出演。詐欺などの罪に問われた「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告(25)に対する判決についてコメントした。

渡辺被告は恋愛詐欺のマニュアルを販売したり、男性の行為に付け込むなどして計約1億5500万円をだまし取ったなどとされる。名古屋地裁は懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡した。

渡辺被告は法廷で、父親から暴力を受けてきたことなど孤独な家庭環境を語ったが、今田は「寂しいからと言って人が一生懸命働いたお金をだまして取り上げる、人の心をもてあそぶのはどんな生い立ちがあるにせよ絶対許されることではない」。懲役9年を「重い」とする意見には「当然、そういうことをしたらこれくらいの罰はあるんだと。見せしめじゃないけど重くしてもらいたい。初犯でも9年、10年。今からいろんなことが出来る可能性があったこの10年を犠牲にしてまでやることなのかどうか、他の人にも知らしめてほしい」と厳しい口調で語った。

恋愛詐欺マニュアルについても「犯罪集団を作ろうとしているようなもの」と話すと、オズワルド伊藤俊介は「犯罪の意識がそこまでなかったと思う。『頂き女子りりちゃん』って名乗っちゃってる時点で。配信もしてるし」。

今田は「こんなにシリアスな悪いことなんだって、ここで」と今回の判決が抑止につながることを期待した。

今田耕司 “頂き女子りりちゃん”判決に「許されることじゃない」「犯罪集団を作ろうとしてるようなもん」

お笑いタレントの今田耕司(58)が28日放送のフジテレビ「ワイドナショー」(日曜前10・00)にコメンテーターとして出演。「頂き女子りりちゃん」を名乗って詐欺などの罪に問われた渡辺真衣被告(25)が22日、名古屋地裁で懲役9年、罰金800万円の判決を受けたことに言及した。
 渡辺被告は「頂き女子りりちゃん」を名乗って恋愛詐欺のマニュアルを販売し、自身も男性の好意につけ込み計約1億5500万円をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われた。

渡辺被告は父親からの虐待など、家庭環境が良くない状況で育ったなどとも伝えられているが、今田は「でも寂しいからと言って、人が一生懸命働いたお金をだまして取り上げる、人の心をもてあそぶっていうのはどんな生い立ちがあるにせよ、やっぱ絶対に許されることじゃないから、当然それぐらいのことしたら、これくらいの罰はあるんだよっていうのは、やっぱ見せしめじゃないですけど重くしてもらいたい」と厳しいコメント。

「初犯でも9年、せっかくの若い今からいろんなことが出来る可能性のある10年を犠牲にしてまでやることなのかどうかっていうのは他の人にも知らしめてほしいかなと思いますね」と続けた。

マニュアルに関しても「犯罪集団を作ろうとしてるようなもんじゃないですか。マニュアル化してみんなもほらこうやってお金をだまし取りましょうっていう」と憤慨。「だからこういうことなんだよっていうのが、こんなにシリアスな悪いことなんだっていうのは、ここでやばいやばいっていうね」と今後の犯罪の抑止力となることを期待した。

「ぞっとするわ、ぞっとするよな。この年齢で」とも語った。

2024.4.27, 詐欺容疑で懲役9年・頂き女子りりちゃん、本音綴った獄中日記公開「歌舞伎町で、鈍感になる能力を身につけていたはずだった」

詐欺容疑で懲役9年・頂き女子りりちゃん、本音綴った獄中日記公開「歌舞伎町で、鈍感になる能力を身につけていたはずだった」

「頂き女子りりちゃん」こと渡辺麻衣被告(25)のX(旧Twitter)アカウント『りりちゃんはごくちゅうです』にて、渡辺被告の獄中日記が公開されており、ネット上で大きな話題となっている。

◆頂き女子りりちゃん、獄中日記公開

渡辺被告は、巧妙に嘘をつき金銭を騙し取る方法を書いたマニュアルを“パパ活女子”に販売し、自身も入れ上げたホストをNo.1にするために金銭を騙し取ったとして、詐欺などの罪で昨年8月に逮捕。
本人の希望に基づき更新しているというXアカウントでは、3月から度々渡辺被告の獄中の日記が公開されている。

25日付に公開された昨年4月20日の日記によると、渡辺被告は獄中で吐き気と頭痛に襲われ、食事を取ったものの回復の見込みはなかったが、担当の看守から心配の声をかけられ、やりとりをするうちに体調が治ってきたという当時の状況を説明。

謎の体調不良の原因について「私、判決こわいんだ。私は、判決もあの場所に行くこともイヤでこわくて、メンタルやられて体調崩してることに気づいた」と気づいたという渡辺被告。「私はそれがなんだかくやしく思った。私は判決のこと気にしないうようにしてた。
私は自分を傷つけないために、歌舞伎町で、鈍感になる能力を身につけていたはずだった。(あんなよくわからない苦しみにあふれた世界、全部全部『よくわかりましぇーん』ってハッピーハッピー脳みそ(鈍感能力)を持たないと、『苦』『苦』『苦』で心を侵食されて生きていけないから)」と自分の“鈍感能力”を生かして生きていたつもりが、判決への恐怖を感じていることを実感したことを綴っている。

さらに「私、涙、出る。私、こわい。自分で自分の手を握りしめてあげる。大丈夫。
助けてください。何も知らないくせい、私のこと何も知らないくせに。助けられてたまるか。もういや」と本音、そして判決と向き合う中で恐怖を感じている様子が伝わる文面を残している。

◆頂き女子りりちゃん、詐欺容疑で逮捕

名古屋地裁は22日、渡辺被告に懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡した。また、同事件のようなホストクラブでの“売り掛け”は、多額の借金により女性が売春を強いられることが多発し社会問題化。
厳しい目を向けられ、新宿のホストクラブの多くが4月から売り掛けを廃止している。一方で、今回の渡辺被告の判決に対し、SNSでは「性犯罪と比べて罪が重すぎるのではないか」という声から、見直し議論の声も上がっている。

2024.4.27, 「頂き女子りりちゃん」、被害男性とのやりとりを支援者が公開し波紋「ド直球のセカンドレイプ」と批判や中傷も

「頂き女子りりちゃん」、被害男性とのやりとりを支援者が公開し波紋「ド直球のセカンドレイプ」と批判や中傷も

「頂き女子りりちゃん」を名乗り、男性の恋愛感情につけ込んで金銭をだまし取った罪などで懲役9年、罰金800万円の判決を受けた渡辺真衣被告(25)の支援者が26日、被害者男性とのDMのやりとりをX(旧ツイッター)で公開したことに波紋が広がっている。

DMを公開したのは、渡辺被告を支援し、獄中日記「りりちゃんはごくちゅうです」のXアカウントを管理するフォトグラファー立花奈央子さん。26日、自身のXで「立件された事件の被害者本人であると照合し、本人の掲載許可を受けています」とし、被害者男性とのDMのスクリーンショット16枚を掲載した。

この事件では、SNS上でも被害者の落ち度を非難する声が噴出。公開されたDMに対しても「自己責任って言葉わかるかな?」「何このオスは、たった1時間弱のセックスでみたいなことを言いたいの??」「ジジイきっしょ」「50代でこんなだから頂かれたんやろな…」「ホンモノの弱男ってまともに文章書けないの共通してるよね」などと、被害者をけなす声も散見される。

一方、DMのやりとりで立花さんが被害者に対して「騙される方にも問題があった」「性的サービスを望まれ、セックスも提供したのに、なぜそんなに責められるのか」などと述べていることへの疑問や批判も。「さすがにこれ晒すのは被害者がかわいそう」「ド直球のセカンドレイプなのに、被害者が『おぢ』さんだとこんなにもボコボコに晒されるのか……」「もし同種の詐欺で被害者が女性でこんな内容の『対話』を行ったら、セカンドレイプだって死ぬほど叩かれそう」「持てない『オッサンが悪い』で丸めてるの最悪やろ」などの意見が書き込まれている。

立花奈央子

頂き女子りりちゃんの被害者との対話を掲載します。(画像全16枚)

立件された事件の被害者本人であると照合し、本人の掲載許可を受けています。

※画像4枚目文末について、草下さんは3月に被害者から送られた最初のDMに対して、真摯に向き合う内容の返信をしています。

2024.4.27, 詐欺容疑で懲役9年・頂き女子りりちゃん、本音綴った獄中日記公開「歌舞伎町で、鈍感になる能力を身につけていたはずだった」

詐欺容疑で懲役9年・頂き女子りりちゃん、本音綴った獄中日記公開「歌舞伎町で、鈍感になる能力を身につけていたはずだった」
2024.04.27 00:42

「頂き女子りりちゃん」こと渡辺麻衣被告(25)のX(旧Twitter)アカウント『りりちゃんはごくちゅうです』にて、渡辺被告の獄中日記が公開されており、ネット上で大きな話題となっている。

•頂き女子りりちゃん、獄中日記公開

渡辺被告は、巧妙に嘘をつき金銭を騙し取る方法を書いたマニュアルを“パパ活女子”に販売し、自身も入れ上げたホストをNo.1にするために金銭を騙し取ったとして、詐欺などの罪で昨年8月に逮捕。本人の希望に基づき更新しているというXアカウントでは、3月から度々渡辺被告の獄中の日記が公開されている。

Xアカウント『りりちゃんはごくちゅうです』より

25日付に公開された昨年4月20日の日記によると、渡辺被告は獄中で吐き気と頭痛に襲われ、食事を取ったものの回復の見込みはなかったが、担当の看守から心配の声をかけられ、やりとりをするうちに体調が治ってきたという当時の状況を説明。

謎の体調不良の原因について「私、判決こわいんだ。私は、判決もあの場所に行くこともイヤでこわくて、メンタルやられて体調崩してることに気づいた」と気づいたという渡辺被告。「私はそれがなんだかくやしく思った。私は判決のこと気にしないうようにしてた。私は自分を傷つけないために、歌舞伎町で、鈍感になる能力を身につけていたはずだった。(あんなよくわからない苦しみにあふれた世界、全部全部『よくわかりましぇーん』ってハッピーハッピー脳みそ(鈍感能力)を持たないと、『苦』『苦』『苦』で心を侵食されて生きていけないから)」と自分の“鈍感能力”を生かして生きていたつもりが、判決への恐怖を感じていることを実感したことを綴っている。

さらに「私、涙、出る。私、こわい。自分で自分の手を握りしめてあげる。大丈夫。助けてください。何も知らないくせい、私のこと何も知らないくせに。助けられてたまるか。もういや」と本音、そして判決と向き合う中で恐怖を感じている様子が伝わる文面を残している。

りりちゃんはごくちゅうです
@inu2narenakatta
昨日、朝起きたら、すこぶる体調が悪かった。胸がぐるぐるきもちわるい。頭が重い。こんなん、ごくちゅうで今までなかったし、「え.こわ.死ぬ」とか思って。
こんなんは、たいてい、ご飯をもりもり食べたら治る、と思って、朝飯のつくだに(魚的なやつの)とご飯を食べた。のどに押し込んだ。でも、治らない、きもちわるい.やばい。このまま原因不明ごくちゅう死かって思いながら、部屋でうずくまってたら、担当さん(看守さん)が「大丈夫ー?」って声かけてくれて、私は、「おえーって感じですー」って色々会話交わしてたら、治ってきた。人間に構ってもらったら治ってきた。私はそこで気づいた。
「私、判決こわいんだ」私は、判決もあの場所に行くこともイヤでこわくて、メンタルやられて体調崩してることに気づいた。私はそれがなんだかくやしく思った。私は判決のこと気にしないうようにしてた。私は自分を傷つけないために、歌舞伎町で、鈍感になる能力を身につけていたはずだった。(あんなよくわからない苦しみにあふれた世界、全部全部「よくわかりましぇーん」ってハッピーハッピー脳みそ(鈍感能力)を持たないと、「苦」「苦」「苦」で心を侵食されて生きていけないから)わたしは、この中でも自分の鈍感能力を生かして、判決ー?ほあー(^p^)とアホレベル(現実逃避と呼ぶ)に生きていたつもりだったけど、私の体の中の神さまは意外にも冷酷で「お前は、判決が怖いのだ、もっと恐怖と向き合い苦しみたまえ」と、私にゲロゲロと、頭痛を与えなすった。のだ。
私、涙、出る。私、こわい. 自分で自分の手を握りしめてあげる。大丈夫。助けてください。何も知らないくせい、私のこと何も知らないくせに。助けられてたまるか。もういや
(2023年4月20日)

•頂き女子りりちゃん、詐欺容疑で逮捕

名古屋地裁は22日、渡辺被告に懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡した。また、同事件のようなホストクラブでの“売り掛け”は、多額の借金により女性が売春を強いられることが多発し社会問題化。厳しい目を向けられ、新宿のホストクラブの多くが4月から売り掛けを廃止している。一方で、今回の渡辺被告の判決に対し、SNSでは「性犯罪と比べて罪が重すぎるのではないか」という声から、見直し議論の声も上がっている。

2024.4.25, 「頂き女子りりちゃん」に懲役9年の実刑判決 なぜか詐欺と性犯罪比べて「重すぎる」、こんな声に弁護士の見解は

「頂き女子りりちゃん」に懲役9年の実刑判決 なぜか詐欺と性犯罪比べて「重すぎる」、こんな声に弁護士の見解は
2024年4月25日

「頂き女子りりちゃん」を名乗り恋愛詐欺マニュアルを販売し、自身も3人の男性から合わせて現金1億5000万円以上をだまし取ったとして詐欺などの罪に問われた渡辺真衣被告(25)に対する公判が2024年4月22日に名古屋地裁であった。大村陽一裁判長は懲役13年・罰金1200万円の求刑に対して、懲役9年・罰金800万円の実刑判決を言い渡した。

この判決に、SNSでは、「性犯罪と比べて罪が重すぎるのではないか」といった意見が出ている。一方で弁護士は、今回は性犯罪ではなく詐欺などの罪に問われているとして、重い、軽いを比べることは「難しい」と見解を示した。

「四谷大塚」の盗撮事件は保護観察付きの執行猶予5年、懲役2年

渡辺被告は、男性から現金をだまし取った詐欺罪、恋愛詐欺マニュアルを販売し他人が男性から現金をだまし取る手助けをした詐欺ほう助、そして約4000万円の脱税の罪に問われた。

ところが、SNSでは、3月26日に東京地裁で言い渡された、大手学習塾「四谷大塚」の元講師が教え子の女子児童を盗撮した罪に問われている事件の判決などを引き合いに出し、「性犯罪と比べて罪が重すぎる」とする意見が寄せられている。四谷大塚の元講師は、保護観察付きの執行猶予5年、懲役2年の判決だった。

では実際、今回の判決は「四谷大塚」の事件と比べて重すぎると言えるのか。

盗撮の罪は「法定刑としてはかなり低い部類のものだと理解されている」

弁護士法人リーガルプラス市川法律事務所(千葉県市川市)の小林貴行弁護士は、4月24日、J-CASTニュースの取材に対し、異なる罪を比べて重い、軽いを判断することは「難しい」と見解を示す。

小林弁護士は、「性犯罪、盗撮はもちろん重大な人権侵害ですので、被害者の方を傷つけてしまうような重大な犯罪だと私は思いますけれど」としつつ、法律によってそれぞれの犯罪に対する法定刑がそれぞれ決まっているといい、「法定刑の中でどれほど悪質かというところを見ていく」と説明。

「被告人が犯した罪がどのような罪に当たるのかを出発点にして、その法定刑は何年から何年なのかがまず決まり、その法定刑の中で被告人の犯した行為が重い部類なのか軽い部類なのかを判断します。これに、過去の前科や本人の反省態度などといった一般情状も加味したうえで、最終的に何年の懲役に処するか、罰金はいくらにするか、などといった処断刑が決まってきます」

今回の渡辺被告の場合、法定刑は懲役15年が上限だ。詐欺、詐欺ほう助、脱税は最も重いものでも懲役10年が上限だが、複数の罪に関わっていることから、上限が伸びるという。

一方で、四谷大塚の元講師は盗撮の罪に問われたが、これは懲役3年が上限だ。小林弁護士は、これを規定している性的姿態撮影処罰法は23年施行と比較的新しく、それまでは各都道府県の条例により処罰されていたとして、「これまでの歴史的な流れから、そもそも盗撮という行為自体が、法定刑がかなり低い行為として規定されている」と説明した。

なお、小林弁護士は、「法律自体は国会で決まるので、例えば『盗撮の罪に対して最大3年はちょっと軽すぎるんじゃないか』という世論が多くなれば見直しがなされたり、あるいは『詐欺の10年は重すぎるんじゃないか』という議論になってくれば短くなることもあり得ます。それは政治が決める話だと思います」と変更の可能性についても解説した。

「頂き女子りりちゃん」は「悪質性は指摘せざるを得ない」

ではその上で、今回の渡辺被告に対する懲役9年の実刑判決は妥当と言えるのか。

小林弁護士は、詐欺罪の場合、処罰を決めるうえで一番大きな要素は金額だと説明する。「無銭飲食やタクシーの乗り逃げも詐欺にあたります」とし、そうした金額の低い詐欺も含めて比較すると、「多数の被害者を出していて、金額も非常に大きいという意味では、悪質性は指摘せざるを得ないのかなと思います。悪質な事案として、懲役9年という1つの回答が出てきたのかなと思いますね」と見解を示した。

2024.4.25, “頂き女子”りりちゃんを援護する声。なぜ被害に遭った“おぢ”が非難されるのか

“頂き女子”りりちゃんを援護する声。なぜ被害に遭った“おぢ”が非難されるのか
2024年04月25日

4月22日に“頂き女子りりちゃん”こと、渡辺真衣被告(25)に対し、懲役9年、罰金800万円の判決がくだされた。りりちゃんは、恋愛感情を利用して男性たちから1.5億円以上の金額をだまし取ったなどの罪に問われていた。

りりちゃんの手口は、まず相手と親密な関係を作ってから「実は……」とお金に困っている様子を見せ、現金を振り込ませてから自然消滅を図るという、コテコテのロマンス詐欺である。2000年代には国際結婚をちらつかせて信頼関係を築いてから、「急にお金が必要になった」と嘘をついてお金を巻き上げる手口が流行した。アメリカでは全詐欺のうち、1割がロマンス詐欺になってしまった時期まである。

つまり、“頂き”は、誰もが知る詐欺の手口だった。にもかかわらず、ネットではりりちゃんを擁護する声が、次々と生まれたのだ。(文/トイアンナ)

•次々と投稿される「頂き女子りりちゃん」を擁護する声

文筆家、プレジャーグッズストアの経営者である北原みのりさんは、りりちゃんの実刑について強く抗議している。

「報道によればりりちゃんは、家庭に居場所がなく、10代を歌舞伎町で過ごす女の子だった。

歌舞伎町にたむろする女の子たちの多くがそうであるように、ホストにはまり、ホストクラブでのお金を捻出するために性産業で働いていたという。そういう意味でりりちゃんは、若い女性を搾取する街に丸ごと飲まれてしまった子どもであり、生きのびる手段は自分がされてきたように誰かを搾取することでしかなかったのかもしれない」( AERAdot.より)

北原さんの言うように、同情すべき経緯や背景はあったかもしれないが、詐欺がれっきとした犯罪であることに変わりはない。

再度書くが、頂き女子りりちゃんこと、渡辺真衣被告は25歳の成人である。

さらに過激な投稿もXでは見られた。「被害者の方が悪い」という声である。

“おっさんが無償で若い女と楽しめると思ってる方が犯罪なのでは”
“好きで貢いだおっさんが被害者ぶってんのはどうなの?”

など、Xにはあまりにも二次加害と見られる投稿が飛び交い、読むのがつらくなるほどだった。

•ホストへ貢ぐ行為と、頂き女子りりちゃんの詐欺の大きな違い

この世には20歳以上の年の差がありながらも恋愛・結婚関係にあるカップルはいる。合法であり、おかしくもない。珍しいだけである。

さらに、「貢いだおっさん」は被害者である。なぜなら、女性客がホストに貢ぐ場合と異なり、頂き女子りりちゃんは嘘をついてお金を集めていたからだ。ホストが「俺、この店で月間1位になりたいんだよね。でもそれには400万円足りなくて」というのは、嘘ではない。

そのために必死になって400万円を貢いでからホストに捨てられたとしたら、気の毒ではあるし、このようなホストクラブの営業形態が見直されるべきという議論も当然あるだろうが、詐欺ではない。

だが、頂き女子りりちゃんが販売していた詐欺マニュアルには、明らかに「お金を引き出すための嘘」をつくよう書かれていた。

しかも、りりちゃんはキャバクラ嬢として、擬似的な恋愛関係が約束された場で客にこの話をしたのではない。マッチングアプリで出会った相手に「やみえい」(病んで心配させること)と称して、嘘をついた。つまり、ホストと客の会話とは、前提が異なるのだ。

であるにもかかわらず、なぜ「りりちゃんは悪くない」論が出てくるのか。

その背景には、被害にあった男性の弱者性がある。

•かわいそうランキングで下位におかれる“おぢ”

もともと、ネットには「かわいそうランキング」という言葉がある。文筆家の御田寺圭氏が提唱した概念で、「人間にはかわいそうだと思ってもらえる順番がある」という意味だ。

私が上梓した新書『弱者男性1500万人時代』では、この「かわいそうランキング」をアンケートでつまびらかなものとした。そこで明らかになったのは、最もかわいそうなのは若い女性で、中年男性は同情されづらい事実だった。

アンケートでは、「ある殺人事件があったとして、その被害者がどのような人間だったらかわいそうだと感じるか」を順位付けしてもらった。条件は年齢・職業・男女で作ったが、結果として「最もかわいそうではない」とされたのが、50代・無職の男性だった。

女性は無職であったり、年齢が上であっても同情されるが、男性は男性であるというだけで、かわいそうランキングの下位に置かれてしまったのだ。

その理由を書いてもらったところ「基本的に女性は弱い立場」「女性の方が弱い」と、女性を庇護しようとするコメントが目立った。まさに、頂き女子りりちゃんに対して投げかけられている言葉であろう。対して、男性はたとえ被害者であってもかわいそうではないとされる。これが、「弱者男性」の現状である。

•頂き女子りりちゃんが狙った「弱者男性おぢ」

そして、頂き女子りりちゃんは弱者男性を‟おぢ”としてターゲットにした。

マニュアルによると、お金を搾取できるおぢの特徴は「孤独で、趣味がなく、地位が低く、恋愛経験が少なく、借金をしたことがある」人である。ロマンス詐欺というと、あたかも金持ち男性からお金をせしめたかのように誤解されるが、実際には孤独でお金も少ない人間の、限られた資金を奪ったことがわかる。弱者女性が強者男性を利用して金銭を得ていたのではなく、さらなる弱者男性から搾取している地獄の構図なのだ。

それであるにもかかわらず、りりちゃんは擁護される。逮捕前には、りりちゃんとりりちゃんを信奉する女性たちが参加するチャットグループ(現在は削除済み)にて「自分たちの行為は詐欺ではない」と言い聞かせる声が相次いだ。なぜなら、かわいそうではない男たちに恋愛を匂わせるそぶりを与えているのだから、奪った金銭は正当な対価だと言いたいようだ。

マニュアルにならい、嘘の理由でおぢを騙し「お金が必要だ」と決定打を放つことを「魔法をかける」と呼んでいる

「やみえい」のため、「入院中の写真ないですか?」「〇〇円くらいのクレカの請求のスクショありませんか」などと、頂き女子内で画像を提供しあっていた

だが、冒頭で解説したとおり、嘘の事情で人にお金を使わせるのは、伝統的な詐欺の手法である。そして、頂き女子りりちゃんは成人であり、さらには自分の手口を有料販売することで詐欺を広めた悪質な犯罪者だ。

いま、りりちゃんを擁護する人は、かわいそうランキングに踊らされている人間である。そして、もっと言えば、ウブで純粋な、りりちゃんのような詐欺師から見て格好のターゲットと言えるだろう。

2024.4.23, 「頂き女子りりちゃん」が詐取の約2500万円受け取ったか 元ホストの男が起訴内容認める

2024.4.23, 「頂き女子りりちゃん」が詐取の約2500万円受け取ったか 元ホストの男が起訴内容認める

「頂き女子りりちゃん」を名乗る女が大金を貢いだとされる元ホストの男の裁判で23日、男が、だまし取った金と知りながらおよそ2500万円を受け取った罪についての審理が行われ起訴内容を認めました。

名古屋地裁前で、時折髪型を気にしながら落ち着かない様子で周囲を気にする男。

起訴状などによりますと、東京・歌舞伎町の元ホスト狼谷歩こと田中裕志被告は“頂き女子”を自称する渡辺真衣被告が恋愛感情を利用し男性からだまし取った金と知りながらホストクラブの飲食代として2480万円を受け取った罪に問われています。

23日に開かれた裁判で田中被告は起訴内容について認めました。

また、田中被告は他にも同様の罪で起訴されていて、今回の裁判分と合わせて3850万円を受け取ったなどの罪で、審理が進められています。

渡邊被告は元ホストの田中被告に大金を貢いでいたとされていて、22日、詐欺や詐欺ほう助などの罪で、懲役9年の判決を受けています。

2024.4.23, 「頂き女子」から大金受け取る 元ホストの男の追起訴審理 起訴内容認める 名古屋地裁

2024.4.23, 「頂き女子」から大金受け取る 元ホストの男の追起訴審理 起訴内容認める 名古屋地裁
(名古屋地方法院批准对从“莉莉酱”收取巨额资金的前主持人的追加起诉书)

「頂き女子」から大金受け取る 元ホストの男の追起訴審理 起訴内容認める 名古屋地裁

「頂き女子りりちゃん」を自称する女が男性からだまし取ったと知りながら、金を受け取ったなどの罪に問われている元ホストの男の追起訴審理が名古屋地裁で開かれ、男は起訴内容を認めました。

22日、懲役9年の実刑判決を受けた“頂き女子”を自称する渡辺真衣被告(25)が大金をつぎ込んでいたとされる東京・歌舞伎町の元ホスト狼谷歩こと田中裕志被告(26)。

起訴状などによりますと、田中被告は、渡辺被告が恋愛感情を利用して男性からだまし取った金と知りながら、ホストクラブの飲食代として現金約3850万円を受け取ったなどの罪に問われています。

23日、名古屋地裁で2480万円分の追起訴審理が行われ、田中被告は、起訴内容を認めました。

田中被告は裁判後の記者の問いかけに応じることなく、足早に裁判所をあとにしました。次の裁判は6月4日に行われる予定です。


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